March 2021
いずれにせよ、反正、anyway
- 2021-03-29 (Mon)
- 総合
プロ野球が開幕した。昨年に続き、コロナ禍の中での開幕だ。観客数を制限しての対戦となる。パリーグは日本シリーズ4連覇中のソフトバンクホークスが3連勝と絶好のスタートを切った。セリーグは昨年の覇者ジャイアンツが2勝1分けとこれも上々の滑り出し。今週末には大リーグも開幕する。大谷翔平君がどのような活躍を見せてくれることか。とはいえ、日米の野球にまともに付き合っていたなら、時間がいくらあってもたりゃしない。
テレビを見なければいいだけの話だが、ケーブルテレビで好きなだけ日米の野球が楽しめる昨今、自制するのはなかなか難しい。大リーグは生きた英語(米語)表現の参考にもなるので言い訳は立つが、プロ野球の方は何だかなあ・・。中国語・韓国語の学習に妨げになっていることは間違いないだろう。ほどほどに付き合うことにしよう。
この項を書きながら、大相撲の春場所千秋楽の土俵を見ている。今場所は元大関の平幕力士、高安を応援していたのだが、終盤に情けない連敗を喫し、優勝争いから脱落。秘めたる力を改めて示したのは同じ元大関の照ノ富士。私は以前はファンではなかったが、モンゴル出身の彼は体調を壊し、序二段まで陥落し、そこから這い上がってきた苦労人。応援せざるを得ない。照ノ富士はこの日も大関を破り、12勝3敗で3度目の優勝を飾り、大関復帰を手中にした。負傷さえしなければ、これからは照ノ富士時代の幕開けかもしれない。彼に対抗できる日本人力士の台頭が待たれる。朝乃山がその筆頭か。
◇
国会中継を見ていて、菅首相の答弁に気になることがある。それは「いずれにしましても」という常套句だ。安倍首相もよくこの言葉を口にしていたような気がするが、私は政治家の発言でこのような表現を耳にすると、若干の落胆を禁じ得ない。議論(思考)がそこで一方的にストップしてしまうのではと感じる。
中国語で「いずれにしても」はどう言うのだろうと思っていたら、NHKラジオの中国語講座でまさにこの表現が出て来た。「反正」(fǎnzhèng)。敢えてカタカナ表記すると「ファンジョン」。簡体字を眺めていると、何となく意味合いが伝わってくるようだ。「反」で一旦背いておいて、「正」で元に戻す。英語ではどう表現するか考えてみたが、anyway ぐらいしか思い浮かばない。辞書をひくと、やはりこの語が最初にでてくる。そのほか、これはという語はないようだった。
教えている英語教室で読んでいる短篇小説で、お偉方の人物がホテルのレストランに運転手付きの車でやって来て、守衛(doorman)との間で車をどこに停めるかでやり取りする場面があった。その男は守衛に “Leave it there anyway.” と言い放っていた。「いずれにせよ(場所があれば)そこにでも」と意に介さない上から目線がうかがえた。
余談だが、新聞社勤務時代、英語を話す時になぜかanyway が口癖の上司がいた。ある時、海外の賓客を迎えて会談した際、その上司が握手を交わした直後に “Anyway, …” と語りかけ、筆記役で同席していた私は心の中でずっこけたことを覚えている。まだ何のやり取りもなされていないのに、いきなり「いずれにしても」と切り出された賓客はさぞかし面食らったことだろう。
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"The dude’s a freak.”
- 2021-03-23 (Tue)
- 総合
大谷翔平君が絶好調と書いたばかりで、またぞろ彼のことを話題にするのはなんだかあと思わないでもないが、大リーグの動きをネットでチェックしていると、翔平君を大きく取り上げており、フォローアップしたくなる誘惑に抗し難い。
今回取り上げるのは、彼が日曜日(日本時間月曜日)のオープン戦に投手として先発し、なおかつ先頭打者としても打席に立ち、申し分のない二刀流を披露したこと。その活躍の様子は対戦相手のエース、ブレイク・スネル投手の次の談話が余すところなく物語っている。"The dude’s a freak. He throws 100, he can swing it, he’s good at going the other way. He's just all around a great player on both ends, which is insanely hard to do. For him to pitch, hit and have an idea on both sides and be elite at both, that’s very impressive. You just hope to see him on the field and doing his thing as much as he can.”
