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どきっとする文章

  • 2021-09-13 (Mon) 15:38
  • 総合

 次のような文章を読んだら、普通びっくりするだろう。何か間違いではと思うのが常だろう。I was seventeen when I died from asthma and came back. For years I was confused about this: Why did I see my body from above? Why couldn’t anyone hear me talking? Later I came across the evidence that many people have had similar experiences. So I know that when we leave our bodies, our minds remain intact. All of our knowledge, our thought processes, our capacity to learn, even our confusion, remain. (私がぜんそくで死に、生き返ったのは17歳のときだった。このことについてはその後、何年も頭を悩ました。あのとき、なぜ上から私の身体を見たのだろうか。なぜ誰も私が話しているのを聞くことができなかったのか。やがて私だけでなく多くの人々が似たような経験をしていることを知った。今では私たちがこの身体を離れても、心は何ら影響を受けないことを知っている。生きているときに獲得した知識、思考プロセス、学習能力のすべてが残っており、心の動揺もそのままなことを)
 上記の文章はこれまで何回か紹介したことのあるアメリカのキリスト教徒の人たちの手になる癒やしの本の中で出合った。私は毎朝、この本を心静かに読んでおり、考えさせられることが多い。筆者が書いているのはいわゆる “near-death experience” と呼ばれるものだろう。「臨死体験」か。確かに、これまで似たような経験をした人の話は他でも読んだ記憶はある。死亡した後に病室の天井近くに漂い、自分の身体を眺めている・・といった話だ。
 死後直後には「魂」が肉体の近くに漂うことは理解できるような気がする。しかし、未来永劫に「魂」が存在し続けることができるものだろうか。「魂」を支えているのが脳だとしたなら、脳は老化衰退するものだが、「魂」はそういうことはないのだろうか。死後の世界は本当に存在するのだろうか。存在するとしたら、誰もが行けるのか?悪行を重ねた人はどうなるのか?そんなことを考えていると、私の脳は悲しいかな、一杯一杯になってしまう。
                  ◇
 大谷翔平君がアメリカンリーグのMVPとなるのは間違いないだろうと思ってはいるが、ここにきて強力なライバルが出現している。アリーグ東地区でワイルドカード争いに食い込んでいるトロントブルージェイズのブラディミール・ゲレーロ選手。父親も著名な大リーガーだったことから、普段はゲレーロジュニア(Jr)と呼ばれている。デビュー3年目、まだ22歳の若手だ。
 デビュー当初から活躍が期待されていたが、今シーズン終盤に来て、ホームランを連発、日曜日の試合で44本目のホームランを放ち、翔平君に並んだ。特筆すべきは打率も319でトップ、打点も102点でトップに5点差に迫っている。仮に彼が三冠王ともなれば大リーグ史上最年少。今後、翔平君が投手として何とか10勝目を上げたとしても、ゲレーロ選手が3冠王のタイトルを獲得する事態になれば、MVPに推す声は高まるばかりだろう。
 仮にそうなって翔平君がMVPの栄誉を逸したとしても、彼の今シーズンの輝きを曇らせるものではない。連勝街道まっしぐらのブルージェイズと貧打弱投のエンゼルスは勢いが違う。その勢いがMVP争いにも最終的に影響するのではないかと思わないでもない。頑張れ、翔平君!と私が檄を飛ばしたところで屁の突っ張りにもならないが・・。

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