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韓国のドラマ

  • 2018-02-07 (Wed) 10:12
  • 総合

 最近は韓国語のドラマをケーブルテレビで観ることもなくなっていた。韓国語の独学はNHKラジオで細々と続けてはいるが、韓国語のテレビドラマからはすっかり遠ざかっていた。その理由は何度か書いたのでここでは繰り返さない。
 先週末、何気なく番組表にチャンネルを走らせていて、韓国語のドラマ「応答せよ1994」というタイトルが目に入った。似たようなタイトルのドラマを以前に観たことがある。面白かった記憶も。今回のものは土日の二日で一挙全21回のシリーズを集中放送するとの由。一本一本が長いから、かなりの時間をテレビの前で過ごすことになる。つまみ食い的に楽しもうと考えていたが、結局大半の回を最終話まで観させられる羽目になった。日本語字幕に頼りっ放しだったが、韓国語の勉強にもなった。何よりも毎回凄く面白かった。多少ワイルドなヒロインにも魅了された。最終話は感動的でさえあった。
 ネットで調べると、これは前作の「応答せよ1997」に続く作品で、2013年の制作とか。韓国で空前の大ヒット作となったラブストーリーと紹介されている。1994年の過去と現在(2013年)を行き来しながら、ソウルの学生街・新村の下宿で90年代をともに過ごした男女の若者たちが織り成す物語。ヒロインの女性が一つ屋根の下で暮らす下宿生の誰と結婚するのかが最終話まで謎とされており、実に巧みな伏線がはられていた。
 ドラマを通して感じたのは登場人物の濃厚な人間関係だ。親子であれ、友人であれ、彼らは遠慮なくお互いの体に触れる。いや、正確にこれを日本語でどう形容していいのか分からない。ボディータッチやスキンシップでは生ぬるいだろう。英語だと body contact とでも呼ぶのか。怒っているときには母親が娘や息子の体を手でたたく。友人同士がふざける時には相手の体をつついたり、クッションでもあれば、それで思い切り頭をぶつ。愛情・信頼があるからこその行為だが、日本人ではああはできないなあと思いながら観た。
 最終話でヒロインの両親が下宿を畳むシーンもなぜか心に残った。父親が「今の若者にはうちのような下宿はもう流行らない」とか何とか語ったような。私は「諸行無常」というか、人の営みのはかなさが描かれるシーンでは切なく感じて仕方がない。この場面もまさにそうだった。年を重ねたからか。いつからこう感じるようになったのか覚えていない。
                  ◇
 NHKラジオの朝の語学講座は韓国語、中国語に続き、「英会話タイムトライアル」という名の英語講座が10分間放送される。これが大変参考になる。忘れていた語彙、表現を思い出させてくれ、また、初歩的な勘違いも正してくれる。私は大学でも学生に聴取を薦めているが、果たして聴いてくれている学生がいるか否か?
 最近の放送でなるほどと思ったのは、「コンセント」を英語で何と呼ぶか?というものだった。コンセントと聞けば、すぐに consent という語が頭に浮かぶ。アクセントは二つ目の母音にあり、コンセントだ。「同意」「承諾」という意味合い。しかし、我々が日頃口にしている電気製品のためのコンセントは和製英語だという。この講座では outlet と呼べと教えていた。アウトレットと言えば、郊外にある安売りの直販店が思い浮かぶが、outlet はもともと現代の暮らしには不可欠のあのコンセントの意味合いがあるということを教えてもらった。

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