冒頭の "The dude’s a freak.” はいかにも大リーガーが口にしそうな最大限の称賛の言葉だろう。「あいつは本当にすげえやつだ!」という感じだろうか。freak は通常、a freak of nature で「突然変異」とか「異常気象」という意味だと辞書に載っている。
◇
牛乳やチーズなどの乳製品は健康に良くないらしいと聞いた。え、まさか? ネットで調べると、確かに牛乳を敬遠する食生活が欧米を中心に増えているようだ。肉や魚介類を食べない人はベジタリアン(vegetarian)と呼ばれる菜食主義者だが、これに卵や乳製品をも拒否する人をヴィーガン(vegan)と呼ぶことは知っていた。日本語では「完全菜食主義者」と訳されるようだ。
ヴィーガンの人々が肉・魚・卵・乳製品などの動物性食品の一切を拒絶していることはともかく、牛乳を含む乳製品が人間の身体に良くないとまでは知らなかった。思えば、牛乳瓶に入った牛乳を初めて飲んだのは小学生の頃だったと記憶している。初めて飲んだ印象もぼんやりながら覚えている(気がしている)。まずいと思ったからだ。よくこんなものが飲めるなと思った(気がしている)。私の直感は間違ってはいなかった(気がしている)。
とはいえ、牛乳(や乳製品)の栄養価、効能については諸説あるようだから、私のような門外漢があれこれ論じるのははばかられるが、少なくとも飲まない方が良いという否定的な見解があることは認識していたいと思う。母乳の時期を過ぎると日本人は牛乳に含まれる栄養素を正しく摂取できず、逆に大切なカルシウムを排泄するなど逆効果となること、骨粗しょう症の原因となり得ること、脂肪が多く含まれ、肥満も誘発するといったネガティブな警告を目にすると考えざるを得ない。
ベジタリアンやヴィーガンを目指すつもりはさらさらないものの、私の健康信条は次の一文だ。“You are what you eat.”(あなたの健康は何を食べているかによって決まる)。中国語では「人如其食」というらしい。ベジタリアンは「素食主义者」。「素食」(sùshí)は日本人には「寿司」と聞こえなくもない。板さんがカウンター越しに握ってくれる寿司は久しく食していない。嗚呼、食べたい!なんてことはともかく、私はこれから牛乳、乳製品とは袂を分かち、我が身体の変化を観察してみようと思う。
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オリンピッグ(Olympig)
- 2021-03-21 (Sun)
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日曜日。雨模様だったが、天気予報だと午後から晴れ間もとのことだったので、あてにしていたが、午後4時頃に薄日が差す程度の晴れ間だった。それでも週末はだらけていたので、夕刻に重い腰を上げ、香椎浜をゆっくり一周だけ走った。このところの暖かさで桜の花がすっかり開花していたのではと案じていた。
実際、ほとんどの桜の木が開花していた。満開とまではいかない印象だったが、遠目に見るとよく花開いている。私が親近感を覚えている、橋のたもとにある木は近づいてみると、まだつぼみの状態のものが多かった。幸いかな。まだしばらくは桜の花が楽しめそうだ。天気予報だと週明けからしばらくは晴れマークが多い。スロージョギング・散歩には持って来いだ。せいぜい走り、歩き、咲き、散り行く桜の花に感謝し、その美しさを堪能したいと思う。だらけてなどいられない!
