書籍

『あひる』 今村夏子

あの第155回芥川賞候補作、待望の単行本化!

『あひる』
 今村夏子

四六判、上製、144ページ
定価:本体1,300円+税
ISBN978-4-86385-241-9 C0093 4刷

装幀 宮島亜紀
装画 重藤裕子

文学ムック「たべるのがおそい」創刊号に掲載された注目の表題作ほか、
書き下ろし2編を収録

【新たな今村夏子ワールドへ】

読み始めると心がざわつく。
何気ない日常の、ふわりとした安堵感にふとさしこむ影。
淡々と描かれる暮らしのなか、綻びや継ぎ目が露わになる。

あひるを飼うことになった家族と学校帰りに集まってくる子供たち。一瞬幸せな日常の危うさが描かれた「あひる」。おばあちゃんと孫たち、近所の兄妹とのふれあいを通して、揺れ動く子供たちの心の在りようを、あたたかくそして鋭く描く「おばあちゃんの家」「森の兄妹」の3編を収録。
 
2016年11月下旬全国書店にて発売。

お知らせ

第5回河合隼雄物語賞に選ばれました!

著者プロフィール

今村夏子(いまむら・なつこ)
1980年広島県生まれ。2010年「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞。「こちらあみ子」と改題、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で2011年に第24回三島由紀夫賞受賞。

収録作品

「あひる」(第155回芥川賞候補作)
「おばあちゃんの家」(書き下ろし)
「森の兄妹」(書き下ろし)