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冷酒も美味!

  • 2018-08-13 (Mon) 09:54
  • 総合

20180813-1534121671.jpg 12日はお袋の命日。猛暑もあり、久しぶりに(といっても先月30日には親父の命日で焼酎を口にしたが)お酒が飲めるのが楽しみだった。数日前にスーパーで焼酎を物色していて、日本酒の冷酒の小瓶が目に入った。銘柄は純米酒の「あさ開」。盛岡支局勤務時代によく口にした日本酒だ。懐かしくなって買い求めた。
 夕刻、コンビニに行って、酒の肴の乾き物を購入。プロ野球でも見ながら、冷酒をゆっくり楽しもう。今日は果たして巨人は広島に勝てるのかしら? まあ、巨人が負け続けようが、以前ほど悔しくもなくなった。大谷翔平君がスランプに陥る方がもっと心配だ。
 冷酒は焼酎とはまた異なる美味。あっという間に空になってしまった、300mlの小瓶では物足りない。もう一瓶買っておくべきだった・・・。 
                  ◇
 刊行されたばかりの新書『日本軍ゲリラ 台湾高砂義勇隊』(菊池一隆著 平凡社新書)を読んだ。「台湾原住民の太平洋戦争」という副題がついており、日本がかつて植民地とした台湾で日本人はもとより、台湾人(本省人)からも差別され、社会の底辺に追いやられていた「高砂族」(高山族)と呼ばれる原住民の人々のことを書いた本だ。日本軍のために労働することで、さらには日本軍の兵士の一人として活動することで、差別を跳ね返すことができると願った「高砂族」の人々の戦中の苦闘が取材に基づいて描かれている。
 次の記述がある。日本植民地統治下で、内地人(日本人)が一等国民、本島人(漢族系台湾人で、閩南人、広東客家。現在の本省人)が二等国民、台湾原住民は三等国民と位置づけられていた、ということである。こうした差別が厳然と存在し、台湾原住民は劣等感に苦しんでいた。彼らが皇軍の兵士として丁重に扱われることを夢見たのは容易に想像できる。
 この種の本を読んでいつも感じるのは当時の日本軍がいかに無謀な戦争に幾多の日本人をそして、近隣諸国の人々を巻き込み、筆舌に尽くし難い辛酸をなめさせたかという愕然とした思いだ。当時の日本を率いていた軍の思い上がりは糾弾しても余りある。
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 中国語はSVOの言語だ。例えば最近次の文章に出くわして改めてそう思った。「我觉得汉语很有意思」。日本語だと「私は中国語はとても面白いと思います」という意味。英語だと、“I think Chinese is very interesting.” となるかと思う。中国語と英語ではそれぞれ、「觉得」「think」という術語(動詞)が主語のすぐ後に出てくるが、日本語では最後だ。韓国語も日本語と同様、述語が最後に出てくるのが自然なようだ。
 だがしかし、次のような中国語の文章にも出くわした。「爸爸说的话你记住了吗?」。日本語ではまさにこの文章を頭から訳していけば通じる。「お父さんが言ったことはちゃんと覚えましたか?」。英語だとこうはいかない。“Your father told you what you remember?” では無理がある。“Do you remember what your father told you?” といったところか。
 逆説的に言えば、日本人が中国語を話す場合、多少「乱暴に」聞こえても、頭に浮かんだ語彙をそれなりに工夫して口にすれば、案外、通じるのではないかと思い始めている。もちろん中国語の多くの語彙をきちんとした発音で習得してからの話だが。

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