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3人目のジョージ・ブッシュ大統領?

  • 2018-12-08 (Sat) 12:15
  • 総合

20181208-1544238264.jpg ブッシュ元米大統領(父)の国葬がワシントンで行われたのをCNNで見ようと思ったが、深夜から未明の時間帯のため、肝心要の弔辞の部分は見ずにベッドに入った。翌日に見たCNNのクリップでは現職を含め、歴代大統領が一列に坐した光景が映されていた。トランプ大統領夫妻の右隣に座ったオバマ前大統領夫妻、そのまた右隣にクリントン元大統領夫妻。トランプ大統領夫妻が来場するまではオバマ、クリントン両夫妻は仲睦まじく談笑していたが、トランプ大統領夫妻が姿を見せると、空気が一変、冷気が漂っているような印象を受けた。クリントン夫妻はトランプ夫妻とは握手さえ交わさなかったようだ。
 ブッシュ氏の地元、テキサス州で翌日行われた、身近な人々だけが集った葬儀は比較的長く見た。ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事の長男、ジョージ・P・ブッシュ氏が壇上で弔辞を読んだ。ブッシュ氏の17人の孫のうちで最年長で、先月の中間選挙でテキサス州の公有地管理庁長官の公職に再選を果たしたばかりとか。父親のジェブ氏によく似た風貌の彼はブッシュ一族では3人目の「ジョージ・ブッシュ」であり、まだ42歳の若さ。私はこの夜の葬儀で初めて彼のことを知った。"George Herbert Walker Bush is the most gracious, most decent, most humble man I will ever know." (祖父はまさに親切、優雅、かつ謙虚そのもののでした。私はこれからも祖父のような人に会えるとは思えません)。彼が好々爺の祖父と一緒に過ごした愛情あふれるエピソードを淡々と語る弔辞を聞いていて、何となくだが、彼がやがてブッシュ家の三人目の「ジョージ・ブッシュ大統領」となるのかもしれないと感じた。今の大統領よりは随分ましだろう。
                 ◇
 今聞いているNHKの語学講座「まいにち中国語」は昨夏に続く再放送だから、耳にするのは2回目となる。登場する語彙や表現は忘れていることが大半だから、「復習」と呼ぶには程遠く、文字通り、毎日が新しい勉強の日々だ。昨日は次の表現が出ていた。——谢谢你来看我。——忠実に訳すと、「あなたが私に会いに来てくれたことに感謝する」とでもなるのだろう。実にもったいぶった日本語となる。
 私は昨年7月、以下のようにブログで記していることを思い出した。
 NHKラジオの中国語講座を聞くようになって1年経過。週日はほぼ欠かさず聞いてはいるものの、上達の度合いは実にのんびり。頭の片隅には日英中韓の言語的共通性(相違性)を探りたいという思いがある。最近学んだ文章では例えば、「谢谢你来看我。」という表現。日本語訳では「会いに来てくれてありがとう」。あえて直訳すると、「あなた(你)私(我)に会い(看)に来て(来)くれてありがとう(谢谢)」となるのだろう。英語だと “Thank you for coming to see me. と言えようか。you もme もここでは絶対不可欠だ。この点では中国語は英語に近いことが分かる。日本語では「あなた」や「私」は分かり切ったことだから言う必要はない。この違いは興味深い!
 当時メモしていた語学雑記帳を改めて見てみると、後から四苦八苦の末に追記したと思われる韓国語の文章が付記してある。——만나러 와줘서 고마워요.——ここにも「あなた」や「私」という語彙はない。日韓両言語の近さを感じるのは私だけではないだろう。

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