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洗脳と我会

  • 2016-07-15 (Fri) 13:12
  • 総合

 熊本地震発生から3か月が過ぎた。最近ではそう大きい余震は起きていないようだが、自然相手は油断できない。また忘れた、いや、忘れようとしている頃に大きな揺れが再来するのかもしれない。九州はこれから本格的な台風シーズンも迎える。せめて今年ぐらいは大きな台風の襲来は勘弁してもらいたいと願う。それでまた日々、パソコンの衛星画像をにらんで念を送り続けることになる。
 それはそれとして、8月は大学の授業もない。釜山への3回目の旅(여행ヨヘン)をしようと、例によってネットで超格安のフェリー往復便を検索すると、オマガ! 8月は全然空きがないではないか。やはり人気のある格安チケットのようだ。もっと早く手を打つべきだったか。仕方ない。その次に安い便を探すと、往復7,900円のものが残り少なながらあった。これでも十分安い。日程を確定させなければ購入できないので、8月25日出発、31日帰国に決める。本当にまた行けるかな?
                 ◇
 英語の授業で20世紀に英語に登場した新語を説明していて、あれっと思う単語があった。昨年の授業でも説明したのだが、私の「変化」で今年は新鮮な気づきとなった。その単語はbrain-washing(洗脳)。1950年代に生まれた新語で、a literal translation of Chinese xinao. A term from the Korean War(朝鮮戦争後に中国が敵対する人々に対して行った思想改造を評した表現)という。これを日本語では「洗脳」と訳したのだとか。中日辞典で漢字及びピンインを調べると、【洗脑】(xǐnǎo)と出ている。
 昨年は中国語でどう表記し、どう発音するのかといったことには全然関心がなかった。今はその正反対で大いなる関心がある。(今風の表現をすれば真逆というのであろうが、私はどうもこの真逆という語が嫌いだ)。あえてカタカナ表記すれば、シィナオ。これは私にも声調さえ気をつければ比較的容易に発声できる。
 韓国語でも言えることだが、学習するのに同じ漢字文化圏に住む強みを生かせる外国語があることはありがたい。発音はこれからも手こずるだろうが、少なくとも意味合いは想像(類推)できるケースが多々ある(ように感じつつある)。我不会喝酒。会は「~できる」という助動詞だ。英語だと canか。「私は酒を飲むことができない」。中国語では「お酒を飲む行為は技術・技能が必要だと考えられている」とNHK「まいにち中国語」の7月号テキストには書いてある。なるほど。確かに日本人は生来、2人に1人は下戸であり、訓練と慣れで下戸を脱するのだといつかどこかで読んだような記憶がある。
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 この項をパソコンで打っていると、CNN、BBCテレビでフランスの保養地で名高いニースでまたむごたらしい事件が起きたことを伝えている。革命記念日の夜の花火大会を楽しんでいる群衆に大型トラックが猛スピードで突っ込み、少なくとも80人が死亡、多数が負傷しているとか。テロのようだ。
 フランスがテロに見舞われるのはこれで何回目だろう? 観光客で人気の地だから、今回も邦人が巻き込まれてはいないか。テロの危険に満ちている世界!

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