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英語でさるく 那須省一のブログ

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群衆雪崩

 韓国の首都ソウルで土曜日夜、信じ難い雑踏事故が起きた。ハロウィーン前夜の歓喜にあふれた繁華街・梨泰院(イテウォン)の坂道の路地(全長約40㍍)に群衆が殺到し、将棋倒しとなった人々が押しつぶされ、これまでに若者を中心に154人が死亡し、133人が負傷する重大事故となった。群衆雪崩と呼ばれる事故か。犠牲者の数の多さに圧倒される。
 韓国の地元紙は「幅3・2㍍の死の路地」との見出しでこの惨事を報じているとか。300人以上の死者が出た2014年の旅客船沈没事故を思い起こしたが、あれは逃げ場のない旅客船内での惨事。今回の事故は危険を察知した時点で逃げ出せなかったものか。気づいた時には前から後ろから次々に人が押し寄せ、身動きが取れなかったのかもしれないが。
 邦字紙を読んでも事情がよく分からなかったが、英字紙ジャパン・ニュースを読んで判明したことがある。それは次の記述だ。AFP-Jiji電の記事だ。Some survivors claimed that nearby stores and establishments on the alleyway had blocked people from coming in to escape the crush. “It looks like the casualties were more severe as people attempted to escape to nearby stores but were kicked out back to the street because business hours were over,” one survivor told Yonhap. 路地沿いの商店などに難を逃れようとした若者たちが入店を拒絶された様子がうかがえる。機転を利かせた商店主たちがいたら、死者数は激減していたのではないかと思うのは私だけだろうか。(Yonhapは韓国の通信社・聯合ニュース)。合掌。
                  ◇
20221031-1667198564.jpg もう一つ、ジャパン・ニュース掲載の話題から。こちらは読売新聞の翻訳だが、もともとの記事を読んでいないので新鮮な気持ちで読んだ。お笑い芸人の渡辺直美さんの活躍を紹介したいわゆるフィーチャー記事。私は彼女のファンではないが、海外で言葉のハンデや体型に臆することなく活躍する彼女のことは好ましく思っていた。大学の授業でも彼女が欧米の舞台で演じたパフォーマンスを取り上げたことがある。
 記事は冒頭で次のように書かれている。Having broken through in 2008 with her impersonation of Beyonce, Watanabe is now the most-followed Instagrammer in Japan and has made a far bigger achievement than just being a successful standup comic. 彼女がまず日本国内で人気を博したのはビヨンセの歌真似、それも口パクでの物真似。あれほど堂々としたパフォーマンスを見せつけられると拍手喝采するしかないかなと思わざるを得ない。
 彼女が英語を流暢に話せないことは認識した上でそれを意に介していないことは明らか。むしろ不得手であることを「武器」にしているのではないかとさえ思いたくなる。記事の中で「lookism」という語に初めて出合った。辞書をひくと「容貌、外見による差別(偏見)」と出ている。彼女は人種を含めたさまざまなlookismを打破している。あっぱれ!
 私は彼女の活躍に諸手を挙げて称えているわけではない。彼女は自分の英語の発音をブラッシュアップする必要を感じていると思う。私が見たYouTubeでは通訳の女性だかをmy friend と紹介していたが、日本式の「フレンド」、しかもドにアクセントを置いて発声していた。自分の英語を堂々と口にする物怖じしない態度は若い人たちにお手本にして欲しいが、日本式の発音までは真似をして欲しくない。英語教師ならそう思うだろう。

