書籍

含羞の画家オチ・オサム―美術集団「九州派」の先駆者―

『含羞の画家オチ・オサム―美術集団「九州派」の先駆者―』
越智順子、片山恭一

四六判、並製、192ページ
定価:本体 2,000円+税
ISBN978-4-86385-615-8 C009

装幀 acre

オチ・オサムの球体と桜井孝身の眼 きらめく感性と天才的発想
二人のきずなが世界の「九州派」(1950~60年代)へと導いた。



福岡を拠点とする前衛美術集団「九州派」の主要メンバーオチ・オサム(桜井孝身と共に主導)。地方から東京に打って出るというその激しく熱い活動の原点はどこにあったのか。
オチ・オサムの伴走者であり同時代を鋭くみつめた越智順子の、知られざるオチ・オサム像と、長年ことばを交しあった思想家・森崎茂(2023年1月没)を通して語る片山恭一によるオチ・オサム論。



オチは喋りたくないのです。それは語らぬ方が遥かに豊穣であり真実があるからなのです。ですから作品に思いを込め作品で語りつくし、作品を通してこの世界と人間を問いたいのです。その一心以外ありえなかったのです。(越智順子)


ベラスケスの絵に描かれた人物たちは、画家自身を含めて全員が、フーコーがいうところの古典主義時代の表象空間に囚われている。こうした人物たちのあり方は、たしかに森崎さんがメモのなかで示唆しているように、オチ・オサムの作品のタイトルにもなったサルトルの戯曲と似ているかもしれない。(片山恭一)

 

【目次】

風の中をいく オチ・オサム(越智順子)
森崎茂さんのオチ・オサム論(片山恭一)
参考資料
あとがき
オチ・オサム年譜

 

2月下旬全国発売予定。

福岡市美術館にて
「オチ・オサム 展」開催中!
~2024/3/24(日)

 

【著者プロフィール】

越智順子  (おち・じゅんこ) 

1949年福岡県生まれ。1969年オチ・オサムと出会い1970年結婚。
二人の娘に恵まれ生涯に渡り画家オチ・オサムの裏方に徹する。

片山恭一  (かたやま・きょういち)

昭和34年(1959年)愛媛県宇和島市に生まれる。愛媛県立宇和島東高等学校卒業。1977年九州大学農学部に入学。専攻は農業経済学。1981年同大学卒業、大学院に進む。1986年「気配」にて『文学界』新人賞受賞。1995年、『きみの知らないところで世界は動く』を刊行。はじめての単行本にあたる。2001年『世界の中心で、愛をさけぶ』を刊行。その後、ベストセラーとなる。近著に『世界の中心でAIをさけぶ』(新潮新書)、『世界が僕らを嫌っても』(河出書房新社)などがある。福岡市在住。