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重箱の隅かもしれないが・・・

  • 2016-02-21 (Sun) 16:07
  • 総合

20160221-1456038269.jpg 新聞を読んでいて時々、今なお違和感を覚えることがある。例えば、土曜日朝刊一面にスキージャンプ女子ワールドカップ(W杯)で高梨沙羅選手が総合優勝を飾った記事が出ていた。「高梨 W杯総合V 2季ぶり3度目」という見出しで、本文ではフィンランドで行われた第15戦で弱冠19歳にして早くも不動の王者となった感のある高梨選手が今季12勝目を挙げ、まだ4戦が残っているが、2季ぶり3度目の個人総合優勝を決めたとある。
 私が違和感を覚えるのはこの「2季ぶり」という表現だ。現役の記者時代にも自分でこの種の記事を書いていて、いつも悩まされていた。上記の記事に関して言えば、高梨選手がW杯で総合優勝するのは一昨年以来のこと。私は「2季ぶり」という表現に出くわすと、真っ先に「2季(2年)」という年月に思いが飛んでしまう。確かに2季(2年)の歳月をはさんでいるのだが、W杯は年に1回しか競えない競技だ。彼女は前々回の総合優勝からわずか1回(季)だけ遠ざかっていただけなのだが、「2季ぶり」と言われると、ずいぶん間があった印象を受ける。大相撲でも「2場所ぶりの優勝」と言われると、何だか間があいた感じを受けるが、わずか1場所をはさんだだけで再び天皇賜杯を手にしているのだ。
 こうした表現に違和感を覚えるのは私だけのことかもしれない。字数の制限がある見出しはともかく、本文では「2季ぶり」ではなく、「一昨年以来3度目の総合優勝」とあれば、私にもすっと腑に落ちるのだ。英文ではどう表現するのか。参考までに、ネットで探し当てた彼女の総合優勝を伝えるサイトでは次のような文章があった。この種目は年をまたいで競う種目のため、彼女が勝利した2014年、つまり前々回のW杯は2013-2014年という表記となっているが、この英文の記事には何の違和感も覚えない。
 The overall World Cup is being led by Sara Takanashi with 1410 points, who can not be overtaken anymore, securing the title for the third time after 2013 and 2014 and with four competitions remaining in Almaty (KAZ) and Rasnov (ROU).
                           ◇
20160221-1456038304.jpg 韓国語だけでなく、中国語にも「魅了」されつつあることはすでに書いた。ケーブルテレビで流される中国の国営放送「CCTV」(中国中央電視台)。意味は分からずとも、副音声の中国語に何となく耳を傾けている。それでふと思った。やはり、中国語の基礎の部分だけはきちんと把握しておいた方がいいのではと。書店に走った。いや、実際に駆けていったわけではないが。それで買い求めたのがご覧の本だ。中国語学習者の間で好評を博している入門書とか。表紙が楽しい。
 第1章は「声調」の説明。中国語には「声調」という声の調子がある。「四声」と呼ばれ、高い声を平らに出す「第1声」。後ろが上る「第2声」。低い声で後ろを上げる「第3声」。高い音から一気に下がる「第4声」。同じ音でも声調が変わると、意味が変わるのだという。「自分は音痴だから中国語はできないのではないかとビクビクする必要はないですよ」と書いてある。気に入った! 
 中国語の会話には「那」という漢字が結構出てくるようだ。中日辞典で調べると、「あれ」「それ」といった意味合いの語らしい。ふーん。先は長い。気長に独学していこう!

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