物議醸すLIVゴルフ

 プロ野球や大リーグのレギュラーシーズンが終了したことでかなりの「自由な時間」が増えた印象だ。その分、無料のAbemaTVやYouTubeを見る時間が増えた。AbemaTVはこれまでも将棋、麻雀観戦でお世話になっている。韓国語ドラマは一頃はよく見ていたが、はまると抜け出せなくなるのが分かっているため、ここ最近はずっと遠ざけていた。
 それが数日前、何気なくチャンネルをスクロールしていたら、以前にちょっとだけ最初の方を見たことがある韓国語ドラマが再放送されていることを知った。確か、第3話まで見たが、4話以降が有料となっていたため、継続して見るのを諦めていた。今回、それまで有料だった続編が30何回目かの最終話まで無料で視聴可能となっていた。ただし、「無料期間はあと3日まで」などといった警告の文言も見える。急いで集中的に見なくては!
 「天気がよければ会いにいきます」という邦題がついている。原題は「날씨가 좋으면 찾아가겠어요」。1回が30分ぐらいだろうか。適度な長さだ。韓国語ドラマに特有の「くささ」があっても我慢できる。ところが本格的に見始めたら、実に面白い。ミステリー仕立てでもあり、見事にはまってしまった。さらに気分を良くしてくれているのは、もちろん、字幕があるから理解することができるのだが、耳から聞いても結構分かるやり取りが増えたような気がすることだ。韓国語の独学が実を結びつつあるのではないかなと思えなくもない。いや、字幕があるから理解できるのであり、こちらの勘違いかもしれない・・・。
                  ◇ 
 米ゴルフ界が揺れているようだ。私は時々米ゴルフのニュースを拾い読みする程度の知識しかないが、米ゴルフをこれまで牽引してきた組織、PGAツアーに対し、オーストラリア出身のレジェンドプレーヤー、グレッグ・ノーマン氏が反旗を翻し、新しいツアーであるLIVを樹立した。従来の4日間競技と異なり3日間、54ホールで競われることから、ローマ数字で54を意味するLIVと命名したとか。また、18ホールですべてバーディーを奪う究極のスコアは72-18=54となるからだという。
 LIVの後ろ盾はサウジアラビアのMBSという呼び名で知られるムハンマド・ビンサルマン皇太子。政敵の殺害の嫌疑もある曰く付きの人物で、米国本土が狙われたあの9・11テロの背後にサウジ政府の関与を指摘する疑念も消えておらず、それもあってLIVに「移籍」したプロゴルファーに対する風当たりは強い。ノーマン氏の呼びかけに応じて、ダスティン・ジョーダンやブライソン・デシャンボーらのトッププロが移籍している。常軌を逸した額の移籍金、さらには予選落ちもない高額賞金が背景にあるよことは間違いないようだ。
 タイガー・ウッズやローリー・マキロイなど他の名だたる選手はLIVからは距離を置いていると報じられている。LIVには他の選手と折り合いの悪い選手が目立つ印象もある。例えば、その一人、パトリック・リードに関して読んだ次のエピソードは強烈だ。同じ大学出身のトッププロの言葉だという。“I don’t know that they’d piss on him if he was on fire.” いやはや何と翻訳していいものか戸惑う発言だ。彼の身体が火事で燃えている真っ最中だとしても、小水をかけて火を消してやることすら厭うとは。不仲の人に piss on して溜飲を下げること自体が決してほめられたものではないだろうが!

