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political vandalism

  • 2019-09-09 (Mon) 10:09
  • 総合

 台風15号が関東地方で記録的な暴風をまき散らし、太平洋に去っている。幸い大きな人的被害は出ていないようだ。台風は通常、沖縄や九州を襲った後、北上して日本の他の地域に爪痕を残していく。昨日以来、関東の交通網の混乱をテレビで目にしながら、福岡や郷里の宮崎のことを案じる必要のないことに安堵の念を覚えたと言えば、ちょっと度量が小さ過ぎるだろうか。
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 前回の項で大リーグ、ロサンゼルスエンジェルスの大谷翔平君が絶不調と書いた。今年はもういいから、来年、復活した二刀流で奮起して欲しいと。そうしたら急に彼が活躍し始めたようだ。日曜日(現地・土曜日)の試合で15試合ぶりにホームランも放ち、アメリカ人アナが叫ぶあの “Big fly, Ohtani-san”も久しぶりに耳にすることができた。
 大リーグのホームページを読むと、打撃フォームに手を入れたとかで、どうもそれが功を奏したようだ。翔平君にはやはりホームランが似合う。チームはプレーオフ進出は絶望的だが、残り試合、彼らしい豪快なホームランを連発して欲しい。そして来年は晴れて二刀流復活だ。彼は試合後次のように語ったとか。“I’m not only happy with the results, but the process and how I’m feeling at the plate,” Ohtani said through a translator. “I feel a lot better.”(「私は結果だけに満足してはいない。今の状態にもってきたプロセスにも、それに打席に立った時のフィーリングにも満足している」と大谷選手は通訳を通して語った。「以前よりずっと感覚は良くなっている」)。打席で投手と対峙した時の自信も戻っているようだ。それは何より。残り少ないが、これからが楽しみ。加油!
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20190909-1567991325.jpg 英国の政治が混乱している。ひっちゃかめっちゃかと形容したいほど。ネットでねんのためチェックすると、しっちゃかめっちゃかの方が標準のようだ。それにしても、英国が欧州連合(EU)から離脱するのがかくも難事とは。
 CNNのホームページを見ていたら、ちょっと刺激的な見出しが目にとまった。——Amber Rudd resigns from UK cabinet, says she can't support Boris Johnson's 'political vandalism'——。アムバー・ラッド雇用・年金相がEUからの「合意なき離脱」も辞さないジョンソン首相の強硬姿勢に異を唱えて辞任したことを報じた記事だった。
 見出しにある語彙political vandalism(政治的破壊行為)。つい最近、どこかで目にしたような語彙だ。ブログでも書いたような記憶がある。調べてみると、今年7月のブログで言及している。トランプ米大統領がイラン核合意を反故にした時に、当時の英国の駐米大使がトランプ大統領の行為を diplomatic vandalism(外交的破壊行為)だと非難したと書いている。トランプ大統領とジョンソン首相。髪の毛の色や破天荒な政治スタイルが似ていると言われる二人だが、就任早々、ジョンソン首相もvandalism という形容を奉られるとは!
 英国のEU離脱は日本が中国やアセアン諸国との関係を断ち、アメリカや欧州との交易に活路を見いだそうとするようなものだ。愚挙だろう。
 チャーチル氏やサッチャー氏が蘇ったとしたなら、あきれ、嘆くのではないか。他に追随を許さない英連邦(Commonwealth)の盟主としての栄光も陰りそうだ。

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