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Interdependence Day

  • 2020-07-03 (Fri) 12:40
  • 総合

 中国語と韓国語の独学。頼みの綱のNHKラジオの語学講座がコロナ禍の余波で今月から4月時の再放送に戻った。初級講座は半ばを超え、これから本格的な会話のやり取りを学ぶはずだったのに残念ということは既に書いた。それで復習の意味も込め、再放送を聞いている。一週間が過ぎた。情けないことに大いに参考になっている。中国語に関しては基本的な語彙もすでに忘れているものがある。また、知っていると思っていた語彙も改めて耳から聴き、漢字を書こうとすると、書けないものが少なくない。だいたいの感じは分かるのだが、日中の漢字は異なるケースが多いので、ペンを持つ手が動かない。
 ともあれ、基礎力をまた一から叩き直す意味では再放送はかなり役立ちそう。これも運命と悟り、また謙虚にラジオから流れてくる講師陣の音声に耳を傾けている。日暮れて途遠しとの思いも深いが、語学の学習は普段の習得の蓄積だから致し方ない。
 中国語に関して一つ。友人の家などを訪問し、帰り際に「お邪魔しました」というのは何と表現するかという問いかけがあった。え、4月の段階でこんな表現を習っていたのか? 私はすっかり失念していた。答えは「打搅了。」だった。「打搅」は「邪魔をする」という意味。日本語と全く同じ意味合いの表現だ。嬉しく思ったのは耳から聴いた時、「搅」の音がjiao であり、zhao ではないと認識できたこと。jと zh の音は日本人には区別が難しい。少なくとも私はこれに随分手こずった。今でも手こずっている。舌の位置が異なるのだが、日本語ではこうした舌の位置の違いを意識することはない。だから、音を聴いた時に、あ、これは zh ではなく、jの音だと即座に分かったのが嬉しかった。些細なことだが、こうした喜びを少しずつ重ねていくしかない。
                  ◇
 トランプ米大統領が新型コロナウイルス対策として、マスク着用を「全面的に支持する」(I’m all for masks.)と表明したとか。“Better late than never.”(遅れても何もしないよりはまし)ではあるが、今頃になってやっとかい!と突っ込みを入れたくなるのは私だけではないだろう。
 と思いながら、CNNテレビを見ていたら、どうも心からの推奨ではないようだ。彼はこの週末にサウスダコタ州にあるラシュモア山(国立記念公園)で独立記念日を祝う集会を行う予定だが、この集会では参加者のマスク着用は義務づけられていないと報じられている。social distancing と呼ばれる社会的距離の確保もおざなりで、大統領がコロナ対策に躍起になっているとは到底思えない。
 米疾病対策センター(CDC)によると今後も米国内の感染者は増加の一途の見込みだが、トランプ大統領にはどこ吹く風のようだ。CNNテレビに出ていた医療専門の大学教授が事態を憂慮し、「今年に限っては米国の独立記念日はIndependence Dayではなく Interdependence Day と呼ぶべき」と語っていた。米国民がマスクを着用し、social distancing を守り、自分たちが相互依存の存在であることを確認しようという訴えだ。
 Interdependence Day(相互依存の日)。なるほど。今の時代は毎日がそういう日なのだろう。アメリカだけではなく日本もその他の国々も・・・。

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