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冬休みの本確保!

  • 2022-12-19 (Mon) 16:28
  • 総合

20221219-1671434903.jpg コロナ禍もあり、出版社・書肆侃侃房がある天神方面にはすっかり縁遠い日々を送っていた。今年も残り少なくなり、挨拶ぐらいはしておこうと先日、故郷・西都市の名菓を手土産に久しぶりに足を運んだ。田島社長と歓談の後、社長から「これ冬休みに読んでみなさいな」と書肆侃侃房の近刊、10冊近い本を頂いた。私の好みを熟知しておられ、韓国の小説・短篇、台湾に関係する本も含まれていた。有り難い!
 帰宅後、早速読み始めた。まず最初に手にしたのは黄順元(ファン・スノン)著の『木々、坂に立つ』(白川豊訳)。著者の黄順元氏(1915-2000)は平壌生まれで日本に留学経験もあり、大戦後の46年に南朝鮮に越南している作家。韓国文学をかじっている人なら誰でも知っている高名な作家だろうが、無知な私は初めて。帯カバーにある通り、南北分断と朝鮮戦争(1950-53)をめぐる若者群像が男女の性を絡めながら描かれている。今の視点から「生」の価値や「命」を軽々と放棄する生き方を批判するのはあまり意味のないことかもしれないが、時代に翻弄されてもがく若者たちの姿が痛々しい。実に読み応えのある作品だった。
                  ◇
 時々参加している徳島を中心としたオンラインの英語愛好者の集まり。ほぼ三か月置きの一夜パソコンの前に集い、英字出版物の話題で盛り上がる肩の凝らない集いだ。先日の集まりでは泣くこと、涙の効用が話題に上った。人は泣くことによってストレス、緊張を解きほぐしているのだとか。従って、涙は健康に役立つものであり、泣くことを我慢することは愚の骨頂。そのくだりの英文はーー。Studies show that people who hold back tears are more likely to get sick or suffer from stress-related issues. So, for health reasons, it’s best to cry whenever necessary. (研究によると涙を我慢する人々はそうでない人々より病気になりやすく、またストレスに起因する病状で苦しむ可能性が高い。健康のためには必要があればいつでも泣くのが最善の方策なのだ)
 正直、私は昔から涙もろい。今でも小説を読んだり、ドラマを見たりしていて、思わず涙ぐむことも少なくない。さすがに人前で大粒の涙を流すことははばかられるが、涙腺が熱くなることは昔も今もしばしば。嗚咽でなければそう恥じ入ることでもないだろう。だから上記の記事を読んだ時には「我が意を得たり」と思った次第だ。
 人の身体のメカニズムはともかく、いわゆるストレスが長寿(longevity)を妨げる最大の敵ではないかと私は思っている。社会生活はとかくストレスとの戦い、いや正確には戦ってはいけない、ストレスをどうやって回避するか、それが不可避ならいかにそうしたストレスをため込まないように暮らすかがかぎを握っているのだと思う。思えば、大学卒業以来勤めた新聞社を56歳で早期退社したのも我が人生のストレス回避には大いに役立ったのかもしれない。ストレスを回避するために社を辞するのだとなどとは露思っていなかったが。
 そして今、私は中学校で教壇に立ち、中学生に英語を教えるという新たな仕事に着手している。現時点で言えることは新しい仕事はストレスとは無縁であり、教えることがかくも楽しく有意義であることかと再認識させられている。これが私の人生のストレス蓄積になるようなら改めて考え直そう。

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