書籍

ねむらない樹 vol.2

短歌ムック
「ねむらない樹」vol.2
A5判、並製、192ページ
定価:本体1,400円+税
ISBN978-4-86385-353-9

編集委員:大森静佳、佐藤弓生、染野太朗、千葉聡、寺井龍哉、東直子
編集長:田島安江

2019年2月上旬全国書店にて発売

 

目次

特集1 第1回 笹井宏之賞発表!

大賞 柴田葵「母の愛、僕のラブ」

大森静佳賞 谷川由里子「シー・ユー・レイター・また明日」

染野太朗賞 浪江まき子「刻々」

永井祐賞 阿波野巧也「凸凹」

野口あや子賞 八重樫拓也「墓を蹴る」

文月悠光賞 井村拓哉「揺れないピアス」

選考座談会 大森静佳 × 染野太朗 × 永井祐 × 野口あや子 × 文月悠光

特集2 ニューウェーブ再考​

川野里子「ニューウェーブとは何か? 再び。」

東直子「時代の血肉と骨」

千葉聡「みんなのニューウェーブ」

水原紫苑「前を向こう」

寺井龍哉「あの波こえて」

柳本々々「いろんな〈わたし〉、この〈わたし〉」

阿波野巧也「ニューウェーブの文体と韻律」

秋月祐一「ニューウェーブの末っ子」

平岡直子「ほかでもなく」

花笠海月「短歌の「ニューウェーブ」について」

谷川由里子「短歌ニューウェーブとその後の短歌」

巻頭エッセイ 俵万智「まがなしく」

作品

香川ヒサ「家鳩」

梶原さい子「北限」

北山あさひ「大停電の夜に」

鯨井可菜子「グラム・パー・デシリットル」

小島ゆかり「哲学と株」

斉藤真伸「テレビカード」

笹公人「心霊レストラン」

佐藤りえ「ふかふかの日々」

佐藤涼子「新しい風」

天道なお「春泥」

橋爪志保「灯台」

平井弘「あんじゆうる」

望月裕二郎「ずいぶんとおくにきてしまったな」

渡辺松男「一頭」

山階基「説明のいらないサラダ」

吉田隼人「永遠なるものの影」

座談会「俳句と短歌と」 生駒大祐×大塚凱×堂園昌彦×服部真里子

対談「歌人としての出発は違うけれど 後編」 林あまり×東直子

歌人への手紙 佐藤弓生×堂園昌彦

コラム

虫武一俊「変わっていくこと」

中家菜津子「詩人のお話」

坂本歩実「一番いい椅子」

服部恵典「たん」

川島結佳子「中野重治は教えてくれない」

白井健康「二十四時間営業の小国」

千原こはぎ「コスモス」

横山未来子「誕生日」

ことば派 和合亮一「火」/三辺律子「十八番」

短歌の雫 金川宏「たてがみの時間」/杉谷麻衣「水底の夜」/岸原さや「玉虫をみたことはある?」

二二野歌 谷川電話/小原奈実

掌編小説 吉岡太朗「夜を終わらせる」

文鳥は一本脚で夢をみる 梅﨑実奈「グレーがいちばんむずかしい」

忘れがたい歌人・歌書 松村由利子「明るく透きとおる抒情」

越境短歌 坪内稔典「最初の条件」

歌人の一週間 ユキノ進/山下翔/藤本玲未/竹中優子

歌会潜入!(中之島歌会) 大森静佳「フラットに、おおらかに」

文学館めぐり(石川啄木記念館) 染野太朗+越田勇俊・岩瀬花恵

学生短歌会からはじまった 土岐友浩「ガルマン歌会がやってきた」

高原英理さんへの七つの質問 高原英理+千葉聡

たましいを掛けておく釘をさがして 杉﨑恒夫論 第二回「いつどこでかなしみなどを背負ったのだろう」​ ながや宏高

編集委員の目 染野太朗「短歌の授業」

ねむらない短歌時評 寺井龍哉「平成三十年のキャッチ・ボール」

笹井宏之への旅 東直子/筒井孝司「短歌の原点は音楽」

書評 山田航「架空の歌論集という試み」(高原英理『歌人紫宮透の短くはるかな生涯』)

   千葉聡「進め、エキストラ!」(西村曜『コンビニに生まれかわってしまっても』)

   高柳蕗子「親切設計で楽しくワープ」(九螺ささら『ゆめのほとり鳥』

   大松達知「世界の裏側に触れる」(惟任將彥『灰色の図書館』)

   川野芽生「美しさの暴力、暴力の美しさ」(服部真里子『遠くの敵や硝子を』)

   中津昌子「上等のくすり」(今橋愛『としごのおやこ』)

   堀田季何「龍に会うこと」(日置俊次『地獄谷』)

   山崎聡子「ポケットだらけのからだを抱えて」(田口綾子『かざぐるま』)

   田村元「〈懐かしさ〉の奥にあるもの」(山下翔『温泉』)

読者投稿 テーマ:「髪」または自由 選者=内山晶太/花山周子

 

■お詫びと訂正

短歌ムック「ねむらない樹」vol.2に掲載の作品15首「大停電の夜に」(北山あさひ)に誤りがありました。

編集部のミスで、差し替えの依頼が反映されておりませんでした。正しい連作は左の通りです。お詫びして訂正いたします。