- 2021-05-06 (Thu) 11:33
- 総合
トランプ氏が米政治の表舞台から去って以来、CNNでニュースを読むことが少なくなったが、連休期間中に何気なくCNNの記事を眺めていて、気になるニュースに遭遇した。共和党の指導者の一人で反トランプ派のリズ・チェイニー下院議員が窮地にあるらしい。
彼女は下院共和党のナンバー3の座にある。その座を共和党の右派層の連中が追い立てようとしているとか。その中心にいるのがトランプ氏に今も忠誠を誓っている下院共和党の指導者、ケビン・マッカーシー下院議員(院内総務)。1月6日に暴徒が米議会を襲撃した事件では暴徒を非難し、トランプ氏と距離を置く発言をしたものの、党の岩盤支持層が前大統領から離反していないことを知ると、すぐに発言を「撤回」し、トランプ氏と仲良く写真に収まるなど信念も節度も持ち合わせていない政治家であることを露呈した。そのマッカーシー議員の標的になっているのがチェイニー議員。
CNNは彼がトランプ氏支持で知られる右派のフォックステレビに出演した際、マイクがオンになっている状況でのうっかり発言を次のように報じている。Speaking to a Fox host off air, McCarthy was caught on a hot mic giving a more blunt assessment of Cheney's future. "I think she's got real problems. ... I've had it with her. ... I've lost confidence." Asked if there'd be a vote, he said, "Well, someone just has to bring a motion, but I assume that," before he was interrupted by cross talk.
私が注目したのは “I've had it with her.” という言葉。久しぶりに目にした気がする。「彼女にはもううんざりだ」(我慢の限界に来た)という感じだろうか。私に言わせてもらえれば、票が欲しさにトランプ氏にべったりを続けている彼の方にふさわしい表現だと思う。共和党の体たらくを嘆き、党を立て直すにはトランプ政治から決別するしかないとの信念から行動しているチェイニー議員に敬意を表したい。
チェイニー議員のような良識の人が冷遇される共和党などどうなっても構わないが、米政治、ひいては米社会そのものが今後ますます「劣化」していくのではないかと危ぶまれてならない。まあ、私が心配などしてもどうにもならないことだが・・。
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大谷翔平君。評価が高まるばかりだ。敵チームからも称賛の声が聞こえる。3日のゲームでエンゼルスを破り、4勝目をあげたタイラー・グラスノー投手は大谷選手を次のように評していた。“He's very impressive. Carries himself well. Ginormous human being,” Rays ace Tyler Glasnow said. “He's a good player, for sure."
ginormous とはあまり目にしない語彙だ。かつて辞書を引いたことがあるだろうか。覚えていない。ないのではないかと思うが、記憶に残っていないだけのことかもしれない。辞書を引くと「途方もなく巨大な」という意味が載っている。enormous と似た意味か。体格の立派さだけをほめた表現ではないだろう。パワーやスピードさらにはたたずまいをも含めて並外れたプレーヤーであることに敬意を表した言葉だろう。
この項をアップしている木曜日の今、テレビでは大谷翔平君がマウンドに立ち、コントロールに苦しみながらも好投を続けている。このゲームはピッチングに専念するようだ。
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