フライングカー

20221021-1666332491.jpg 「この写真、盛り過ぎかしら?」という言葉。英語では何と言うのだろうか。咄嗟には頭に浮かばない。NHKラジオの英会話番組で取り上げられていた。“Did I edit this photo too much?” という表現が紹介されていたような気がする。文章の編集などで一般的な “edit” がここでも使えるということだが、日本語の「盛る」というニュアンスが “edit” だけで伝わるのだろうかという気がしないでもない。もっとも日英でぴったりの表現がなくとも何の不思議でもない。そもそも、「日本語の表現」=「英語の表現」とぴったり重なるケースの方が珍しいのかもしれない。中国語や韓国語でも同様であり、だいたい似通っていればそれでいいのだろう。
 それはともかく少し以前、とある大学で非常勤講師をしていた頃、試験の席上、女子学生が学生証を机の右上に提示していた。試験の場では学生証の提示がルールだったからだ。ふとのぞき込んだ写真が座っている女子学生の顔とはあまりに異なっていたため、思わず凝視してしまった。今思えば、彼女は edited her photo too much だったのだろう。どこかの国のように親からもらった大切な顔に、整形のメスを入れるのに比べればまだ可愛いと言えるのかもしれない。私はそうした顔写真を目にすると「おいおい、これでは盛過ぎ謙信だよ」と戦国時代の武将の名前を心中でつぶやいている。
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 ウクライナ情勢にコロナ禍。相も変わらず陰鬱となるニュースばかりだ。ネットで海外のニュースをチェックしても心が弾む話題はまれだ。次に挙げるものは例外的に心が躍った。個人的にも凄く興味がある「フライングカー」にまつわるニュースだ。
 中東ドバイで開催された先端技術の国際見本市「2022 GITEX」で近い将来に実用化が見込まれているフライングカーがお披露目された。CNNが報じた記事で紹介されていたのは残念ながら日本製ではなく、中国製のフライングカー「XPengX2」。8個のプロペラで垂直に上昇するから滑走路は必要とはしない。住宅地や都市部のど真ん中でも利用できる。電気がエネルギー源とし、時速80マイルで飛行可能とか。今回の見本市では90秒のテスト飛行となったが、関係者によると一般利用が可能になるのはもうそこまできているという。記事によると、中国政府は2025年までにフライングタクシーを世に出す目算だとか。
 世界中で今フライングカーの実用化に向けた取り組みが進行中で、人工知能(AI)を搭載したものであれば自動飛行も可能となり、他のフライングカーや建物、歩行者との衝突も避けられるとか。化石燃料に頼らなければ、地球温暖化対策にも一助となる。気になるのはフライングカーのお値段だ。私には無論、高嶺の花だろうが、レンタルなら手が届くのではないか、などと思ったりしている。
 福岡から宮崎の郷里までJR電車もしくは高速バス、あるいはレンタカーで帰郷するとして、概ね6時間程度はかかる。もしフライングカーでもレンタルできる時代になれば、遮蔽物のない空中をほぼ直線的に飛ぶことができるわけだから、2,3時間程度で済ませることができるのではないかと夢想もしたくなる。冒頭に掲げた写真は昔、ネットで見たフライングカーのイメージ写真。こんなものを操縦できる日が本当に来るのだろうか。

