『ピロスマニ 放浪の画家と百万本の薔薇』
ギオルギ・ガメズ
児島康宏訳
A5判、並製、88ページ
定価:本体2,000円+税
ISBN978-4-86385-620-2 C0097
装幀 acre
装画 ギオルギ・ガメズ
私の絵はジョージアには必要ない なぜならピロスマニがいるからだ ――パブロ・ピカソ
ピカソが絶賛し、ジョージアでは国民的人気を誇る放浪の画家ピロスマニ。彼がモデルとなった名曲「百万本のバラ」は歌手・加藤登紀子によって日本でも大ヒット、現在も歌い続けられている。
女優マルガリータとの運命的な出会いと失恋、別れ。失意のうちに世捨て人として孤独に人生を終えたピロスマニの人生が甦る感動のグラフィックノベル。
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ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使推薦!!
ニコ・ピロスマニの絵は一度観ただけで心に届く不思議な力を持っています。
愛に人生を捧げたピロスマニは、同時に貧しく世にも儚い生涯を送ることになったのです。
この本では、我らが愛する「ニコ」という人物を垣間見ることができます。
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【あらすじ】
小さな店を営みながら貧しくも気ままに暮らす画家ニコは、街にやってきたフランス人女優・マルガリータに運命的な恋をする。毎日毎日贈りものを届け、ついには自分の店まで売り払って荷車9台分の赤いバラを贈ろうと思いつく。ジョージアで愛される偉大な画家ニコ・ピロスマニが人生を捧げた、マルガリータへの愛の物語。
ニコ・ピロスマニ(Niko Pirosmani)
1862年、ジョージアの農村に生まれ、父母を亡くした8歳で首都に出た。幼いころから読書や絵を描くことを好み印刷工などの職に就いた。この頃、フランス人女優マルガリータに恋したピロスマニが、彼女の滞在するホテルの前の広場を花で埋めつくし一文無しになったという逸話が生まれる。その後は、絵を描いては報酬として酒や食事を得る放浪生活に入る。前衛芸術家たちに見出され脚光を浴びるも、大戦によって生活は困窮を極める。1918年、町の片隅で死去。独自の手法により、人物や動物、農村風景、伝説などを描いた作品群は、没後も国内外から高い評価を受け、現在もジョージアを代表する国民的画家として、人々から親しまれている。
【著者プロフィール】
ギオルギ・ガメズ(George Gamez)
ジョージアのアーティスト。漫画家兼イラストレーターとしても活躍。トビリシ国立美術アカデミーを卒業。街角の壁から書籍、雑誌の表紙、印刷物、オンラインメディアなどで活動。
【訳者プロフィール】
児島康宏(こじま・やすひろ)
コーカサスの言語の研究者。ジョージア(グルジア)文学・映画の翻訳。福井県あわら市出身。トビリシ在住。