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"I can't breathe!"

  • 2020-05-29 (Fri) 08:55
  • 総合

 新型コロナウイルス。福岡は終息に向かいつつあると思っていたが、隣の北九州市がきな臭い状況に陥りつつある。私は来週から小倉で英語教室を再開する予定であり、大事に至らないことを切に願っている。
 海の向う、アメリカでは死者がついに10万人の大台に達した。トランプ大統領はこの現実をどう言いつくろうとするのだろうか。きっと中国と野党民主党、オバマ前大統領にすべての非があると非難し続けるのだろう。不思議なのはそれを疑問に思わない米国民がある程度、存在し続けることだ。私の知っているアメリカではない。
 テレビカメラの前でマスクをすることを拒絶しているトランプ大統領は、人前でマスクをつけることを厭わない、今秋の大統領選でのライバル、ジョー・バイデン氏のマスク姿を揶揄した。そのことを問われたバイデン氏はトランプのことを “an absolute fool” と呼んだ。むべなるかなだ。
                 ◇
 アメリカは病んでいる。新型コロナウイルスのことではない。米CNNを見ていて、白人警官が腹ばいになった黒人の男性の首の辺りを膝で押さえつけ、窒息死させる事件を報じていた。被害者の黒人男性は「息ができない。お願いだからやめてくれ!」と哀願していた。白人警官は意にも介せず、左膝で被害者の首を絞め続け、すぐそばに立っていた同僚の白人警官も止めに入ることはなかった。人種差別的犯罪と言わずして何と形容しよう。
 ミネソタ州での出来事。加害者の白人警官は解雇処分となったようだが、これは殺人行為であり、刑事処罰を受けて当然だろう。トランプ大統領と直接関係ある事件ではないが、背景には大統領が寛容な態度を示し続けている人種差別的言動容認の社会的ムードがあると見て間違いないだろう。
                 ◇
 『単語力完全マスター(単語力メイン)英=日=中』(流通科学大学)を毎日少しずつ読み進めている。英文の日本語訳の方もこなれた訳文となっていて実にいい。初めてこの本を手にした時は中文はピンイン表記がなく、いや、これは読み(実際の発音)を調べるだけで一苦労。中国語の力がごくごく初心者の私には読破するのは大変な苦労を伴うと、文字通り「積読」状態にしていたが、中日辞書を片手に漢字の意味と発音を調べるのもそう苦ではなくなった。もっとも調べて覚えるそばから忘れているが・・。嗚呼!
 最近目にした中で印象に残っているのは次の文章。英文から紹介すると、I was touched by the parting scene in the movie. 中国語訳は「我被那个电影离别的场面所感动了。」。感心したのは日本語訳の文章だ。「その映画の別れの場面にグッときたよ。」。私ならば「私はその映画の別れのシーンに感動しました。」と訳したことだろう。「グッときたよ」の方が格段にいい。こなれた日本語だ。こういう文章に出くわすと、よしこの本をずっと読み進めていこうという気にもなる。上記の文章で「」の中にあえて「。」を入れているのは、この「。」が日本語と中国語だけに共通している記号だからだ。私は初めてこの共通の記号を目にした時、日中両言語の近さを強く感じた。

Comments:2

受講生s 2020-06-01 (Mon) 16:52

北九州の新型コロナウイルスの影響は、心配ではありますが明日からの教室は久々で楽しみです。

3月は休講させて頂きましたので、本来の進路とは違いますが、3月3日予定していました四コマ漫画の答え合わせになります。
チワワの二匹が女性にスーパーの割引券をあげる内容についてです。

よろしくお願いします。

那須 2020-06-01 (Mon) 17:26

受講生Sさん
 了解です。私も一応マスクをつけて電車に乗るつもりです。マスクをつけるのはこれが生涯2回目です。しばらくは小倉通いはマスクが欠かせないようですね。
那須

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