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再び大リーグ

  • 2014-09-26 (Fri) 15:03
  • 総合

 大学の後期の授業がスタートした。後期は週3日。授業内容も広がり、準備もそう容易ではない。週末を含め、午前中は机に坐し、パソコンに向かう日々が続くことになる。今もそうしているが、開け放した窓から爽やかな風が吹き込んできて、気持ちがいい。ああ、ずっとこんな気候だったら、日本はどんなに住みやすいことか!
 日米で野球がプレーオフを目前にした熱い終盤戦を迎えている。大リーグではマー君が故障で戦線を離脱して以来、シアトルマリナーズで活躍する岩隈投手を応援してきた。ひところは快調に勝ち星を重ねていたが、ここにきてどうも不調に陥っているようだ。プレーオフ進出もかなり危うい。まだ首の皮一枚残ってはいるものの、どうもワイルドカードの2チーム目に潜り込むことは無理そうだ。
 日本人選手が出場しないとプレーオフの興味は立ちどころに失せてしまう。まあ、カンザスシティロイヤルズがワイルドカードに残れば、まだ青木選手に声援を送ることは可能だが。何と言っても、青木選手は同郷、宮崎県の日向出身だ。
 忙中閑あり(?)と金曜午前中、パソコンに向かいながら、テレビの大リーグ中継を時折見やっていた。ヤンキースのホーム球場での最終戦だとか。今シーズンでユニフォームを脱ぐスーパースターのデレク・ジーター選手の最後のお披露目とあって異様な熱気に包まれたゲームだった(ように遠く離れた福岡市東区での「ながら観戦」でも感じた)。
 対戦相手はアメリカンリーグ東地区での優勝を決めているボルティモアオリオールズ。ヤンキースのマウンドに立ったのは、これもずっと応援していた黒田投手。馬車馬のように孤軍奮闘してきた投手だ。彼が投げると不思議と味方の攻撃が拙劣で、好投にもかかわらず勝ち星が増えない。大リーグのホームページで次のようにファンが書きこんだこともあった。ファンは彼の奮闘をよく知っている。
 Kuroda should sue the Yankees for non-support!!! IF he signs again next year, he needs a clause that will pay him a bonus for every quality start, no matter W or L. (クロダは打線の援護がないとチームを訴えるべきだ。彼がもし来年契約を更新するなら、自身の勝敗に関係なく、クオリティスタート(注)ごとにボーナスを手にできるような契約条項が必要だ)
 黒田投手はこの日は抑え投手の乱調で勝ち星をふいにした。彼は初回に相手チームに2点を献上したものの、以降は相手打線を寄せ付けず、8回を投げ切った。被安打3、奪三振9の力投だった。8回が終わった時点で5対2でヤンキースのリード。大リーグを代表するスーパースターの地元最後の試合で勝ち投手となって黒田投手もこれまでの苦労が報われたと思っていたら、あろうことか、抑えのエースが2本のホームランを浴びて同点に。先発投手の勝ちは消えた。ゲームはしかし、9回裏、ジーターが一死二塁から右翼にヒットを放ち、ヤンキースが劇的なサヨナラ勝利。球場はファンの歓喜に包まれた。ドラマでもあれ以上の劇的幕切れは望めなかっただろう。
 (注)クオリティスタート(quality start) 投手が少なくとも6回を投げ切り、相手チームを3点以内に抑えること。

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