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「ご笑納」(シァオナー)

  • 2017-09-30 (Sat) 14:54
  • 総合

 今日(土曜)はとてもいい天気だ。秋晴れ。英語だと “It’s a very beautiful day.” とでも言いたくなる。韓国語だと「날씨가좋아요.」(ナルシガチョアヨ)。中国語だと「今天天气真好」(Jintian tianqi zhenhao.)と口にしたくなる。私はこの季節が最も好きだ。日本に生を受けた我々は四季の変化に富んだ暮らしを味わえることを感謝すべきであろうが、今の爽やかな空気に触れると、こんな天気が一年を通して続く国であるなら、国民性も今とは大きく異なっているのではないだろうか、などと考えてしまう。貯蓄をする人はぐっと減るのでは!
 さて、暦は明日から10月。今年も残り3か月。実に早い。非常勤講師をしている大学でも後期の授業が始まった。仕事があるだけ幸いと感謝すべきだろう。それは十分わかっているものの、このところずっとお気楽モードに入っていたため、学生の前に立ち、役に立つか分からない講釈を垂れるのは容易ではない。
                 ◇
 NHKラジオ第2放送の語学講座「まいにち中国語」と「まいにちハングル講座」が10月から新しいクールに入り、過去の講座が復活し、再放送される。slow learner(物覚えの悪い)の私にとって、再放送はありがたい。中国語も韓国語も私が語学講座を聞くようになったのは去年の7月から。講座は3か月前の4月からスタートしており、途中からの受講だった。韓国語は少し基礎知識があったので何とかついていけたが、中国語はさすがにきつかった。来週からは両講座とも最初から改めて聞くことができる。発音、文法とも基礎から鍛え直すことができる。書店でテキストを買い求め、再放送を知った時は嬉しかった。
 中国語も韓国語も「まいにち・・・」と銘打った講座の他に、初級者以上のリスナーを対象にした講座があり、なるべくそうした講座にも耳を傾けているが、私には難解過ぎて、途中で投げ出したくなることもしばしば。そうした講座では一つでも二つでも新しい表現を覚えるようにもがいている。大半は数日も経過すると記憶に残っていないが・・・。
 だから、テキストを見ずに耳で聴いていて、何となく意味合いが「類推」できたときは少しだけ自信が生じる。声調も正しく聞き取ることができた時は嬉しさが倍増する。最近の例で言えば、「おもてなしの中国語」で出合った次の表現。「这是我的一点儿心意,请笑纳。」(これは私のほんの気持ち[心意]ですので、ご笑納ください)
 私は日本語の「笑」が中国語では「xiao」(シァオ)となることをぼんやり覚えていたので、ラジオからこの語が聞こえた時に、何となく「ご笑納くだされば幸いです」と謙遜して口にする時の表現が頭に浮かんだ。それが当たっていることを知り、嬉しくなった。声調までは聞き取ることができなかったものの。
 中国語の発音はカタカナ表記すると、「シァオナー」であり、シァオとナーをともに下がり調子で発声する。NHKラジオのテキストでは「プレゼントを渡すとき、日本人は『つまらないものですが』、『ほんの気持ちですが』と謙遜することが多いかもしれません。中国語にも似た表現があるので、贈り物を渡す場面を想像しながら練習してみましょう」と説明されていた。へえー、そうなんだ。

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