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「真味只是淡」

  • 2019-09-06 (Fri) 12:19
  • 総合

 毎年恒例の市の定期健診。安価な費用で身体の健康具合を診てくれるわけだから、退職者にはありがたい。昨年の健診結果説明会で保健師さんに忠告されたことは覚えている。体重を落としなさい。福井いや腹囲も落としなさい。週末のみの飲酒を心がけ、スロージョギングを細々と続けているのも、こうした忠告が念頭にあるからだとも言える。
 今年の定期健診。体重計に乗るのが躊躇された。前回よりもかなりオーバーしているのではないかと危ぶんだからだ。腹囲もそう。結果的には体重は少し落ちているもののほぼ同じ。腹囲は全く同じ数値。ここに書くことすら憚られる思いだ。高値安定。快眠快食だから心配はないのだが、このところの緩い短パンからズボンをはこうとして、ウエストが結構きつくなっている時など愕然とすることもある。
 今回の健診の結果説明は来月初め。その間に検査機関から自宅に送られてくる胃がんや大腸がんなどの検査結果が悪くないことを祈りつつ、結果説明の日にはまた保健師さんに同じ小言を聞かされることになるのだろう。嗚呼!
                  ◇
 大リーグ。大谷翔平君がなぜか絶不調に陥っているようだ。打順3番から5番に「格下げ」され、遂にはスタメン落ちまでしている。テレビ画面で見る限り元気なようだが、どうもひところの覇気が感じられない。私はケーブルテレビの生中継で彼のゲームを見る気力も失せてしまった。来年は晴れて二刀流に復帰するのだろうから、今年はもういいか。是非来年頑張って欲しい。
 プロ野球は優勝争いが佳境を迎えつつある。セパともに3位のチームまで日本シリーズに出場できるプレーオフ制度だから、3、4位争いも熾烈になっている。この制度ができた時は優勝チームに大差をつけられた3位のチームがプレーオフで勝利して日本シリーズに這い上がってきたら、ペナントレースの意味がなくなると思ったが(今でもそう思ってはいるが)、下剋上の一つとみれば、それはそれで面白いようだ。今年は特にパリーグのロッテが3位に滑り込みそうで、優勝は固そうだがロッテに相性の悪いソフトバンクとプレーオフで対決する可能性もある。そうなればパリーグは凄く盛り上がりそう。頑張れ、ロッテ!
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 英字紙のジャパン・ニュースを読んでいたら、中国茶の深い味わいを紹介した記事が掲載されていて、“The true flavor of food is plain.” という文章が載っていた。「食べ物の真の味わいは淡白さにある」という訳文がまず頭に浮かぶ。この言葉は中国明代の古典に出て来る文章で、その書跡が写真で紹介されていた。「真味只是淡」。「淡」(dàn)は私の中日辞書では「薄い」「淡白な」「淡い」などと載っている。英語だとplain と訳されるようだ。
 ご飯にしても白米だから毎日食べても飽きない。これが毎日チャーハンだったり、五目飯だったり、釜飯だったら、やがて飽きがくるのではないか。(インド人は毎日カレーでも大丈夫とどこかで読んだような気もするが)。白米を日英辞書で引くと white rice と出てくるが、私は気分的には plain rice と訳したい。

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