Home > 総合 > You can never have too much money.

You can never have too much money.

  • 2021-03-01 (Mon) 11:21
  • 総合

 最近はパソコンでYouTubeを見ることが多くなった。私はこのYouTubeの仕組みはよく分からないが、CNNやBBCなどお気に入りの一つに入れたYouTubeをクリックすると、YouTubeのさまざまな画面がスクリーン上に広がる。ここがよく分からないのだが、私がよく見るアメリカのパロディー番組や将棋、麻雀の番組の他に中国から流れてきているように思える日本人向けの中国語の講座もある。ひょっとしたら、視聴者の好みに沿った番組が画面に登場する仕組みになっているのかもしれない。よく分からないが。
 週末にはアメリカのフロリダ州で開催されている共和党の集会の様子が流れていた。トランプ前大統領の熱狂的支持者の集まりなど興味もなかったが、地元の州が寒波に見舞われ、電気や水道がストップしたテキサス州のテッド・クルーズ上院議員が登壇していたので興味に駆られ、クリックしてみた。クルーズ議員は地元の住民が苦境にあるのに家族を連れて南の温暖なメキシコのレゾート地に避寒に出かけ物議を醸したばかり。乗客にその姿を見つかると、到着した直後にUターンし、娘が学校も休みだし、どこか暖かいところに連れて行って、とせがまれたから出かけたが、やはり地元にとどまるべきだと思い直し、戻ったという趣旨のことを述べている。苦しい言い訳であることは明らか。
 クルーズ議員は面の皮が厚いのだろう。自分の醜聞など一向に気にかけておらず、トランプ前政権に批判的なメディアや目の敵のバイデン新政権を酷評していた。私がおやっと思ったのはバイデン大統領が国民に求めているマスク着用について批判した次のくだり。ネットの記事から引用すると・・。
 Cruz called mask-wearing is virtue signaling: "We're going to wear masks for the next 300 years," Cruz said. "And by the way, not just one mask — two, three, four — you can't have too many masks. How much virtue do you want to signal?
 興味深い記述だ。まず、virtue signaling に目がとまる。virtue を signal するとはどういうことか。ネットで調べると、「美徳シグナリング」として「チャリティー・リボンを身につけたり、特定の人物へのサポートを表明したりして、自分が正しい政治的観念を持っていると主張すること」と説明されていた。「露悪趣味」の対局にある行為? 私が注目したのはこの表現ではなく、you can't have too many masks. という文章。日本人には分かりづらい表現だ。直訳すると「あなたはいくらマスクを持っていても持ち過ぎるということはない」。つまり、マスクはいくら持っていてもそれで十分ということはない、ということだ。  
 類似の表現では、You can never have too much money. と言えば、「お金はいくらあっても困りません」ということになる。こうした表現をさりげなく口にすることができれば、英語のかなりの達人ではないだろうか。私はちょっと考えないとこういう表現を口にすることはできないだろう。
 一夜明けた月曜日朝。CNNをネットで確認すると、トランプ前大統領も上記の集まりに登壇し、例によっていつもの大ぼらを吹き、2024年の大統領選での再出馬の可能性も示唆したようだ。トランプ氏の「復帰」を熱狂的に歓迎する共和党の支持者が依然として少なからずいることが私には信じ難い。アメリカ社会の劣化を物語っているのか?

Home > 総合 > You can never have too much money.

Search
Feeds

Page Top