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不覚の熱発

  • 2016-03-09 (Wed) 10:06
  • 総合

 参った。風邪をひいたみたいだ。昨日は一日寝込んでしまった。会社を辞めて以来、風邪一つひかないと豪語していたが、それをひいたようだ。思い当る節はある。
 月曜の夜、シャワーを浴びたついでに下着類を洗濯したのだ。裸で。水洗いした下着類をシャワー室に干して、ベッドに潜り込んだが、やはり、必要以上に裸でいたのが良くなかったようだ。一夜明けて外出しようとした時点で身体が普通でないことに気づいた。薬局の看板が出たお店に入って、症状を訴えた。といっても私の韓国語はまだそうしたことはできない。微熱があること、頭が重いこと、咳はないことなどを説明した。店主はカプセルの風邪薬(2,500₩)を手渡してくれた。その場で服用しようとすると、食事の後に服用せよと由。
 それで朝食を食べようと思ったが、食欲は全然ない。でも、薬を飲むために、何か食べなくては。通りかかった食堂に入って、これまで食してきた朝食を頼んだが、さすがに二口、三口食べると、もうギブアップしたい。シングルライフのプロとしては、たとえ、他人が作ってくれた食べ物でも残すことには心が痛む。できるだけ完食したい。しかし、病気の時には致し方ない。私はおばちゃんに、風邪で体調が悪いから料理を残したこと、そもそも薬を飲むために食事しようとしたのだ、というようなことを拙い韓国語で説明したが、どこまで分かってくれたか。
 ホテルに戻った。この日、行きたいところはあったのだが、とても行けない。倒れ込むようにベッドに潜り込んだ。その後は夢うつつの状態が続いた。過去の長旅では必ず体温計に抗生物質などを持参していたが、今回の短い旅にはそこまでは考えなかった。私の平熱は35.7度。36.2度ぐらいになるときつく感じる。おそらく36度後半に上がっているのではないかと思う。せめてもの救いはまだ悪寒がきていないことだ。私の場合、「悪寒、あかん、意識朦朧」となる。悪寒がないということは、おとなしくしていればまだ何とかなる。それを頼りにベッドで横になり続けた。
 夕刻、さすがに空腹を覚えた。薬が効いているのか分からないが、また薬を飲まなくてはならない。それでコンビニに行って何か食べ物、そうだ、食欲がないから、果物でいいや、と思い、ホテルを出る。寝ていたので気づかなかったが、いつの間にか、冷たい雨が降っている。どうも今回の旅は雨にたたられる。とりあえず、海苔巻き弁当にリンゴ、ミカン、牛乳、水を買い求める。締めて15,450₩。海苔巻きは一個口にしてあとは諦めた。リンゴとミカンを食べ、牛乳を飲み、薬。そしてまたベッドに潜り込んだ。
 熱があるから、夢うつつ。途中で目が覚めた。窓を見やると薄明るい。ああ、もう夜明けが近いのか。今日一日を無駄にしたな。でも、うっかり風邪をしょい込んだのだから仕方ない。無理してこじらせたら、もっと大変だ。そう自分に言い聞かせながら、窓を開けると、夜明けという感じではない。時計を見ると、9時48分。午前ではなく午後だった。そうか、まだ夜中なのだ。ああ助かった。まだ熱がある。もっと眠ろう!
 心がけが悪いから、風邪をひいたのか。それとも、この地は豊臣秀吉の時代から日本が戦火をもたらした地。そういえば、私は前日「李舜臣将軍銅像」を訪れた際、祈りといったことをしなかった。罰が当たったか。

Comments:2

RUMI KUROKI 2016-03-09 (Wed) 13:37

那須さん、アンニョン。
お加減いかがですか?熱は下がりましたか?
旅先での体調不良は嫌ですね。
コンビニでの買い物(たぶん)15450Wが15450円とすごい金額になっていますから、かなり熱があがっていると思われます...(笑)
早く回復されるのをお祈りしています。無理をされませんように。

那須 2016-03-09 (Wed) 21:08

KUROKIさん 円と₩は打ち間違いです。直ぐに直します。今朝は少し楽になりましたが、まだ万全ではありません。今、釜山に戻り、ぼーとした状態で夜の通りを歩いて帰ってきたところです。健康には自信があったものの、残念です。しかし、これも神様の差配なのでしょう。嗚呼!

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