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Word of the Year for 2019 'they'

  • 2019-12-25 (Wed) 12:10
  • 総合

20191225-1577243412.jpg 料理のレパートリーが少ない私にとって味噌汁はよく作る大切な一品。「焼きあごだし」という名称の出しの素を頂いていたことを数日前に思い出し、普段使っている出しの素の替わりに入れてみた。よく分からないが、口の中に何か残る感じでどうも・・・。それでも私が使っている出しの素よりは高級そうなので利用していた。
 ふとそのあごだし(紙のパック)が入っている袋の裏の説明書きを読んでみた。ざっと目を通したつもりだったが、よく読むと、紙のパックを破らずに、そのまま鍋に入れ、水の状態から煮だすようにと書いてある。私はいつも使っている出しの素のように袋を破って鍋にあけていた。道理で勝手が違っていたはずだ。幸い(?)あと一袋残っている。最後に本来の味を楽しもうと思っている。物事を知らないと損をするものだ!
                  ◇
 先日、小学校では今は児童を男児であれ女児であれ、教師は「さん」付けで呼んでいると聞かされた。男児でも「君」と呼ぶことはないのだという。私にはよく理解できないが、「君」と呼ばれることに抵抗を覚える男児がいることにも配慮した措置だとか。
 英BBCのネットで最近読んだ記事を思い出した。アメリカの辞書出版社、メリアム・ウェブスター(Merriam-Webster)が「今年の言葉」(word of the year)に they を選んだという記事だ。“Non-binary pronoun ‘they’ is word of year” という見出しだった。これだけでは何のことかさっぱり分からない。
 朝日新聞の「天声人語」がこの話題を取り上げていた。参考になるので以下に要点を引用させてもらう。——男女に関係のない中立的な言葉として、近年よく使われるようになったという。女性差別さらには性的少数者への偏見を減らそうという思いが込められている。もともとは複数形のtheyを単数のように使い、「he(彼)」「she(彼女)」の代わりにする。それでも動詞はareなど複数のまま。——
 トランスジェンダーや明確な性認識に迷っている人々はこれから自分のことに言及される時に外見から判断される従来の代名詞(he, she)ではなく、they を使って欲しいということか。例えば、「彼の趣味は何だっけ? 」というような場合には従来の “What’s his hobby, do you know?” ではなく “What are their hobby, do you know?” となるのだろうか。動詞の選択に悩まされるし、慣れるまで時間がかかりそうだ。全く新しい代名詞をこの際、創り出した方が良さそうにも思えるが、そうなったらそうなったで形を変えた「差別」と批判されるのだろうか。
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 本日はクリスマス。エリザベス英女王の恒例のクリスマススピーチが現地時間では午後3時からBBCで放映される予定。時差があるので日本時間では日付が変わった直後の深夜午前零時から。ケーブルテレビでは午前2時過ぎから録画放送があるようだ。これはちょっと厳しい時間帯だ。パソコンのネットでは生中継されるのだろうか。楽しみに待とう。女王様が聴衆に語りかける言葉は 伝統的な “Happy Christmas!” であり、ちまたに流布している “Merry Christmas!” ではないはずだ。それを改めて確認したい。

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