書籍

『新版 晴れのちくも膜下』 有田直子

『昏睡Days』の前に書かれた『晴れのちくも膜下』が
新版として甦りました!

『新版 晴れのちくも膜下』
有田直子

四六、並製、160ページ
定価:本体1,300円+税
ISBN978-4-86385-069-9 C0095

22歳の女子大生を突然襲ったくも膜下出血。
一夜にして健常者から障害者となったけれど……

昏睡状態からの目覚め、何度かの手術、退院、そして、リハビリの日々を、読者を時にはくすっと、時にはほろっとさせながら綴る、前向きに生きる有田直子のポジティブエッセイ。

2012年2月初旬全国書店にて発売。
 

【著者プロフィール】
有田直子 (ありた・なおこ)
1972年広島県生まれ。福岡県育ち。
筑紫女学園高校卒。九州産業大学芸術学部写真学科在籍中に、脳内出血&くも膜下出血で倒れ、左半身麻痺、右眼失明のハンディを持つようになる。現在は、リハビリに通いながら自宅で生活。本の出版後ライターとしての活動を開始。2004年にARYTHMを立ち上げ、「片手で出来る料理教室」、映画の自主上映などのイベントを、不定期に開催。2006年から、フロートというオリジナルの言葉の即興liveを始め、パフォーマンスやコンテンポラリーダンスなど様々なアーティストと共演。2010年からトークライブ活動を開始。2011年、作家・島田雅彦氏の呼びかけで始まった「復興書店」に参加。現在、福岡市在住。著書に『晴れのちくも膜下』(WAVE出版)、『昏睡Days』(書肆侃侃房)、共著に「復興書店」から生まれた電子書籍『Words&Bonds ほころんだ世界を結び直すコトバとキズナ』がある。

『昏睡Days』で、第15回ライターズネットワーク大賞チャレンジング賞を受賞。
ラジオドキュメンタリー「昏睡Days~くも膜下出血・昏睡時の記憶」(RKB毎日放送)が、ギャラクシー奨励賞を受賞。
2011年ローフードアドバイザー取得。

2012年6月25日逝去。享年40歳。

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【目次】
晴れのちくも膜下「落雷~薄曇」
頭の中がスペースワールド 
意識のない私の行動 
続きが気になる…… 
天敵手袋 
もう食べ物のことしか見えない 
こんな活用法もあったとは 
押し過ぎはいけません 
初めての……ハゲ! 
まじっすか? 
最高の思いつき 
つかのまの夢 
片目でも見えればいいのだ 
けっ、結構です…… 
かなり謎 
なんかドラマみたいやん 
聞いてないよー! 
ここまで刻むとは…… 
食事は良く飲んで食べましょう 
ジタバタ 
猛スピード 
親かブドウか 
便利グッズ・声 
飲みまくりの日々 
異常が見つかってハッピー 
ジタバタpart2 
歩いて帰れるんやないと? 
もったいない! 
眠いもん 
病院からの誕生日プレゼント 
おいしいもの三昧 
予想外の進歩 
怪奇現象 
病室教師 
トップシークレット 
音楽は世界を結ぶ 
リハビリはゲーム感覚で 
靴屋には靴がいっぱいある 
合言葉は「休むのもリハビリ」 
片手でクッキング 
当日、興奮してけいれん 
小嶋先生の陰謀 
私、退院します

晴れのちくも膜下「脳天気」
予感 
私の憧れ…… 
夜飲めば、朝には元通りな薬 
ポストカード 
リハビリでの自分との闘い 
ガッツポーズ
笑われる喜び 
飛ぶ洗面器 
片手でつけられるブラジャー 
ドーナツ 
まるくいきましょう まるく 
痩せたい 
夏の朝 
お気に入りのワンピース 
捨てられないもの 
好きなレコード 
車 
ティッシュペーパー 
ベルボ 
初めての外出 
バリアフリーってなんだ? 
バリアフリー イン フクオカ 
ホット、ホット 
病院食はおいしいと聞いたし 
何か足りない! 
イチゴ狩り 
だったら自分でこげよ 
気持ちが1番ハンディが2番♪ 
石 
チャラ 
苦手なことって素晴らしい 
手足はないけれど 
たくあん 
スペシャルメニュー 
寂しい病 
マニキュア 
探しもの 
中年太りと骨折 
私はなぜ助かったか 
中身はなーに? 
arincoの本棚 

有田直子さんの病状と経過について 
 福岡大学病院 脳神経外科医師 山本正昭
           脳神経外科部長 福島武雄

おわりに