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I like the sofa. But I don't love it.

  • 2021-02-04 (Thu) 10:04
  • 総合

 昨年の秋頃に日本と欧米の「愛情表現」の差異に関し、次のように書いている。普段の生活でことあるごとに “I love you.” と口にするのも羨ましい。私は(亡き)お袋にそうした愛情表現をしたことは悲しいかなない。第一、love という語をどう日本語に訳すことができるか。「愛している」というのは外来語ではないか。「大好きだ」という方がまだしっくりくるような気がするが、これだって私が当時口にすればきっと病院かどこかに連れていかれたことだろう。
 NHKラジオの英会話講座を聞き流していたら、I love this song. という文章を「この歌が大好きです」と訳していた。「大好き」という訳が当てられていた。確かにそうだ。love には「大好きだ」という日本語表現がよく似合う。そう考えれば、英語を話す際に日本人も気軽にlove という語が使えるのではと感じた。以下の文章も紹介されていた。「そのソファーは気に入っているのですが、大好きではありません」。英文では I like the sofa. But I don’t love it. となっていた。思いを寄せる人に “I like you. But I don’t love you.” と言われたらショックだろう。昔そう告げられたことがあったような、ないような・・・。
                  ◇
 私は外国語学習の要点は語順にあると考えている。英語の習得が日本人にとって難しいのは日本語の語順と英語のそれが食い違っていることが少なくないからではないか。我々にとって韓国語の学習が比較的楽なのは語順がほぼそっくりだからだ。それでは中国語はどうか。巷間よく言われるように中国語は英語同様、SVOの言語だから、日本語とは基本的に異なる。だが、英語と違い、中国語はほぼ日本語の語順で文章が構成されていることがままあり、そういう時には私は凄く親近感を覚えてしまう。
 「慣れる」という意味の語を日中(中日)辞典で調べていたら、「习惯」(xíguàn)という語が出てきて、次の例文が載っていた。<这样的气候我实在不习惯。>。日本語では「こういう気候には私は全くなじめない」という訳だった。中国語と日本語、語順が酷似しているではないか。意味もすっと理解できる。こういう中国語の文章に出合うと私は勇気づけられる。
                  ◇
 新聞のスポーツ面を広げると、プロ野球のキャンプインのニュースがあふれている。野球大好き人間の私は文句はないが、先日、ラジオを聞いていたら、スポーツ新聞に関し、シーズンオフの時ぐらいそう重要とも思えないプロ野球関連のニュースを一面で扱うことなどせず、他のスポーツの話題を紹介して欲しいというリスナーの意見が紹介されていた。この国ではプロ野球なかりせばスポーツ新聞は成り立たないような印象だ。(私は今は読むことは皆無に近い)。確かに日本のメディアはプロ野球を優遇し過ぎかもしれない。
 とは思うが、野球はテレビで見ていても楽しいのも事実。何度も書いているかと思うが、海の向こうの大リーグでさえ日本人選手チームの試合をリアルタイムで見ることができる時代だ。しかも英語を解することができれば、向こうの生の解説が楽しめる。こんな「贅沢」など一昔前は夢物語だったことだろう。

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