◇
中学校の運動会で実行委員長の男子生徒が仲間内で女生徒の容姿を揶揄した発言が明るみに出て、学校内外で猛批判を浴び、委員長の座から降ろされた、みたいなものだろうか。東京五輪・パラの開閉会式の演出を統括する佐々木宏氏が女性タレントの渡辺直美さんの容姿を侮辱するような案を提示していたことが発覚し、佐々木氏は辞任に追い込まれた。
今回もどうやら文春砲で知られる週刊文春のスクープが引き金となったようだ。不思議なのは佐々木氏が演出チームに渡辺直美さんを豚に扮させ、五輪と豚をかけた「オリンピッグ」(Olympig)というキャラクターになってもらおうという案を出したのは昨年3月のこととか。一年経過した今頃になって表面化するとは。佐々木氏は全面的に非を認め、「調子に乗って出したアイデア。大変な侮辱となる発案で取り返しのつかないこと」と謝罪したと報じられている。
朝日新聞を読んで佐々木氏が広告大手電通出身で、多くの人気CMを手がけてきており、その中にはソフトバンクの「白戸家シリーズ」のCMがあることを知った。実は私はあの「白戸家シリーズ」は大嫌いなCMだった。正直に書くと、あのCMが我慢ならず、当時使っていた携帯をソフトバンクから他社に乗り換えた。なぜ、嫌いだったのか。まあ声高に言うことではないが、(おそらく)一家の家長が白犬で、長男が黒人という家族設定が理解できなかった。家長が白犬は当然あり得ないことであり、それで十分笑いは取れる。かてて加えて長男が黒人というのが理解できなかった。一家の母親も黒人女性だったら異なる印象を抱いたかもしれないが、私には奇を衒った家族構成は黒人の人々を意識せずとも貶めているような気がしてならなかった。
私は特に渡辺直美さんのファンでもないが、彼女が欧米で熱狂的なファンの支持を受けていることは承知している。テレビ番組で彼女が典型的な日本人英語を堂々と駆使してファンの喝采を浴びているのを見て、尊敬の念さえ覚えた。彼女ならきちんとしたパフォーマンスの機会を与えられたなら、海外のオリンピックファンにも日本人ならではのユーモアをアピールすることができていたはずだ。今回の騒ぎでそうしたチャンスが消えたことが日本のためにも彼女のためにも残念でならない。
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batter’s eye screen
- 2021-03-17 (Wed)
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時々スロージョギングもしくは散歩をしている香椎浜のジョギング路を囲むように立っている桜の木が開花し始めた。私が気にいっている桜の木は大半がつぼみの状態で満開はまだちょっと先か。できるならゆっくり開花して長く咲いていて欲しい・・というわけにはいかないだろう。土俵の上の何とか綱と呼ばれる「華」は盛りが過ぎてもあきれるほどの「長命」のようだが、日本で見られる自然界の美の一つ、桜は切なくなるほど「短命」だ。
ところで昨年の4月6日の項で次のように記している。――新型コロナウイルス。日本でもますます深刻になりつつあるが、世界では信じ難い恐ろしい状況に陥っている国もあるようだ。CNNで世界の窮状を見た後、香椎浜にスロージョギングに出かけた。ジョギング路沿いには桜の花が満開。時々桜の花を写真に撮っている人もいるにはいるが、コロナウイルスの時節、心から桜を愛でる雰囲気でないことが残念だ。とはいえ、福岡ではまだこうやって心地よい汗を流すことができる幸せがまだ残っている・・・。――
上記のように書いてから早一年を迎えようとしている。まさか、今頃まで深刻な影響を受けていようとはおそらく思いもしていなかったことだろう。過ぎた歳月は戻ってこないが、来年の今頃、まさかまた同じようなことを書いてはいまい。いや、予断は禁物か。せいぜいそうならないように神様に祈り続けよう。
◇
海の向こう、大リーグで大谷翔平君が絶好調のようだ。連日、大ホームランをかっ飛ばしている。一夜明けた朝、大リーグのホームページでその打棒を録画で見ることができるが、YouTubeチャンネルでも試合のダイジェストを流しており、翔平君の文字通り一挙手一投足が楽しめる。
翔平君が凄いのは、そしておそらくこれまでの日本人大リーガーの誰とも異なるのは彼は味方だけでなく、敵側のチームのプレーヤーの中にもファンを獲得しつつあることだ。最近のオープン戦でもそうしたプレーヤーの声が紹介されていた。スポーツ新聞がすでに報じているかもしれないが、私はスポーツ新聞は読まないのでここに記しておきたい。以下に紹介するのは翔平君から2本のホームランを浴びたシンシナティレッズのマイケル・ロレンゼン投手のゲーム後の談話。“I’ve always said he’s the real deal. I’ve always said it from day one. I love what he’s doing. I think he should continue to do both and do exactly what he’s doing because that’s what the Angels promised that they would allow him to do. I want him to be really successful. It’s fun to watch, man. If I have to pick a favorite player, it’s him.”
対戦チームの選手にかくも言わせる翔平君は凄いと言わざるを得ない。まあ、確かに打席に悠然と立ち、スィング一閃、打球が高々と舞い上がり、バックスクリーンを超えるホームランを放つ。そういえば、いつだったか、バックスクリーン超えのホームランを翔平君が放った時、大リーグのアナが batter’s eye screen を超えたと叫んでいた。打者の視線のスクリーン? 調べて分かった。我々はセンター後方にある緑色っぽい壁をバックスクリーンと呼んでいるが、これは和製英語であり、向こうでは打者や捕手、球審などが球を視認しやすいように設けられた領域をbatter’s eye screen と呼ぶらしい。目からまた鱗?
