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batter’s eye screen

  • 2021-03-17 (Wed) 17:47
  • 総合

 時々スロージョギングもしくは散歩をしている香椎浜のジョギング路を囲むように立っている桜の木が開花し始めた。私が気にいっている桜の木は大半がつぼみの状態で満開はまだちょっと先か。できるならゆっくり開花して長く咲いていて欲しい・・というわけにはいかないだろう。土俵の上の何とか綱と呼ばれる「華」は盛りが過ぎてもあきれるほどの「長命」のようだが、日本で見られる自然界の美の一つ、桜は切なくなるほど「短命」だ。
 ところで昨年の4月6日の項で次のように記している。――新型コロナウイルス。日本でもますます深刻になりつつあるが、世界では信じ難い恐ろしい状況に陥っている国もあるようだ。CNNで世界の窮状を見た後、香椎浜にスロージョギングに出かけた。ジョギング路沿いには桜の花が満開。時々桜の花を写真に撮っている人もいるにはいるが、コロナウイルスの時節、心から桜を愛でる雰囲気でないことが残念だ。とはいえ、福岡ではまだこうやって心地よい汗を流すことができる幸せがまだ残っている・・・。――
 上記のように書いてから早一年を迎えようとしている。まさか、今頃まで深刻な影響を受けていようとはおそらく思いもしていなかったことだろう。過ぎた歳月は戻ってこないが、来年の今頃、まさかまた同じようなことを書いてはいまい。いや、予断は禁物か。せいぜいそうならないように神様に祈り続けよう。
                  ◇
 海の向こう、大リーグで大谷翔平君が絶好調のようだ。連日、大ホームランをかっ飛ばしている。一夜明けた朝、大リーグのホームページでその打棒を録画で見ることができるが、YouTubeチャンネルでも試合のダイジェストを流しており、翔平君の文字通り一挙手一投足が楽しめる。
 翔平君が凄いのは、そしておそらくこれまでの日本人大リーガーの誰とも異なるのは彼は味方だけでなく、敵側のチームのプレーヤーの中にもファンを獲得しつつあることだ。最近のオープン戦でもそうしたプレーヤーの声が紹介されていた。スポーツ新聞がすでに報じているかもしれないが、私はスポーツ新聞は読まないのでここに記しておきたい。以下に紹介するのは翔平君から2本のホームランを浴びたシンシナティレッズのマイケル・ロレンゼン投手のゲーム後の談話。“I’ve always said he’s the real deal. I’ve always said it from day one. I love what he’s doing. I think he should continue to do both and do exactly what he’s doing because that’s what the Angels promised that they would allow him to do. I want him to be really successful. It’s fun to watch, man. If I have to pick a favorite player, it’s him.”
 対戦チームの選手にかくも言わせる翔平君は凄いと言わざるを得ない。まあ、確かに打席に悠然と立ち、スィング一閃、打球が高々と舞い上がり、バックスクリーンを超えるホームランを放つ。そういえば、いつだったか、バックスクリーン超えのホームランを翔平君が放った時、大リーグのアナが batter’s eye screen を超えたと叫んでいた。打者の視線のスクリーン? 調べて分かった。我々はセンター後方にある緑色っぽい壁をバックスクリーンと呼んでいるが、これは和製英語であり、向こうでは打者や捕手、球審などが球を視認しやすいように設けられた領域をbatter’s eye screen と呼ぶらしい。目からまた鱗?

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