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「游」は「泳ぐ」

  • 2020-01-12 (Sun) 08:23
  • 総合

 さあ、本格的に新しい一年が始動した。小倉と天神(博多)の英語教室。少しは受講生が増えてくれないものかと願ってはいるが、どうなることやら。まあ、今の受講生はどちらの教室も熱心に受講しているようなので、それだけでも感謝、感謝だ。
 今年は中国語・韓国語ともに長足の進歩を遂げたいと思っている。頼りにしているのはNHKのラジオ講座だ。再放送が多いので復習しながら力をつけていくにはもってこいの講座だ。金曜日の講座では次の二つの文章が出ていた。「我会游泳。」と「我能游一千米。」。最初の文章は「私は泳げます」で次の文章は「私は千㍍泳げます」という意味。「游泳」(yóu yǒng)は「泳ぐ」という語。二つ目の文章では「游泳」のうち、「游」という漢字は出ているが、「泳」という漢字はない。我々日本人には「泳ぐ」と言えば、「游」ではなく「泳」という漢字が頭に浮かぶかと思う。中国語では「游泳」という語句はあっても、数量を付加して表現する場合には「游」が言わば「代表」して表に出てくるということか。この辺りは私には実に頭が混乱する。「游」を中国語の辞書で引くと、①「泳ぐ」の次に②「ぶらぶらする」という意味が出ている。②の方が何となく分かるような気がする。
                 ◇
 欧州連合(EU)のくびきから自らを解き放つブレグジット(英国のEU離脱)で揺れ続けている英国で、今度はまた新しい「離脱」が波紋を広げている。王位継承順位6位にあるヘンリー王子(35)が妻のメーガン妃(38)とともに王室から一歩身を退くと表明したのだ。日本のメディアでは二人が「王室の中心メンバーから退く」と紹介されている。「中核メンバー」あるいは「主要メンバー」と訳出したメディアも散見した。初めてこのニュースをNHKテレビで耳にした時に「中心メンバーって英語ではどう表現しているのだろう?」と思った。
 BBCのホームページにアクセスして上記の表現は “senior members of the royal family” となっていることを知った。なるほど、senior か。私は central とか leadingという語が頭に浮かんだが、senior members が自然な表現ということだろう。この辺りも英語のネイティブスピーカーでないと苦労するところだ。
 ところで、ヘンリー王子夫妻の決断はエリザベス女王を筆頭に王室の他のメンバーには一切、寝耳に水だったようで、女王も心を痛めているとか。これからさまざまな説得工作、駆け引きが展開されていくのだろうが、報道によると、二人は自分たちのプライベートな生活に対する英国メディア、特にタブロイドペーパーと呼ばれる大衆紙の取材攻勢に辟易していたことがうかがえる。これからは生活のベースを北米、特にメーガン妃がかつて暮らしたことがあるカナダに移したい意向であると伝えられている。
 とはいえ、二人は英王室から完全に身を退くわけではなさそうで、果たしてどのような妥協案が出て来るのか。BBCの記事によると、カナダの国民はヘンリー王子夫妻がカナダを「半定住」の地に選んだことに概ね好意的な見方をしているようだ。英国民はどうか。二人が王室の一員として種々の(経済的)特権を保持したまま、海の向うで優雅な暮らしをエンジョイすることを許容するのか。それは分からない。

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