- 2020-09-26 (Sat) 15:03
- 総合
大リーグはプロ野球より一足先に佳境に入ろうとしている。コロナ禍のため例年の162試合からわずか60試合に激減した今シーズンはプレーオフに進出できるチームがアリーグ、ナリーグともに8つに増やされた。このため、プレーオフがそれぞれフルセットまでもつれれば、ワールドシリーズにまで歩を進めるのに15試合を戦うことになる。さらにワールドシリーズが最後の7戦までいけば、22試合。壮絶なサバイバル合戦となる。
ダルビッシュ投手に田中のマー君、筒香選手らが所属するチームが進出を決めており、まだまだ楽しみは続くが、私が最も期待しているのはミネソタツインズの前田健太投手。監督やチームメートの信頼が抜群で、MLBサイトなどでは「ドジャースはよくぞケンタを放出したものだ。こんなに素晴らしいスターターを」という意見をよく目にする。ドジャース時代には彼はプレーオフになると先発を外され、救援に回されていた。その彼が今やツインズのエースとしてプレーオフ第一戦に先発する。応援せざるを得ない。I’ll surely root for him!
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BBCのネット上で Why you should read this out loud(あなたがこの記事を音読すべき理由)という「挑戦的な」見出しが目に入った。普段の読書なら黙読で構わないが、こと外国語学習においては音読が大切なことは承知している。かつて大学で非常勤講師として学生に英語を教えていた時、そう学生たちに力説していた。上記の記事はまさにそのことを指摘していた。記事中に次のような文章があった。A growing body of research suggests that we may be missing out by reading only with the voices inside our minds. The ancient art of reading aloud has a number of benefits for adults, from helping improve our memories and understand complex texts, to strengthening emotional bonds between people.
音読(reading aloud)は発達段階にある幼児だけでなく、大人にとっても有益であると説いていた。私たちは成長するにつれ、音読を捨て、黙読(silent reading)に励むようになる。音読は記憶を助けるというくだりに私は大いに興味をそそられた。中国語と韓国語を独学していて悲しくなるのは、中国語であれば、ついさっき読んで理解したと思っていた単語の漢字(簡体字)はもちろんのこと、発音、特に声調の記憶が薄れてしまうこと。その都度辞書をひいて確認するが、また忘れてしまう。同じ語彙に何度、辞書を引かされていることか。黙読だけでなく、常に音読を併用すれば少しはましになるかもしれない!
その後、ネットで音読関連のニュースを追っていたら、今では世界音読の日というものがあるということも知った。英語ではWorld Read Aloud Day といい、2月5日がその日らしい。音読の日が創設されて11年になるとか。こんな日があるとは知らなかった。朗読の日があることも知ったが、こちらの方は日本独自で6月19日がその日らしい。朗(6)読(10と9)の語呂合わせからこの日を当てたとか。
朗読の日はともかく、音読の日が日本に定着することはあるのだろうか。どうもそうとも思えないが、2月5日は偶然、私の誕生日。これから自己紹介の場などで音読のことにも触れることができるかもしれない。これまで誕生日のことなど口にしたことはないが、ショートスピーチの「引き出し」が一つ増えたと言えなくもない。
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