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仰卧起坐(腹筋運動)
- 2021-03-14 (Sun)
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一年発起、朝晩に腹筋運動をしていることを書いた。中国語では何と表現するのだろうと思って辞書を繰ると、私の辞書には「腹筋を鍛える」という表現は「锻炼腹肌」と載っていたが、腹筋運動はなかった。ネットで調べると「仰卧起坐」(yǎng wò qǐ zuò)という語句が出てきた。中国語でよく見かける四文字表現だ。簡体字をよく見ると、最初の二文字は「仰臥」(仰向けに寝ること)に酷似しているから想像はつく。次の二文字も「起き上がり座すこと」かな。なるほど、腹筋運動は「仰卧起坐」かと納得する。
新聞社に同期入社したかつての同僚にメールする用件があり、末尾に最近、腹筋運動を始めたこと、寝転び、起きようとした時のお腹の膨らみが富士山のような盛り上がりであることを書いた。彼が福岡出身であることを思い出し、その膨らみをせめて英彦山ぐらいに引き締めたいと締め括った。その友人からは「英彦山(標高1200㍍)は福岡県で3番目の高山。もう少しハードルを上げて宝満山(830㍍)あたりを目指しては」という返信が届いた。
福岡に転勤して間もない頃、テレビやラジオが「ひこ山では今日、雲がかかり・・」などと耳にして、「ひこ山」ってどこにあるのだろう? 新聞ではあまり目にしない山だなといぶかしく思っていた。やがて漢字では「英彦山」と書くと知って合点がいった。宝満山という見るからに目出度い山があることも知っている。よし、宝の山を目指そう!
◇
高校・大学の尊敬する先輩の家で食事をご馳走になっていて、スマホでメールする用事があり、ラインメールを打っていたら、先輩から「ラインメールなら音声で入力すれば簡単に済ませることができるのに!」と指摘された。え、何ですか、それ? 先輩は自分のスマホを取り出し、音声入力でたちどころにメール文章を作成した。英語でだって簡単にできるよと英語の文章を即興で読み込んだ。す、素晴らしい! 目から鱗とはこのことだ。全然知らなんだ、こんな世界があるとは!
私は英語でラインメールを打つことは普段はまずないが、時々そうする必要があるとき、アルファベットで文字入力するのは難儀でならなかった。これからは音声入力で簡単に済ますことができる。利点はそれだけでないことを知った。何と、中国語や韓国語でも音声入力できることを知った。試しに思いついた簡単な文章を中国語や韓国語でスマホに向かってしゃべり、文字化の具合を見てみると、きちんと文字化されている。簡体字の中国語で入力するのは難儀。ハングル文字の韓国語はさらに厄介だ。音声入力ならそうした煩わしさからは一切解放される。ただし、きちんとした文章が口にできることが条件だが・・。
◇
米CNNがネット版で面白いニュースを報じていた。From diplomat to detective, this man helped bring Asia’s notorious ‘Serpent’ killer to justice という見出しに惹かれて、長文の記事を読まされた。「蛇」という異名の連続殺人犯を追い詰めた元外交官の執念の捜査が紹介されており、次の言葉で記事は締め括られていた。“This isn’t over for me until he is in a better world, or I am in a better world.” 久しぶりにa better world という語を目にした。「より良い世界」ではない、誰もがやがては向かう「あの世」だ。「天国」ならいいのだが・・。
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So they were concerned how dark the baby's skin might be.
