- 2017-06-08 (Thu) 20:48
- 総合
NHKラジオの中国語講座の一つ「おもてなしの中国語」は私には難し過ぎて、テキストに一応目を通しながら、聞き流す程度にしている。真剣に聞くと疲れること必至だ。情けないが、耳にしたことはあまり記憶に残ってくれない。
最近の講座で次の文章に出くわした。「今日出血大减价。」「减价」という語句の意味は厄介だが、訳文を読むと納得。「今日は出血大サービスですよ」という意味だという。なるほど、「赤字覚悟の大安売り」は日中で同じ漢字「出血」を使って表現できるようだ。辞書を引くと、「减价」は日本語では「減価」とでも書くのだろうか、「値引き」とある。声調を無視してあえてカタカナで発音を記すと、「ジンティエン チューシエ ダー ジエンジア」という感じ。日中両国民はこの表現は筆談だったら間違いなく意思疎通が可能だろう。
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時々、アメリカの恩師から届く政治ネタのニュース。今回はトランプ大統領を擁護する国防総省の諜報機関の長官が上院の委員会で、諜報機関のスタッフが超人的な任務を果たしていることを証言した際に、“They have made extensive efforts. Her-CYOO-lian, I think, is the, uh – this is hard for me to say–” と「舌がもつれた」(tongue-tied)と皮肉る米紙の記事を知らせてきた。部下が長官に “Her-cyoo-LEE-an” と助け舟を出すと、「もう一度言ってくれ」と要請し、長官が再び “HERR-clee-un” と繰り返そうとすると、上院議員の一人はあなたが何を言おうとしているか分かったと応じたことが書かれていた。
ギリシア神話の英雄、ヘラクレスを意味する語 “Herculean”。英語音をカタカナ表記すると、「ハーキューリアン」か。辞書によると、「キュー」を強く読むのと「リアン」の「リ」にアクセントを置くのと二通りの発音があるよう。確かに発音が難しい。ネイティブでも悩まされるのであれば、我々日本人が悪戦苦闘しても不思議ではない。英語での意味は「(仕事などが)きわめて困難な」とか「(手腕・力などが)ヘラクレスのような、怪力無双の」。中国語の発音は私にはほぼすべての語が herculean に思える。
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巨人が絶不調にあえいでいる。今夜(8日)はついに球団ワースト記録の13連敗を喫した。熱狂的なジャイアンツファンの方々には気が滅入る日々だろう。どこでどう歯車が狂ったのだろうか。交流戦でパリーグのチームとの試合が続いているが、パの各チームの選手たちの躍動ぶりだけがやたら目につくばかりだ。
目を転じて、米大リーグでは活躍を期待されている日本人選手の調子が良くない。ロサンゼルスドジャースの前田健太投手はピリッとせず、中継ぎ要員に回されたと大リーグのサイトが報じている。ニューヨークヤンキースの田中マー君に至ってはこのところ先発で5連敗の泥沼にある。まだジラルディ監督は先発要員の一人として使い続けるつもりのようだが、次の登板でKOされるような事態に至れば果たして・・・。テキサスレンジャーズのダルビッシュ有投手も健闘はしているが、順調に勝ち星を重ねるまでには至っていない。
ヘラクレスとまでは言わないが、納得のいくプレーを見せてくれないと、テレビの前で一喜一憂する気持ちは失せてしまう。みんな、パイティン!