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ラスベガス㊦

  • 2011-12-16 (Fri) 07:01
  • 総合

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 私がカジノで好きなのはルーレット。今回の旅もほぼ終わりだから、手元に残った米ドルの現金から少しだけ遊んでみたい。勝とうなんて思っていない(こともないが)。そこそこ遊ばせてもらい、「常識」の範囲内の負け額だったら、ボーリングのような球技の「プレー代」と思えばいい。ロサンゼルスから日本までの帰りの飛行機賃ぐらい勝てたら、御の字だなんて(ほとんど)思っていない。
 手元にあるカジノの一覧図には58のカジノが紹介されている。私が泊まっているホテルにもカジノがあるが、それはこの一覧図には掲載されていないから、実際にはもっとあるのだろう。こうしたカジノが24時間夜通し営業しているのだ。まさに不夜城だ。
 アフリカのカジノは中国人が席巻している感があったが、ラスベガスはさすがにそういう感じではない。スロットマシンの一つに腰掛け、行き交う人々を眺めているだけであきない。スロットマシンもバラエティーに富んでおり、遊び方を覚えるのも一苦労。
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 ラスベガスのカジノホテルでのショーは本来、カジノの集客のためにスタートしたのだろう。観光案内をめくっていたら、”Phantom” というオペラがあった。ロンドンの ”Phantom of the Opera” のラスベガス版らしい。「オペラ座の怪人」はロンドン支局勤務時代、何度か観たことがある。公演時間はぐっと短い1時間半。カジノの客が対象ではこれが限度の時間なのだろう。一番安い席を求めたが、それでも80ドルほどした。時間が短い分、ロンドン公演にはない舞台の工夫が凝らされ、見応えがあった。観客はスタンディングオベーションで応えていた。翌日は別のホテルで ”Nunsense” というコメディを観たが、これはこじんまりした劇場で十分楽しめた。
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 ルーレットの結果は書くこともない。アメリカのルーレット盤はイギリスやアフリカと異なり、0の他に00というのがあり、1から36までのナンバーの配置もロンドンと異なり、私には甚だ勝手が異なる。ディーラーが回す白い球は私が賭けたナンバーの隣に何度も何度も落ちた。中国系らしきメガネをかけた二十代の女性ディーラー。久しぶりに当たった私。彼女は私の顔を見て、”Finally!” とのたまった。くっ屈辱!
 ラスベガス滞在は実質2夜。本当はもっといたかったのだが、ロサンゼルスへのバスの便やホテルを既に予約しており、これをまたネットで変更するのは私には大変な苦労を伴う。致し方ない。もっとも、1週間もいたら、たいしてない全財産が吹き飛んでいたことだろう。爆砕いや博才のない私にはラスベガスは危険極まりない都市だ。
 グレイハウンドのバスに乗り、約5時間後、ロサンゼルスに着き、6月に投宿したホテルに再びチェックインした。約半年かけて、アメリカをだらだらと時計回りに一回りしたことになる。なんだか、アフリカからずっと旅が続いているような気がしないでもない。
 (写真は上から、ラスベガス通りは深夜でもこんな感じ。”Nunsense” の後、出演者は観客と記念撮影に応じるサービスも。豪華なカジノホテルの男子トイレのユーモラスな「壁画」。小用の男子を女性が上からのぞいているイメージだ。いや、私のものはもうちょっとはあるような・・・)

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