インフル予防接種

 中国では習近平総書記(国家主席)が開催中の共産党大会で異例の3期目政権を発足させ、建国の父、毛沢東に匹敵する権力を手中にすると報じられている。習近平氏は1953年6月に共産党のエリート一家に出生している。しかし、毛沢東が発動して全土を混乱に陥れた文化大革命(1966-76年)で尊敬する父親は失脚、一家は離散に追い込まれる。当時15歳の習少年も内陸部の村に送られ、横穴式住居に住み農作業や石炭掘りなどの苦しい労働生活を7年にわたって強いられたと伝えられている。こうした報道を読んでいてふと思った。そういえば、少し前に酷似した小説を読んだ記憶がある。
 米国在住の中国人女性作家の “To the Dogs” という作品。上記の文化大革命を背景にした短篇で、辺鄙な地方に下放された少年の体験が綴られている。飢えをしのぐため、食堂に群がるハエを手で叩き潰して水っぽいスープに入れ、それを噛み砕いて胃袋を満たす壮絶な物語だ。この少年も当時15歳だったと書かれていた。習近平氏の人生と重なる。
 英字紙ジャパン・ニュース紙を読んでいたら、習近平氏の人となりに焦点を当てた英タイムズ紙の記事が転載されていた。その中に次の記述があった。
フランス人伝記作家の言葉だという。“When a father is chastised there are two types of son: those who avenge them, and those who atone for them. Xi belongs to the second category.”(父親が非難されたときに息子がどう出るか、二つのタイプがある。復讐するタイプと罪滅ぼしをするタイプの二つだ。習近平は後者だ)
 習近平氏の父親は16年の長きにわたって拘束され、毛沢東死去2年後の1978年に名誉回復、復活している。習近平氏は文革の非人間性を間近で目撃し、自身も過酷な体験を余儀なくされているにもかかわらず、共産党に入党し、党内で出世の道を邁進している。69歳という年齢、艱難辛苦の経歴などから、どこかの大国で君臨した(している)指導者とは異なることを願いたいが、それはwishful thinking(甘い考え)に過ぎないのだろう。
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 YouTubeをのぞくと台湾の旅に関する番組が急に増えた印象がある。コロナ禍の厳しい入国措置が緩和されつつあり、日本からも多くの観光客が戻りつつあるようだ。それはそれで歓迎すべきニュースだが、それが当方に及ぶことはまだ先になりそう。新しい仕事で平日がほぼ埋まってしまったこともあるが、コロナに対するガードを緩める気には毛頭なれない。それより、今冬流行が懸念されるインフルエンザも心配。私はインフルエンザの予防接種はずいぶん長いこと受けたことがない。退職してからは一度もない。かれこれもう10年以上、いや20年以上受けていないような・・・。
 それで仕事の帰途、先日健康診断を受けた医院を訪れ、インフルエンザの予防接種の予約が可能か否かを尋ねた。昨日のことだ。いずれ後日再訪することになるのだろうと考えていたら、診察室に招き入れられ、すぐに打ってくれた。早っ!1500円。ちょっと安心した。これで勤務するようになった中学校で子供たちに迷惑をかけることもないだろう。
 本日朝、新聞を開くと、宮崎のコロナ新規感染者(17日)が84人と出ていた。二桁に落ちたのは久しぶりではないか。終息に向かっているの? いやまだ安心はできない!

독서(読書)の秋

20221014-1665731760.jpg 新しい仕事に着手したことでこれまで4年近く続けてきた公民館の中国語教室の受講を停止することにした。中国語教室の開始時間に間に合わなくなったためだ。もう一つの韓国語教室の方は開始時刻が夕刻の遅い時間のため、引き続き受講することが可能。韓国語教室は今年2月から通い始めたばかりであり、少なくとも1、2年は続けてみたいと考えている。それで力がつくとは思えないが・・・。
 韓国語の独学を続けていて感じることは、中国語でもそうだが、やはりある程度の語彙力がないといかんともしがたいという厳しい現実。私は韓国語も中国語も学力検定試験のようなものを受けたことがないが、そういうことを考えるほどの力を有していないことは分かっている。そういう気になりたいものだと願う。
                  ◇
 その韓国語で昔も今も悩まされているのが「オ」と「ウ」という母音にそれぞれ存在する二つの音。「オ」について言えば、口を大きく開けて発声する「オ」(ㅓ)、口をすぼめて発声する「オ」(ㅗ)の区別が難解。後者は日本語のオに近い音か。日本(일본)を意味する「イルボン」の「ボ」の音はこの「オ」。発音が酷似した一番(일번)の「イルボン」の「ボ」の音は前者だ。しかし、ラジオから流れる韓国語の語彙を聴いていて、咄嗟にこの「オ」を聞き分けるのは悲しいかな私には今も至難の業。
 先日は「トクソ」という音声がラジオから聞こえてきた。私はすぐに「読書」を意味する語かなと推測した。推測の通りだった。ただし、「ト」と「ソ」がどちらの「オ」の音なのかは甚だ心許ない。辞書を引いてスペリングが「독서」であることを確認した。「ト」は口をすぼめる「オ」であり、「ソ」は口を大きく開ける「オ」の音だ。予想通りだっただけでも嬉しく感じた。小人を喜ばすのは簡単なことだ。
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 朝のNHKラジオの英会話番組を聴いていて、次の表現に出くわした。(携帯電話の)電波がありません」といった趣旨の表現だった。はて、何と言うのだろうと興味を持ってネイティブ話者の説明を待った。流れてきた言葉は “I have no reception.” というものだった。なるほど、そういう表現があるのか。“reception” という語を辞書でひくと①受け入れること、接待②宴会、レセプション③(電波などの)受診状態という意味が出てくる。①と②は普段からよく使うかと思う。特にレセプションはもはや大和言葉にする必要を感じないのではないかとさえ思う。
 ③は指摘されればああそうなんだと納得はするが、あまり頭に浮かばない意味合いだろう。私にはそうだ。山間僻地やビルの地下室などでテレビやラジオなどの受信状況が悪ければ、昔から “The reception isn’t very good here.” などと言っていたのだろう。猫も杓子もスマホの昨今、普段から電波の受信状況の良し悪しを意識せざるを得ず、“I have no reception.” と嘆く光景が珍しくなくなった時代には③の使用頻度が増えるのかもしれない。スマホのスクリーンに立つアンテナのことを bar と呼ぶことも知った。アンテナのような縦棒は bar と呼ぶには相応しくないような気がするのは私だけだろうか。

