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大リーグ佳境に

  • 2016-09-17 (Sat) 12:30
  • 総合

 大きな台風が九州に向かって来ているようだ。本日はまだ爽やかに晴れ渡っているが、この好天もほどなく終わるのか。晴れている間にせめて洗濯をと洗濯機を回した。秋は一年で一番好きな季節だが、台風だけは頂けない。
 大リーグもプロ野球も佳境に入った。プロ野球はクライマックスシリーズにやがて入るが、セパ6チームしかないのに3位のチームまでが日本シリーズに進出できるチャンスを手にするというこの制度も全く頂けない。セリーグで言えば、勝率5割を切っているチームが圧倒的な優勝を飾った広島カープを短期決戦で倒して日本シリーズに駒を進めることも可能。30チームが火花を散らす大リーグだったらまだしもプロ野球では無理がある。日本の視聴者が大リーグを観戦するのが普通になっていけば、プロ野球の魅力はますます薄れていくのではないかと考えている。
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 まあ、そんなことは私の知ったことではなく、大リーグはプレーオフに進出できるワイルドカード争いが熾烈になっている。私は日本人選手がいるチームに声援を送ってきたが、明暗を分けつつあるようだ。まず、田中将大投手のニューヨークヤンキースはかなり難しくなった。同じアメリカンリーグ東地区のボストンレッドソックスとの大事な試合を立て続けに落とした。特に15日の試合は9回表まで5対2とリードしていたゲームを逆転されて失ったのが痛かった。ヤンキースとレッドソックスは日本で言えば、巨人と阪神のようなライバル関係。両チームの関係を表現する際によく使用される語はarchrival。敢えてカタカナで書けば「アーチライバル」。「宿敵」という語が頭に浮かぶ。
 上記のゲーム終了後にヤンキースのジョー・ジラルディ監督は “This one hurts. We were in a pretty good position into the ninth inning and weren’t able to close the deal.”(手痛い敗戦だ。9回までゲームを支配していたのに、抑えきることができなかった)と振り返っていた。ヤンキースはシーズン中盤に主力選手を相次いでトレードに出しており、今シーズンの苦戦は予想されていたが、それでも終盤に来て猛追していただけに熱烈なファンはがっかりだろう。私はテレビで衛星生中継のゲームを見ていて、ジラルディ監督の試合後半でのリリーフ投手の小刻みな交代戦術にも疑問を感じていた。田中投手はアリーグでは防御率1位の好成績を上げているだけにプレーオフ進出が望み薄になったことは残念だろう。
 ヤンキースはともかく、その他の日本人投手が活躍しているチームはプレーオフ進出がほぼ確実な情勢だ。前田健太投手のロサンゼルスドジャースはナショナルリーグ西地区の優勝が確実。ダルビッシュ有投手のテキサスレンジャーズもアリーグ西地区制覇が目前だ。面白いのはアリーグ西地区2位でワイルドカード争いに食い込んでいるシアトルマリナーズだ。ここでは岩隈久志投手がエースとして活躍。監督やチームメートの信頼も厚いようだ。彼は現在、大リーグ5年目で自己最高の16勝11敗。まだ後、数試合の登板が予想され、チームの頑張り次第ではワイルドカードを手中にする可能性も残されている。イチローが去って以来、精彩を欠いていた観のあるマリナーズがプレーオフ進出を決めれば面白いと個人的には大いに期待している。日向市出身の青木宣親選手も貢献し始めている。

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