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中国ドラマ「父母爱情」

  • 2018-08-16 (Thu) 10:13
  • 総合

 お盆の期間、暇に飽かせて、たらたらとテレビを見る時間が多かった。ケーブルテレビのチャンネルを適当に漁っていて、韓国KBSのワールドサービスで「ラブレイン」というタイトル名を見つけた。おお、あの純愛ドラマを再放送しているのだ。ドラマの全編を再度見る気力はさすがにないが、少しだけなら付き合える。その日は全21回のうち13―15回が連続放映されていた。
 韓国語のドラマはもちろん、日本語の字幕があるので、楽しめるのだが、韓国語を聞いていてこれまでは気づかなかった言い回しなどが耳にしっかり残ったところも少なからずあった。遅遅とした歩みだが、少しは韓国語の力がついているのだろう。
 例えば、主人公の若者が父親に対して、自分には好きな女性がいること、その人は父親が現在、再婚を考えている初恋の女性の娘であることを告げる場面。父親はすでにそのことを知っていた。驚いた主人公は「お父さん、どうして知っていたの?」と尋ねる。韓国語では 알고 계셨다구요? となる。忠実に訳せば、「どうしてご存知だったのですか」とでもなるのだろう。息子が自分の父親に敬語を使っている。長幼の序が厳然と残るそういうお国柄だと理解すればそれでいいのだが、やはり、忠実に日本語に訳すと違和感があるか。
 日本のドラマで娘や息子が両親に対し、友達に話すような「ため口」で会話するのも場面によっては不快感を覚えることもある。それに比べればずっとましだが、さすがに韓国語ドラマの家族の間での敬語にも?が頭に浮かんでしまう。まあそれはそれとして、上記の敬語表現が耳にしっかり残ったことは嬉しかった。独学は決して無駄になっていない!
 韓国語では上記のような敬語表現に凄く神経をとがらせることになる。日本語の比ではない。中国語ではあまりそうしたことは気にしないでもよさそうだ。この点でも中国語は英語に似ていると感じなくもない。
 韓国語のドラマで今継続して見ているものはない。以前にも書いたが、あまりに出来過ぎた筋立てに辟易したことが一番の原因だ。そのうち、また「ラブレイン」のような純愛物にはまる可能性は捨てきれないが。
20180816-1534381976.jpg 中国語のドラマではまっているのが一つある。毎週日曜夜に中国中央電視台から放送されている家族ドラマでタイトルは「父母爱情」。日本語だと「両親の愛」とでも訳すのだろうか。農民出身の軍人と資本家の娘が恋に落ち、身分の違いが大きな壁となる中国で、その二人が大躍進や文革の嵐を乗り越えて愛を育み、子供たちを育てる物語で、実に面白い。
 もちろん、生きた中国語の学習のために見始めたのだが、今では登場人物を演じる役者に魅了されている。韓国人女優も魅力的だが、中国人女優もいい。聞き取れる言葉はまだわずかだが、中国語を学習していなかったら、とても目にすることはなかっただろう。
 ところで一つ気になるのは、前に見た中国のドラマもそうだったが、番組の冒頭と末尾でドラマの粗筋の一部始終が流れること。だから、視聴者(私)は結末が容易に想像できる。推理もののドラマではないのだからいいのだろうが、やはりドラマの流れは明かして欲しくない。ユニークと言えばユニークだが、私は末尾はいつもスルーしている。全45回とかですでに36回まで見終えた。あと10回もない。残念!

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