サツマイモ

 大リーグの通常シーズンが終了したことでテレビを見る時間は激減した。それはそれで願ってもないことだが、パソコンに向かう時間は全然減らない。いや、それどころかますます増えているような気もする。前にも書いたかと思うが、スポーツ中継と(NHK)ニュース以外はテレビを見ることはあまりない。民放の番組にははなから興味もない。
 しかし、パソコンで楽しめるYouTubeは例外だ。次から次へ魅力的な番組(?)がアップされているからだ。仕組みは分からないが、こちらで探し当てたわけではないのに、当方の趣味趣向に沿ったものが目白押し。まともに付き合っていたら、仕事にならない。
 私の趣味・趣向に合致した番組を思いつくままに列記すると「韓国語講座」「中国語講座」「麻雀」「将棋」「競馬」「猫」「お笑い」「台湾の旅・グルメ」「prank show(いたずら動画)」など。語学講座は例えば、韓国語であれば初級・中級レベルの会話の語彙や文章などを説明してくれ、それをぼけっと見て(聴いて)いるだけなのだが、身に付いているような、いないような・・。いずれにしても無料で勉強になるのだからありがたい。台湾の旅・グルメもなんだか最近、新しいものが増えたような気がする。そのうち飽きるかも。
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 先月初めに「当分は大好きな焼酎を控えることを何となく決意した。ぼんやりとした決意だからたまには軽く一杯やることもあるかもしれないが、まあ、そういうことはまれだろう」と書いた。幸いなるかな、この決意はまだ破られていない。夜中、寝起きの喉の渇きも皆無に近くなった。
 今回の断酒を始めたのは、とある中学校で非常勤講師となるために健康診断書を求められたのがきっかけとなった。診断書を入手するため8月半ば、近くの医院に足を運んだ。血糖値を測ったところ、常軌を逸する値が出て愕然とした。再検査で何とか「就業可」となったが、健康に留意しなくてはと目が覚めた。それで断酒を決意したのだからまもなく2か月となる。幸い、焼酎を「恋しく」思うことはほとんどない。
 それでも慣れない仕事で疲れ果て電車を降り、自宅に歩いての帰途、これまで時折のぞいていた焼き鳥屋さんの前を通る時、カウンター席が空いていて、旨そうなにおいが中から漂ってくると気持ちがざわつくことがないでもない。
 土曜日、午後から好天となった。嗚呼、黒霧のオンザロックを軽くやればさぞ美味いだろうなあという思いが脳裏をかすめた。かすめただけの話。夕刻、台所に立つとビニール袋に入ったサツマイモが二個目に入った。いつか食べた残りだ。もったいない。早く片付けないと腐ってしまうのでは。私はサツマイモが特に好物というわけではない。取り急ぎ、鍋に水を入れ、弱火で15分ほど茹でた。バターでもつけて食べようか。いや、何もつけないでも十分旨いではないか。
 それで思った。黒霧の原料はサツマイモだ。私には分からないが、蒸留工程を経て生み出されるのが黒霧。蒸留工程を経ず、そのまま胃袋に収めれば、やがて芋焼酎と似たような代物になるのではないか。いや、ならないだろうが、何となく気分は安らぐ・・。よし、これからは八百屋さんでサツマイモを買って常食にしよう。断酒を解禁するまでは。

