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稲尾岳参拝

  • 2013-03-04 (Mon) 20:44
  • 総合

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 いや、疲れ果てている。先程、鹿児島から九州新幹線で博多駅経由、在来線に乗り換えて、住まいのある東区の千早駅に降り立った。駅の階段を下りるのも一苦労。3日の南大隅町の打詰集落恒例の稲尾神社参拝、というか稲尾岳登山は過酷な山登りだった。
 私にとっては今回が4回目の参加。決して楽な登山でないことは承知していたが、これまで他の参拝者に遅れを取ることなく、登山できていたので、そう案じてはいなかった。だが、現実には後悔一歩手前まできつかった。原因は分かっている。一つにはこのブログで既述の通り、過去3か月、マンションの一室に閉じこもり、翻訳作業に専念していたため、超の付く運動不足だったこと。もう一つ、2年ぶりの再会を祝い、懇意になった町役場職員のT氏宅で到着した土曜夜、大いに盛り上がったこと。ビールに芋焼酎。T氏の近所の3組の友人夫婦も加わり、楽しい「飲ん方」(この地方の方言、飲み会。宮崎では飲み方)となった。
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 ふもとから神社がある930㍍の山頂まで休憩時間を含め、2時間半で上るのだが、きつい勾配があり、私は途中からはあはあ、ぜえぜえ・・・。前夜の焼酎が体の毛穴から蒸発していく。勾配がきつくないところでも、足を滑らせると、下に落ちていく危険な場所も少なくない。鈍った体を気力で補い、頂上にたどり着いた時の喜びはひとしおだ。
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 毎年1回の恒例の山登り。この日の参加者は約30人。地元の人は少なく、集落外の南大隅町や近くの鹿屋市の登山愛好者の姿が目立った。無事参拝を終えると、ふもとまで下山して、集落の集会所で慰労会。集落のご婦人たちが用意した手料理や猪肉を肴に、焼酎をいただいた。嬉しいのは年に一回しか会わない地元の方々が私のような者のことも名前まで良く覚えていて、「お元気そうで何より。また来ていただき、ありがとうございます」と歓迎していただくこと。それと、鹿屋市の方々とも顔馴染みになっていて、「旧交」を温め合う。鹿屋の人たちは昭和18年の生まれの中学の同級生グループで賑やかな人たちだ。
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 福岡からゆっくり参加するとなると、どうしても二泊は必要で、移動距離も半端ではない。ただ、私はこれからも可能な限り、この稲尾岳参拝を続けていきたいと思っている。稲尾神社は祭神は不詳だが、平家の落人部落の伝承がある神社。私自身、宮崎の平家の落人部落の出身で、地元の人々は方言こそ違え、似ているのだ。妙に近しみを覚えてならない。故郷同様、ここも過疎化の問題を抱えている。この日の恒例の行事継続も集落外の人々の参加に負っているところ大だ。
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 正直に書くと、今年は個人的な思いもあっての参加だった。稲尾神社は霊験あらたかな神社。その根拠? 数年前の参拝で下山の途中、転んで右足首を捻挫したことがあった。一晩中腫れと痛みが取れず、難儀した。松葉づえでの出勤も覚悟して、うなされながらその晩は地元の旅館で寝た。今でも不思議に思っているのだが、一夜明けたら、捻挫が嘘のように快癒していた。遠いところ参拝に来たのを考慮して、祭神が憐れんでくれたのか。
 私は寺社仏閣で自分のことをあまり祈ったことはないが、今回はそうさせてもらった。「計画している本が成功しますように」と。あ、でも足が張って痛い。これからしばらくはこむら返りが怖い・・・。
 (写真は上から、目指す稲尾岳は中央左手の辺りの山。登山道入り口。登山途中。山頂の神社にようやく到着して食事。皆で笑顔の記念撮影)

Comments:4

nasu 2013-03-04 (Mon) 20:59

やすよさん おかげ様で元気です。コメントへの返信失礼しました。

かぶちゃん ありがとう。お母さまによろしく。

takeno 2013-03-06 (Wed) 01:44

 稲尾岳登山ご苦労様でした。
 山頂気温0度の体感、みんなでの交流会、久々に話が弾んで楽しい一日でした。
いっとき足の疲れを癒して下さい。
 

nasu 2013-03-06 (Wed) 11:53

takenoさん ありがとうございます。道路を歩くのはそうでもないのですが、階段の上り下りが少しきついですかね。ネッピー館で買った根占びわ茶を朝夕飲んでいます。いい味わいですね。今年はびわ茶でいきます。

やすよ 2013-03-06 (Wed) 17:30

省一さん
登頂 おつかれさまでした~
自然がしっかり保護されている場所なんですね。写真を見ては文字を追って読んでいきました。がんばりましたね~
 ゆっくり体をほぐしてくださいね~

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