書籍

『海亀のテント』小池正博

『海亀のテント』
小池正博

四六判、並製、168ページ
定価:本体1,800円+税

ISBN978-4-86385-554-0 C0092

装丁:山田和寛+佐々木英子(nipponia)

 

海亀のテントめざして来てください

アンソロジー『はじめまして現代川柳』編者、

『水牛の余波』『転校生は蟻まみれ』に続く6年ぶりの川柳句集。

 

2022年12月上旬刊行予定です。

 

【目次】

Ⅰ 人体は樹に、樹は人体に

Ⅱ 鳩と蛇

Ⅲ 幻化に似たり

Ⅳ 廃園に離乳食

Ⅴ 左手にマングース

 

【収録句より】

褒められたときには顔を取り換える

握っても握り返さぬニュータイプ

どうしても緑に染まる鳩と蛇

アバターの睫毛が動く月曜日

蜘蛛降りて少女の肩に網を張る

廃園にひとさじ運ぶ離乳食

攻めることにする左手にマングース

猫の耳つけて構えるスナイパー

初心にも特殊メイクをしておこう

 

【著者プロフィール】

小池正博(こいけ・まさひろ)

1954年、大阪府生まれ。1997年「現代川柳点鐘の会」に入会、墨作二郎に師事。「バックストローク」「川柳カード」同人を経て「川柳スパイラル」編集発行人。句集『水牛の余波』『転校生は蟻まみれ』、評論集『蕩尽の文芸 川柳と連句』、編著『はじめまして現代川柳』。