すでに第三次大戦?

 ウクライナ情勢。ロシア軍、というか帝国復活を妄信したプーチン大統領の愚かな思い上がりによる隣国侵攻から早くも7か月が経過した。一向に落着地点が見えない。昨今の報道を見ると、大統領の狂気度に変化は見られないようだ。追い詰められたプーチン氏が窮余の選択肢として核爆弾使用に踏み切ることがいよいよ懸念される。
 最近読んだニューヨーカー誌に気分が滅入る記事が掲載されていた。比較的よくフォローしているベテランジャーナリストのスーザン・グラッサー氏のコラム記事。“What if we’re already fighting the Third World War with Russia?” という不気味な見出しに引きつけられた。これはホワイトハウス勤務経験のあるロシア情勢の専門家の警鐘だとか。専門家はプーチン大統領は八年前にクリミア半島をウクライナから略奪した時点ですでに第三次大戦に突入していたのだと説く。この現実を欧米など西側諸国が見誤っているのだと指摘している。
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 大谷翔平君の長いシーズンがようやく終わった。5日(日本時間6日)の最終戦で先発マウンドに立ち5回を投げきり、1安打1失点。味方打線が湿っていたため敗戦投手となり、最終成績は15勝9敗。しかし先発投手の勲章である規定投球回数(162)をクリアした。打者としての規定打席(502)はとっくに達成しており、投打で規定をクリアするのは大リーグ史上初の快挙とか。終盤はホームランが打てず、34本塁打に終わったのは物足りなさを感じたが、それはあくまでスーパースター翔平君だからこそのこと。
 翔平君は来季も引き続きエンゼルスでプレーすることが確定しているが、来季こそプレーオフに勝ち進んで欲しい。大リーグのホームページは “Ohtani makes more history to close ‘unbelievable’ year” と例のごとく称賛していた。
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 小倉での仕事のためにJR鹿児島本線に乗ると、次の到着駅を知らせる車内の告知スクリーンに中国語と韓国語の駅名表示が出る電車を見かけることがある。ちょっとした中韓両語の勉強になる。例えば「遠賀川」という駅名。簡体字では「远贺川」となる。「東郷」は「东乡」。中国語初心者の私には違和感はだいぶ薄まったが、おそらく中国語を学んだことのない一般乗客には奇妙に思えるだろうなあと思ったりしている。
 続いて韓国語。こちらはハングル表記が登場する。それで興味深く思っていることがある。韓国語には平音、激音、濃音という三つの音があり、日本人には激音と濃音をマスターするのが悩ましい。激音は読んで字のごとく音を激しく吐き出すような音だ。だが、日本人が普通に発声すると平音よりも激音になりがちとどこかで読んだ記憶がある。果たせるかな、駅名のハングル表記を眺めると例えば「黒崎」(中国語の簡体字では黑崎)は「쿠로사키」と表記されており、「く」と「き」の音は激音となっている。しかし、我々が日本語で「くろさき」と普通に発声している時に「激しく」音を出している人はおらず、そういう意識もないだろう。我々が普通に「くろさき」と言えば、韓国人には「く」と「き」の音が激音に聞こえるのだろうか(と私は不思議に思っている)。

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