短歌ムック
ねむらない樹 vol.12
A5、並製、160ページ
定価:本体1,300円+税
ISBN978-4-86385-653-0 C0492
装幀:成原亜美 装画:東直子
ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす(笹井宏之)
特集=第7回笹井宏之賞発表/アンケート2024年の収穫
【特集1 第7回笹井宏之賞発表】
◎大賞
ぷくぷく「散歩している」
◎大森静佳賞
汐見りら「ハウツー」
◎永井祐賞
布野割歩「常緑」
◎山崎聡子賞
石村まい「ひかりまみれのあんず」
◎山田航賞
遠野瑞希「テレキャスター」
◎森田真生賞
大原雨音「それがわたしの知るすべてです」
◎選考座談会
大森静佳×永井祐×山崎聡子×山田航×森田真生
最終選考候補作
【特集2 アンケート2024年の収穫】
枡野浩一 吉川宏志 瀬戸夏子 佐藤弓生
染野太朗 嶋稟太郎 千葉聡 川野里子
藪内亮輔 荻原裕幸 土岐友浩 梅内美華子
藤原龍一郎 石川美南 尾崎まゆみ
【作品50首】
柴田葵「カプセル・ミー」
【作品20首】
柳本々々「てがみしなないで」
平出奔「にすぎない」
石井大成「ヘヴン」
鈴木晴香「いらないと思うものをすべてください」
藤本玲未「Fiction」
嶋田さくらこ「やわらかい牙」
上川涼子「ナイトレート・フィルム」
田中有芽子「AからTで始まる歌」
【第6回笹井宏之賞受賞者新作】
白野「LOWER POP HIGHER LIMITED 加害者からがの字を抜いたら会社になる」
森下裕隆「そうですか」
遠藤健人「たまにあふれる」
岡本恵「砂丘・ベンチ」
守谷直紀「針箱のロエベ」
橙田千尋「溶けた蒸気」
【特別寄稿】
奥村鼓太郎「佐藤佐太郎のアティチュード」
【書評】
竹内亮「調律師の弾く音階」……『時間の神の蝸牛』(渡辺松男)
内山晶太「もぞもぞと明晰」……『あおむけの踊り場であおむけ』(椛沢知世)
我妻俊樹「不老不死のグルーヴ」……『塚本邦雄歌集』(尾崎まゆみ編)
井上法子「悼み、悔やみ、祈り」……『心臓の風化』(藪内亮輔)
小坂井大輔「記憶と忘却」……『レテ/移動祝祭日』(小俵鱚太)
楠誓英「戦争という暗闇」……『新版百珠百華 葛原妙子の宇宙』(塚本邦雄)
吉田恭大「韻と韻律」……『ブンバップ』(川村有史)
浅羽佐和子「空に希望を感じて」……『空のために飛ぶ鳥』(宮川聖子)
奥村知世「日本とインドの混沌」……『デカンの風がやむとき』(須田覚)
川島結佳子「生き物の死、そして〈わたし〉」……『死のやわらかい』(鳥さんの瞼)
鯨井可菜子「〈not〉が輝かせる〈want〉」……『わるく思わないで』(井口可奈)
小島なお「あ、終わっちゃった。」……『みじかい曲』(堀静香)
【歌人の一週間】
toron* 小俵鱚太 菊竹胡乃美 須田覚
【忘れがたい歌人・歌書】
花山多佳子「文体のみちびくところ」
【文鳥は一本脚で夢をみる】
梅﨑実奈「ノリとフリル」
【短歌に近づく】
細馬宏通「歌に抗する歌」
【ねむらない短歌時評】
寺井龍哉「やっぱ好きやねん…」
【巻頭エッセイ】
木村哲也(国立ハンセン病資料館学芸員)「戦後ハンセン病療養所の短歌」
2024年12月下旬に全国書店にて発売予定です。