書籍

ねむらない樹 vol.11

短歌ムック
ねむらない樹 vol.11

A5、並製、208ページ

定価:本体1,500円+税

ISBN978-4-86385-614-1 C0492

装幀:成原亜美 装画:東直子

 

ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす(笹井宏之)

特集=第6回笹井宏之賞発表/榊原紘/わたしの短歌入門/2023年の収穫アンケート

 

【特集1 第6回笹井宏之賞発表】

◎大賞

白野「名札の裏」

◎大森静佳賞

森下裕隆「吠えないのか」

◎永井祐賞

遠藤健人「なってほしくて」

◎山崎聡子賞

岡本恵「盲霧」    

◎山田航賞

守谷直紀「水が歪んじゃう如雨露」

◎小山田浩子賞

橙田千尋「バニラ」

◎選考座談会

大森静佳×永井祐×山崎聡子×山田航×小山田浩子

最終選考候補作

 

【特集2 榊原紘】

年譜/短歌15首「私信」/俳句15句「機嫌よし」(榊原遠馬)

アンケート「榊原紘さんへ18の質問」

◎論考

永井亘「Re:Re:set(from hiro sakakibara)」

奥村鼓太郎「異なる場所でみる夢」

荻原裕幸「関係性の可視化」(『悪友』評)

上坂あゆ美「任務のように生き延びる」(『koro』評)

◎座談会「短詩集団「砕氷船」の航路」(榊原紘×暮田真名×斉藤志歩)

 

【特集3 わたしの短歌入門】

◎新作短歌7首&エッセイ

相田奈緒/丸山るい/阿波野巧也/池松舞/pha/toron*/岡崎裕美子/花山周子/志賀玲太(QuizKnock)/大前粟生/堀田季何/竹中優子/飯田有子

◎『起きられない朝のための短歌入門』番外編

対談「夢っぽい昼下りの短歌鑑賞」(我妻俊樹×平岡直子)

 

【特集4 アンケート2023年の収穫】

枡野浩一/吉川宏志/藪内亮輔/佐藤弓生/吉田恭大/土岐友浩/梅内美華子/藤原龍一郎/石川美南/尾崎まゆみ

 

【特別寄稿】

我妻俊樹「水の泡たち(完全版)」

吉田雅史「ヒップホップ短歌試論」

 

【巻頭エッセイ】

奥田順平(カライモブックス)「底抜けの善人」

 

【第五回笹井宏之賞受賞者 新作】

左沢森「アーバンベア」

中村育「花を飾る」

手取川由紀「蓑虫」

野川りく「Android」

八重樫拓也「バースデイ」

橙田千尋「気配の幽霊」

 

【書評】

栗木京子「燃えつつ澄みゆく」……『たましひの薄衣』(菅原百合絵)

内山晶太「はばたき」……『結晶質』(安田茜)

谷川由里子「読むという行為が」……『カメラは光ることをやめて触った』(我妻俊樹)

今橋愛「胸のふくらみの中に咲く花」……『心は胸のふくらみの中』(菊竹胡乃美)

鈴木美紀子「喪失に連れ添う」……『ハビタブルゾーン』(大塚寅彦)

川野里子「稀有な文学運動体を描く」……『『女人短歌』 小さなるものの芽生えを、女性から奪うことなかれ』(濱田美枝子)

橋爪志保「「初恋」と名付けられた恋」……『初恋』(染野太朗)

大辻隆弘「佐美雄観の深化」……『前川佐美雄歌集』(三枝昻之編)

香川ヒサ「慎ましくかつ大きな心やさしさ」……『ニューヨークの唇』(蝦名泰洋)

櫻井朋子「“内緒話”の向こうに」……『推しとショボンヌ』(蒼井杏)

川上まなみ「星の瞬き」……『アステリズム』(金川宏)

大口玲子「水俣を離れ続けて」……『流』(桜川冴子)

東直子「血族から見た新たな実像」……『まぼろしの枇杷の葉蔭で 祖母、葛原妙子の思い出』(金子冬実)

牛尾今日子「対位法の〈われ〉」……『翅ある人の音楽』(濱松哲朗)

土井礼一郎「最後の自己愛」……『4』(青松輝)

田口綾子「裏切りと自立の快楽」……『標準時』(佐クマサトシ)

嶋稟太郎「韻律の彫刻」……『Dance with the invisibles』(睦月都)

山木礼子「生きる花へ」……『延長戦』(長谷川麟)

福田節郎「短歌を作って生き延びたい」……『起きられない朝のための短歌入門』(我妻俊樹・平岡直子)

 

【歌人の一週間】

柴田葵 尼崎武 千葉聡 山川築

 

【忘れがたい歌人・歌書】

魚村晋太郎「辺境からの星芒」

 

【文鳥は一本脚で夢をみる⑪】

梅﨑実奈「みんな同じ」

 

【ねむらない短歌時評⑪】

寺井龍哉「短歌崩壊前夜?」

 

【短歌に近づく⑥】

細馬宏通「短歌と川柳と」

 

2024年2月下旬に全国書店にて発売予定です。