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batcrap crazy

  • 2017-08-24 (Thu) 11:53
  • 総合

20170824-1503543118.jpg トランプ米大統領が流血の事態を招いた白人至上主義団体に対する手ぬるい対応ゆえに非難の矢面に立たされている。CNNテレビの報道番組では各パネリストから彼は結局、大統領には「不適格」(not fir for office)ではないかと痛烈に批判されていた。憲法の規定を最大限活用し、ペンス副大統領が大統領から実権を奪取する手続きに着手するべきだとか、大統領の精神状態を専門家にきちんと診てもらうべきだとか、などといった意見も出ていた。
 パネリストの一人は “If people around him don’t think this guy is absolutely batcrap crazy, they are mistaken.” (大統領は全くの狂人だ。周辺の人々がそう思わないとしたなら、彼らは間違っている)と述べていた。batcrap とは何ぞや? 直訳は「蝙蝠の糞」。ネットで調べて見ると、教会の鐘楼(belfry)が長い間使われずにいると、蝙蝠(bat)が居つくようになり、鐘楼はやがてその糞(crap)にまみれる。人間の脳を鐘楼に見立て、正気とは思えない人のことを batcrap crazy と形容するらしい。“the craziest of crazy people” とも。
 公共の電波でこれほどの罵倒を浴びせられるようになっては、トランプ大統領の「終わり」が始まっているのかもしれない。それはそれで結構なことだが、北朝鮮の核問題が危なっかしい情勢だけに米政権が揺らぐのは「対岸の火事」ではない。
                  ◇
 これまで中国語(簡体字)を入力するのに四苦八苦していた。パソコンの画面上で入力する方法を知らなかったので、ネットで何とか、中国語のサイトにとび、簡体字表記を見つけてはコピーして貼り付ける方法でしのいできた。だが、フォントや字体のスタイルが異なったり不自然だったりで、何だかなあと憂鬱な気分で作業を進めていた。
 ところが最近、私のパソコンでも中国語による入力が比較的容易にできることに気づいた。やって見ると、実に簡単にできるではないか。これまでの苦労がウソのようだ! 
 それで今は次のような一文もたちどころに打つことができる。——听说,茶馆能看到变脸等一些表演。—— NHKテキストでは「茶館で変面などの出し物が見られるって聞いたんですけど」という訳文が載っている。听说は「・・・だそうだ」「耳にしている」。茶馆は「茶館」。变脸は「隈取りのお面を一瞬で変える演技」「変面」。表演は「パフォーマンス」。
 あえて英語で逐語訳を落とすと、おそらく次のような英文となるだろう。变脸の定訳を知らないのでここでは face-changing としておく。I hear, teahouse can see face-changing, and other performances. これでは teahouse が主体でさまざまなパフォーマンスを見ることができると述べているようだ。正しい英文ならば、I hear, in the teahouse you can see … とするべきだろう。日本語では中国語の逐語訳的な「聞くところによると、茶館は見ることができる、変面やその他幾つかのパフォーマンスを」と言ったとしても、ほぼその意味合いは理解できる。中国語では日本語の語順にほぼ沿った表現が可能という指摘に何回か出合っているが、これもその一つだろう。英語を母国語とする人々は上記の文章には戸惑うのではないか、日本人にはすっと腑に落ちるのに、と私は思った。
 上記の文章は先に書いた、日中韓の「話題優越型言語」(topic-prominent language)の特徴である、文頭に主語ではなく、主題がくる例であろう。

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