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メジャー・リーグ

  • 2011-06-26 (Sun) 19:13
  • 総合

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 初回にバスケットゲームの観戦を書いて、3回目はメジャー・リーグ(MLB)と呼ばれる大リーグのことを書こうとしている。「名作の故郷を訪ねて」ではなくて、「米スポーツの本場を訪ねて」ではないかと言われそうだ。
 そういう批判は承知の上で、今回は大リーグのことを。金曜日の夜、テレビのチャンネルをカチカチしていたら、地元ドジャースのゲームを中継していた。対戦相手は同じロスを地元とするエンジェルス。アナウンサーが「明日土曜のデーゲームはヒロキ・クロダが登板する」と言うではないか。黒田博樹投手が地元で投げるゲームを生で見ることができるのは間違いなくこれが最初で最後だろう。万難を排して行かなくては。
 私はスポーツ観戦、その中でも特に野球が大好きだ。大リーグもしかり。デスクワークが主となった新聞社勤務時代には毎朝、パソコンでMLBのホームページをチェックし、日本人選手が属するチームのゲームをほぼリアルタイムで追っていた。日本にいる時は好きな選手ではなかったが、イチロー選手の活躍を願い、彼が活躍すると、そのゲームのサマリーを楽しみながら読んだ。日本語の新聞やテレビでは伝わらない部分だ。
 アメリカでは野球が一つの文化になっていると思う。英語表現の中に野球から生まれた語彙も少なくない。clutch hitter (クラッチヒッター)と言えば、ここぞという時に適時打を放つ好打者のことだが、職場や仲間内で頼りになる人もこう呼ばれている。
 前置きが長くなった。絶好の好天に恵まれたドジャー・スタジアム。切符売り場で一番安い席を求めたら、最上段3階の席を売ってくれた。15ドル(約1250円)。駐車場をぐるっと回って、階段を随分登らされてようやく最上段へ。素晴らしい見晴らしだった。土曜日だし、ビールを飲んでも罰は当たらないだろう。売店で生ビール(8ドル)を注文したら、なかなか出てこない。「頂戴」とせがんだら、おばちゃんは「ちょっと待って、今、国歌を歌っているから」と言い、はるか下のグラウンドで女性歌手が歌っていた国歌に合わせ、しばし口ずさんでいた。
 7回にもあの”God Bless America”の斉唱が行われたが、観客は一斉に立ち上がり、老若男女、風にそよぐ星条旗を見やりながら、大きな声で歌っていた。いつも思うのだが、何の気負いもなく、国歌やそれに準じた歌を元気よく歌える彼らの幸せ、純朴さ・・・。
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 肝心のゲームの方は黒田投手の力投を相手投手が上回る好投を見せ、ドジャースは敗れ、黒田投手は敗戦投手となった。残念。ただ、5回を投げ切り、相手チームに与えた点は2点であり、ぎりぎり、quality startであったと言えるだろう。大リーグでは先発投手が6回前後を3点以下で抑えれば、こう呼ぶようだ。最近ではプロ野球の解説でも「今日の○○投手はクオリティ・スタートでした」と表現し始めている。
 アメリカの野球は文化だということまで書きたかったのだが、それはまたこの次。
 (写真は上が、ドジャー・スタジアム。何度でも行きたくなる美しい球場だった。下が、ゲームが終わり、満足した表情で球場を後にするファン)

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