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英単語で世界を知ろう

  • 2013-02-05 (Tue) 11:54
  • 総合

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 立派な装丁の一冊の本が届いた。「キーワード55 英単語で世界を知ろう」という本で、掲載されている写真が実に素晴らしい。
 共同通信社海外部の編集で、新聞協会賞を受賞している本だ。2011年1月から2012年9月にかけ同社が配信した記事「Let’s えいGO!」の一部を書籍用に加筆してまとめてある。アルファベットのAからZまで、それぞれの文字で始まる代表的な単語・表現が世界各国を舞台に紹介されている。
 例えば、Cならchairで、教室で朗読をイスの上に立ってするミャンマーの子供たちのことが述べられている。所変われば品変わるというが、まさにその通りの習慣のようだ。記事では子供たちがイスの上に立つことで、普段とは異なる緊張感を覚え、朗読にも気合が入るように見えると書かれている。何となく理解できるような気もする。Pの項ではplastic bag。ビニール袋のことだ。これなど、普段の生活で手にしないことはないほど身近なアイテムだが、これが英語ではplastic bagとなる。プラスチックというと「硬い」イメージがあるが、ビニール袋もプラスチックなのだ。記事ではビニール袋を売って生活費を稼ぐアフガニスタンの子供たちのことが紹介されていて、彼我の生活の途方もない格差が垣間見える。
 この本が私のところに送られてきたのは、私が2010年夏に西アフリカから書き送った記事も含まれているからだ。セネガルという国で人気のあるスポーツ「ベレ」のことを紹介した。日本の相撲に似ており、セネガルではサッカーと並ぶほどの人気。通りを歩いていて、偶然、ベレを楽しんでいる女の子たちを見かけ、デジカメで慌てて撮影した写真が掲載されている。めったにないシャッターチャンスを珍しく物にした一枚だった。
 小学校や中学校の英語の教材となる充実した内容の本であることは間違いない。末尾に英語の発音に関して、注意書きが添えられている。これは英語教育に携わった者ならいつも苦労する部分だ。共同本では英語教育を実践している社の辞典に準拠して発音表記したと断った上で、例えば、danse(ダンス、踊り)は「ぁーンス」、forest(森)は「ォーレスト」と表記されている。太字がアクセントを示し、日本語と同じか近い音はカタカナ、違いが大きい音はひらがなで示してある。
 上記の方法ではこれが精一杯の説明だろう。現実には「ぁーンス」の「ぁ」の「ぁ」は日本語にはない、cat(猫)の母音と同じ「ぁ」の音だ。「ォーレスト」の「ォ」は上の歯で下唇を軽く噛んだ「ォ」だ。中学生はともかく、小学生にこうした違いを認識させるのは酷かもしれない。私などこうした日英の発音の違いは大学で英語を専攻して、音声学の講義を受けるまで全然知らず、初めてこうした違いを知った時は愕然とした。それまでは例えば、thank youも日本語と全く同じように「サンキュー」と発音していたのだ。
 上記の本を読みながら、そんなことを考えた。妙案があるのかどうか分からない。
 (写真は、共同通信社海外部編の「キーワード55 英単語で世界を知ろう」。理論社発行で定価5500円+税)

Comments:3

素子 2013-02-05 (Tue) 18:51

那須さ~ん、お誕生日おめでとうございます。
健全で清らかな(笑)毎日を
お過ごしのようですね。

↑の本、とても面白そうですね。
ぜひ書店で見てみたいと思います。

年末の集会はとても楽しゅうございました。
今のお仕事が終わって、那須さんが
がっぽり儲けたら(爆)お祝い集会を
いたしましょう。

いよいよ50代最後の歳ですか?
でも、東京の貴婦人によりますと
那須さんはまだまだ発展途上(笑)?
進化なさっているみたいですので
これから一花も二花も咲かせてください!

nasu 2013-02-05 (Tue) 22:14

素子さん 温かい励ましありがとうございます。少しでも進化できるよう歩んでまいります。今年も宜しくおねがいします。

やすよ 2013-02-21 (Thu) 23:57

省一さん 風邪ひいていませんか?

こちらは よく晴れましたが空気が冷たい一日でした。
ところで銀鏡にも西米良にも春がひと足はやく来たようです♪
21日付けの宮日新聞でみつけました(^^)。
宮日出版賞が本日発表になり、銀鏡の本も、西米良の小河孝弘さんも受賞となりました。詳細は、HPにアップしました~。

以上、ふるさと便り終わります。

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