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アトランタ着

  • 2011-10-21 (Fri) 10:59
  • 総合

 南部ジョージア州の州都アトランタに来た。6月21日にカリフォルニア州のロサンゼルスからスタートしたこの旅もほぼ4か月が経過し、私が37年前に1年間だけ学生生活を送った町があるこの州には特別な思いを抱かざるを得ない。その町を再訪する前にアトランタで名作 “Gone with the Wind”(邦訳『風と共に去りぬ』)の下調べをしたい。
 昨日ワシントンの近くにあるバージニア州のアレクサンドリアでアムトラックの列車に乗り込んだのは午後7時ごろ。夜を越し、今朝の8時半ごろ、アトランタに着いた。例によってあまり眠ることができなかったが、それよりもアトランタが寒いので驚いた。米国に持参している冬着はジャンバー1着。あと2か月持ちこたえることができるだろうか。
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 ホテルにチェックインして、近くにある “Gone with the Wind” の著者、マーガレット・ミッチェルが住んでいた旧家の記念館を訪ねた。入場上22ドルを払う。ガイドの女性がほどなく出てきて、居合わせた10人ぐらいの観光客を相手に説明を始めた。説明に入る前に、彼女は「皆さんの中で、“Gone with the Wind” の映画を見たことがある人は手を挙げてみて下さい」と質問。ほとんど全員が手を挙げた。「それでは原作の小説を読んだことがある人は手を挙げて下さい」。今度は手を挙げたのは2、3人だけ。
 私は自信を持って手を挙げた。何を隠そう、今回の旅に出る前に原書を買って読み始め、太平洋を超える飛行機の中でも本を開き、西海岸のどこかでようやっと読了した。英文自体は分かりやすかったが、何しろ、私が買った本でも1400頁を超える分量。読み終えるのに四苦八苦した。
 記念館をざっと見学すると、隣の建物では映画製作の舞台裏に関するビデオが見れると聞かされた。何気なく見始めたら、これが意外と面白い。面白いのはいいが、なんだか延々と続く。はっきり時間を測ったわけではないが、2時間かそこらの上映時間だったのではないか。普通の映画をまるまる1本見た感じだ。こういう類のものは通常、30分程度の参考ビデオに簡略にまとめてあるのではないだろうか。いや、原作について調べている私には実に興味深い内容だったので、文句を言ったら、罰があたる。この日の見学で面白いと思ったことについては後日改めて書いてみたいと考えている。
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 アトランタの町を駆け足で歩いてみる。37年前にはアトランタはほとんど来たことがないから、初めての町のようなものである。期待していたよりも人通りが少ない感じがした。活気もないような気がする。海外の観光客であふれていたニューヨークやワシントンを見た印象が強いからかもしれない。
 ダウンタウンの中心にある公園ではここでも、ニューヨークの「ウォール街を占拠せよ」のアトランタ版で、公園の敷地内で参加者が夜を過ごしていると思われる多くのテントが林立していた。
 (写真は上から、地下鉄を上がると青空が見えたが、寒さが少しこたえたアトランタのダウンタウン。ここでも政治の現状・経済格差に異を唱える若者の抗議活動が)

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