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麻雀

  • 2016-11-18 (Fri) 09:32
  • 総合

 米大統領選でpopular votes と呼ばれる候補者の得票数の最終集計はまだ確定していない。一部報道によると、electoral collegeと呼ばれる選挙人争いではドナルド・トランプ氏に敗れたヒラリー・クリントン氏が得票数ではトランプ氏を最終的には2百万票近く上回ることになるかもしれないという。得票数では上回っても大統領選では敗退するケースは過去にもあるが、この矛盾的な選挙人制度を廃止して明快な得票数による大統領選に変えようという声も出ているとか。皮肉なことに今回の大統領選で選挙人制度の改革を叫んでいたのがトランプ氏で、その彼がこの制度の「恩恵」を受けて当選することになるとは・・・。
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 中国語を学習していて、あ、この語知っているぞと思うことがしばしば。例えば数の数え方。イー・アル・サン・スー・・・。2(二)はアルだが、場合によってリャンとも言う。思い起こせば、この数え方は学生時代にとある遊技(game)で親しんでいた。「麻雀」だ。
 当時は先輩や仲間を通して2はリャンと呼ぶことを教わり、「リャンワン」「リャンソウ」「リャンピン」などと呼んでいた。深く考えることもなく。四万は「スーワン」、五万は「ウーワン」七万は「チーワン」などと。今から考えるともったいない話だ。あの頃から中国語に興味を覚え、コツコツ学習していたら、今頃は中国語の大家となっていたかもしれない。少なくとも英語と同様の力ぐらいはつけていたことだろう。返す返すもったいない。
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 実は麻雀は今も楽しんでいる。賭け事としてではない。テレビで見る娯楽としてだ。ケーブルテレビで麻雀がよく放送されるチャンネルがあり、退屈な時は時々視聴している。家族を路頭に迷わせる類の賭け事ではなく、気晴らし程度の「健全」な賭け事を楽しむ人のことを英語では recreational gambler と呼ぶらしいが、私の場合はrecreational gambler よりさらに「健全度」がアップする recreational watcher だ。
 学生時代は本当によく麻雀をした。今では懐かしい思い出だ。風邪をひいて熱を出して安下宿で寝込んでいても、友達が自転車で誘いに来れば、喜んで出かけていた。それも徹夜麻雀。博才がないのかよく爆砕した。情けないことに、ひと月の苦労した家庭教師のアルバイト代を一晩で吐き出したこともある。そう悔しく思った記憶は残っていない。十分楽しかったからだろうか。いや、単にアホだったに過ぎない。
 つい先日、深夜の麻雀番組を見ていたら、大御所の女優がゲスト解説者として出演していて、「麻雀ほど面白い遊戯はないと思う」と嬉しそうに語っていた。彼女は麻雀大好きで知られる。彼女の打牌をテレビで見たことがあるが、たいした腕前ではないようだった。それはそれとして、確かに麻雀は面白い遊技ではある。事実、自分が実際に打牌していなくとも、テレビで「観戦」しているだけで十分楽しめる。
 一つだけ不思議なのは麻雀番組を見るようになって、この世界にもプロの人たちが多数存在していることだ。プロ雀士と呼ばれている。個人的見解だが、将棋や囲碁と異なり、運の要素がどでかい麻雀ではプロという存在はあり得ないのではとも思う。

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