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寒い!

  • 2022-02-23 (Wed) 12:44
  • 総合

 中国語を学ぶ喜び、楽しみは多々あるが、我々が小さい頃から親しんできた諺や成句を改めて知ることもその一つだろうか。我々が日常的に使っているそうした表現が中国語では若干異なることを知った時には興味は倍加する。
 最近の例を一つ。朝三暮四。中学か高校の国語(?)の授業で出てきたかと思う。広辞苑には①「目前の違いにばかりこだわって、同じ結果となるのに気がつかないこと②口先でうまく人をだますことと載っている。私は①の意味で記憶している。中国語の辞書を引くと若干異なるようだ。「貶(けな)す語」として紹介されており「変転きわまりない、ころころ変わる」という意味が記してある。ネットで調べると「移り気である、考えや方針が定まらず、当てにならない」というのも出てきた。「信用に値しない」ということか。
 五十歩百歩。たいして違いがないことを言う時に使うが、これは日中で意味合いに差異はないようだ。本家の中国では「五十歩笑百歩」と「笑う」という字が間に入る。「笑」が入って意味がより明確になるような気もする。戦で50歩逃げた兵が100歩逃げた兵を臆病だと笑う資格がないことはもっともなことだ。
                  ◇
 ウクライナ情勢が緊迫の一途にあるようだ。民族的には親戚のような東スラブ民族同士のいがみ合い。ロシアとの関係より欧米との関係緊密化を選択したウクライナに非はないように思えるが、ウクライナは本来、ロシアゆかりの地と見なすプーチン大統領にとっては座視できないことなのだろう。
 ネットで購読している米高級誌ニューヨーカーのウクライナ関連の記事を読んでいて、興味深いものがあった。見出しにひかれた。”Inside the high-stakes fight to control the narrative on Ukraine” バイデン米大統領はこのところ再三、プーチン露大統領がウクライナ侵攻を既に決定と非難しており、ロシアに対する厳しい経済制裁の発動も表明している。プーチン大統領はウクライナ東部に兵を進めるのはウクライナの親露派勢力に対する攻撃への自衛措置であり、侵攻ではなく平和維持が目的と主張している。どちらの物語(narrative)すなわち言い分が正しいのか。国際社会には自明の理のように思えるが、現実に戦争状態となり、ウクライナの無垢の市民が殺傷され、いわんや、第三次大戦を招来することにならないよう祈りたい。
                  ◇
 このところ寒い日が続いている。火曜日、仕事で小倉に向かったが、かじかむような冷たい風に見舞われた。地球温暖化とは相容れない厳寒のようにも思えたが、北日本各地が見舞われている豪雪もこの寒さも温暖化に起因している気象の一つでないことを祈りたい。
 早く春の到来が待たれるが、春が来れば、日米でまた球春開幕となる。テレビやパソコン、スマホの画面に向き合う時間がいよいよ増える。中国語、韓国語の学習に割く時間は激減する定めだ。今は午前中だけは机に向かうようにしているが、大リーグのオープン戦が始まればそれも危うい。何かいい手を思いつかなくては。テレビだけでも廃棄処分にすればほぼ問題は解決するのだが・・・。

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