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生なばで一杯!

  • 2014-02-24 (Mon) 15:54
  • 総合

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 予定通り、宮崎に帰郷して、なば(椎茸)取りに精を出し、月曜午後に帰福した。心地好い疲れと形容すべきだろうか。幼馴染の家で中学3年生の山村留学生とも語らった。良く食べ、良く飲みもした。また体重が増えたみたいだ。私は水だけでも太る質だ。
 今回はデジカメをしっかり持って帰ったので、なば取り作業の合い間に何回かシャッターを切った。収穫した生なばを少しだけ頂戴し、宅急便で自分のアパートに送った。これからしばらくの間、赤ワインか焼酎の肴にして楽しむ予定だ。もちろん、朝夕の味噌汁の貴重な具にもする。本来なら長姉の家でしたように炭火であぶって食したいのだが、マンション暮らしだとさすがに炭火は無理だ。
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 山の傾斜地に並べたなば木には年末ほどではなかったが、それでもしっかりなばが生えていた。小さいのは取らずに、十分生育したものをむしり取って、てご(かご)の中に入れる。てごはすぐに一杯になり、腰からずり落ちそうになるぐらいに重くなる。春子と呼ばれる今の時期のなばは水気を含んでいるからか重い。春子は3月一杯までが収穫の時期だ。私も帰郷すれば、あと一回ぐらいは収穫のチャンスがあるかもしれない。
 今回の帰郷は好天に恵まれた。寒さも厳しくなく、なばを取っていると、少し汗ばむほどの陽気だった。森林のマイナスイオンを浴びながら、気持ちいいひと時を過ごした。とはいえ、腰の辺りにずっしりしたなばの重さを感じながら、傾斜地を上り下りするのは決して楽な作業ではない。特に、都会暮らしでなまった体にはこたえた。
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 収穫作業が終わると、家に戻り、今度は乾燥作業を手伝う。灯油のバーナーを一晩中動かし、収穫したばかりのなばを乾燥させる。畳一枚ほどの網ネットになばを広げ、乾燥機に収納させてこの日の作業はほぼ終了。焼酎を飲みながら、イノシシの肉を炭火で焼いて頂く。これ以上のご馳走はない。ああ、至福の思い・・・。炭火がもったいないから、餅まで焼いて食べた。計9個。幾らなんでもこれは食べ過ぎか! 子どもの頃は餅は特に好きな食べ物ではなかったが、今は大好きだ。あぶった餅に醤油をかけるだけで香ばしい食べ物となる。塩をまぶしてお茶をかけて食べるのも、簡素だが一興。一昔前に Simple is best. というコマーシャルが流行ったような記憶がある。私の電子辞書には A simple life if best.(質素な生活が一番よい)という表現が収まっている。至言だと思う。
 さあ、これで心身ともに癒された。何がいいといって、山深い長姉の家がある周辺は携帯が圏外で私の携帯は通じない。従ってパソコンのメールやネットも使用不要となる。これがいい。会社や組織に属する「現役」の身なら、とてもこのような悠長なことは言っておられないが、こちとらはそれが許される気楽な稼業だ。持ち歩いているラップトップを開ける時は手がけている原書の翻訳作業に当たる時ぐらいだ。情報化社会の「雑念」に悩まされず、来し方、行く末をゆっくりと考えられる。こういうひと時がたまには必要かなとも思う。
 もうすぐ3月。多少やらなければいけないことも控えている。気楽に頑張ろう。今夜は馴染みの居酒屋をのぞき、お土産の生なばを上げて、明日はお世話になっている出版社の方々にもプレゼントだ。ウヒィ!
 (写真は上から、なば木が並ぶ山の斜面。このなば木は比較的いいなばが生えていた。残念。写真を縦にできない! 収穫を終えたなばを軽トラに積んで一路帰宅)

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