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「王八蛋」に注意せよ!

  • 2021-04-22 (Thu) 11:12
  • 総合

20210422-1619057533.jpg 久しぶりに小倉まで出かけた。来月から小倉駅前のセントシティというビルの11階にあるカルチャーセンターで英語教室を開講する。「普段着の英語」と題して、平易な英語で深い表現ができることを教えたい。毎月第1、3水曜日の午前10時半から正午の時間帯で、初回は5月19日。詳しくは次のサイト(https://kokura.mcv.jp/fudangi_eigo/)で。
 小倉まで来たので帰りに折尾駅で途中下車して、近くにある旨い餃子店でお昼を食べて帰ろうかと考えていた。用事を済ませた後、そのお店に電話を入れると、お昼は今はやっていないとの由。詳しい事情は分からないが、持ち帰りはできるとのことで、コロナ禍のためかもしれない。仕方ないので小倉で時々のぞいていた有名なうどんのチェーン店に足を運んだ。ここで食べるのはゴボテンうどん(430円)。これにとろろ昆布をたっぷりかけて食べるのが好きだ。山菜ジャンボ稲荷(130円)を付けて締めて560円。美味!個人的には古里の宮崎・西都市のお店のゴボテンうどんに軍配を上げたいが、それはそれ。
20210422-1619057559.jpg 小倉駅構内に設けられた露店のコーナーで北海道産の「ザンギ」と呼ばれる鶏の唐揚げを売っていた。旨そうに見えたので晩ご飯のおかずに買い求めた。これも悪くなかった。
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 先にちょっと書いた日韓の語学読本を読んでいたら、「文化パターン」という語句が出てきた。「パターン」は韓国語では「패턴」。日本語だと「パタン」というよりも「ペトン」に近い聞こえ方かと思う。しかしながら、私はpatternという語を「ペトン」と発音する大胆さが面白いと感じる。英語のネイティブ話者には「ペトン」の方が原音に近いと考える人もいるのではと思ったりする。
 それはともかく、私たちはよく「ワンパターン」という語を口にする。韓国ドラマは赤子の取り違えとか殺人事件の冤罪、交通事故による記憶喪失などといったワンパターンの展開のものが多いから、途中で見るのが嫌になるんだよなと言ったりする。といっても英語で one pattern という表現があるわけではない。典型的な和製英語(Japanese English)だ。広辞苑には「言動などが常に一つの型にはまっていて変化がないこと」と説明されている。
 興味深いのは中国語では似たような言い方、つまり中国製英語とでも呼ぶべきような表現が見当たらないことだが、韓国語ではまさにそっくりの表現があることだ。「ワン」という意味の「원」を「패턴」の前におけば「ワンパターン」という表現となる。外来語(?)に由来する表現でもこれだけ酷似している言葉をお互いの母語に持つ日韓両国民が仲良くなれないはずはないと私は思う。
 中国語ではワンパターンはどう言うのだろうかとネットでチェックしていて、面白い表現に行き当たった。ネットの情報を信用すると、中国人に対し、ワンパターンという和製英語をやたら口にしてはいけないとか。中国人にはワンパターンが「王八蛋」(wángbādàn)と聞こえるのだとか。日本語だと「馬鹿野郎」という意味らしい。私の辞書には「男に対する最大の罵倒語」と載っている。「王八」はもともと「忘八」であり、「忠・孝・礼」などの八つの得を忘れた愚か者を指すらしい。そうか、やがて再び中国や台湾に旅した際には「ワンパターン」にはくれぐれも要注意ということか!

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