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Pleasure to learn

  • 2016-11-01 (Tue) 20:16
  • 総合

 大リーグもワールドシリーズを残すだけであり、日本人選手も出場していないから、興味はほとんど失せている。プロ野球は日本ハムファイターズが優勝して閉幕。一応テレビ観戦は怠らなかったが、あまりにあっけない結末となった。広島カープファンには後味の悪い幕切れとなったことだろう。
 久しぶりにスカッとしたのは海の向う、アメリカのゴルフツアーの大会だった。松山英樹プロが圧勝で米ツアー3勝目を飾った。海の向うといっても、大会はお隣の中国・上海で行われていた。2日目から首位に立った松山選手は最終日も果敢なプレーで他を寄せ付けなかった。これからの活躍が楽しみだ。2位タイに終わったダニエル・バーガー選手(米)の次の賛辞が松山選手のプレーの素晴らしさを雄弁に物語っている。“Hideki played just unbelievable and it was a pleasure to watch. You can learn a lot from watching Hideki play.”(ヒデキは信じられないほど良かったよ。彼のプレーは見ていて楽しかった。彼のプレーを見ているだけで凄く勉強になる)。このブログでかつて手厳しいことを書いたような記憶もあるが、それはそれ、許してもらおう。
20161101-1477999001.jpg 嬉しかったのは彼が中国で勝利したことだ。中国のゴルフ好きな人々、特にこれからゴルフを楽しみたいと思っている若い世代に強烈な印象を残してくれたのではないかと密かに期待している。卓球の愛ちゃんや体操の内村航平君もそうだが、日中の埋めがたい溝を埋めていくのにスポーツの場で彼らのような若いスター選手の活躍が果たす貢献も少なくないのではとも思う。松山選手の優勝を伝えている米ゴルフツアーのホームページに掲載されていた写真に、彼がこの大会を裏方として支えたのであろうと思われる上海の若者たちと一緒に笑顔で収まっているのを見てその感を強くした。
                 ◇
 中国語。最近は韓国語よりもこちらの方の学習に費やしている時間が多いかもしれない。といっても、NHKのラジオ講座に毎朝毎夜、辛抱強く付き合っている程度の勉強に過ぎないが、それでも「刺激」は十分だ。ただ、発音を覚えたつもりでもそれが全然脳内に残らないのが残念でならない。ただ勉強自体は実に面白い。
 基本独学ではあるが、中国語に関しては、少し離れた、といっても歩いて行ける距離にある私立高校の一般市民対象の中国語講座にも通っている。不定期に開講されており、全16回の半ばを過ぎた。受講生は高齢者を中心に6人前後で少ない。この講座で中国人の講師の生の発音にじっと耳を傾け、自分の発音の至らなさに気づかされている。ありがたや。
 興味深いのはNHKのラジオ講座の中で中国人の先生が教室で学生に「山中さん、あなたは・・・?」と尋ねるシーンで、中国語では「山中(Shānzhōng)、・・・」と、我々の感覚では呼び捨てになっていることだ。講師の説明によると、中国語では名字を敬称なしで呼んでも特段の無礼には当たらないとか。下の名前、つまりファーストネームなら分かるが、名字の呼び捨てでも構わないとはどうも合点がいかない。
 この辺りの事情は段々と理解を深めていければと願っているが、それでもやはり、漢字でつながっている言語だからと「予断」を持っていては足をすくわれそうだ。

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