- 2021-03-10 (Wed)
- 総合
日常生活でマスクが不可欠になって久しい。日課に近い午後の香椎浜での散歩・ジョギングでもマスクをして出かけるようになっている。スーパーにもマスクをして行くが、自宅のマンションの目の前にあるコンビニにはともすればノーマスクで行くことがあり、そのたびに、口を押さえながら店員さんに謝っている。いやはや、早くマスクせずとも出かけられる日々が戻ってきて欲しいものだと思う。髭剃りを忘れた時はマスク姿は重宝するが、ジョギングしている時などは息苦しい。第一、眼鏡が曇ってうっとうしい。
英BBCのネット版を見ていたら、フィリピンの珊瑚礁の海でマスクの類が頻繁に見つかるようになるなど深刻な海洋汚染をもたらしているという記事が目に入った。その見出しは “Philippines reef littered with PPE face masks” というものだった。私は PPE という略語が即座には分からなかった。レジ袋(plastic bags)のPが関係する用語かなとまず考えた。だが、これは personal protective equipment(個人用防護具)という用語の略だと知った。手袋やマスク、フェイスシールド、ゴーグルなどの防護具を意味するのだという。
恐ろしいのはこうしたプラスチック製品がやがて海水で細かな粒に分解され、魚などの生物の体内に入り、最終的には人体に取り込まれる危険性があるのだとか。健康被害は言うまでもないだろう。日本を含め、海外のプラスチック製品が流れ着いているかどうかは触れられていなかったが、全世界が注視すべき問題だろう。
◇
英王室が大揺れに揺れているようだ。王室の公務から引退したヘンリー王子(36)と妻のメーガン妃(39)が米CBSのインタビュー番組に出演し、王室の内部で人種差別的な処遇を受けたと批判したのだ。インタビュアーは人気司会者のオプラ・ウィンフリーさん。
衝撃的だったのはメーガン妃の次の一言。1歳になる長男を身ごもった際に、王室内で生まれてくる子の肌の色がどれだけ濃い(dark)のか「問題視」されたのだという。メーガン妃は次のように語っている。“(There were several) concerns and conversations about how dark his skin might be when he was born.” 彼女がアフリカ系の米国人を母親に持つため、物議を醸したのだという。これには同じアフリカ系米国人であるウィンフリーさんは “What?”と発した後、信じられないといった風に呆然としていた。
ヘンリー王子はウィンフリーさんに上記の発言をしたのはエリザベス女王や夫のフィリップ殿下ではないことを明らかにしたという。しかし、王室内で孤立して自殺まで頭をよぎったというメーガン妃の発言を受け、王室がどう反応するのか。英連邦内には dark skinの人々が圧倒的に多いだけに、どう収拾を図るか注目される。
私は英王室のヘンリー王子に対するこのところの「冷遇」を見ていると、ヘンリー王子と兄のウィリアム王子の父親はやはり異なるのではないかと思えてならない。ずっと以前からそう思っていた。母親のダイアナ妃が恋に落ちていたことを認めていたあの乗馬インストラクターのヒューイット氏の子息ではないか。もっともヘンリー王子はチャールズ皇太子の子どもであるというのが英国の「常識」のようで、私の推測はあくまで憶測に過ぎない。だが、二人の王子を見ていて、その容姿があまりに似ていないと感じてしまうのだ。
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"go by ear"
- 2021-03-08 (Mon)
- 総合
プロ野球も大リーグも球春たけなわ。日米各地でオープン戦(preseason exhibition games)が行われている。しばらくの間、ご無沙汰していた大リーグのホームページにもまたぞろ、毎朝アクセスするようになっている。トップページの右欄に “latest news”(最新ニュース)が一覧で表示されている。Ohtaniの文字が見えると自然とクリックしてしまう。週末には “Ohtani piles up K’s, deals 100 mph heat” とあった。
前々日にはDH(指名打者)として打席に立ち、推定飛距離140㍍を超える大ホームランを放った大谷翔平君が今度はマウンドに立ち、1回と2/3、想定の40球を投げ、5三振を奪う好投を見せたという。球速も100マイル(160㌔)に達したとか。二刀流を目指す翔平君は上々の滑り出しをしたようだ。
ゲーム後の彼の発言は専属通訳を通して紹介されている。当然のことながら、英語の達人のようで味のある英文が繰り出されている。この日もそうした英語表現があった。翔平君は自分の指名打者としての出場について問われ、通訳を介して次のように答えている。“We’re not trying to set a cement schedule for my hitting. We’ll go by ear on how I’m feeling and I’ll communicate that to the coaching staff.”
“go by ear” というのは初めて目にしたような印象だ。「耳で行く?」。調べてみると、よく使われる表現は “play it by ear” というもので、もともと「楽譜を見ないで即興で演奏すること」に由来し、「臨機応変に行動する」ことを意味するようになったらしい。翔平君の出場、今シーズンは臨機応変にということか。私としては最低でも10勝、2割8分、25本は実現して欲しいと思う。いや、できれば15勝、3割、30本には達して欲しいと願う。そのうえでチームが10月のプレーオフに進出することができれば最高だ!
この項を書いている今、大リーグのホームページでは翔平君の活躍の可能性に関するニュースがアップデイトされ、その記事は次の表現で締め括られていた。The sky’s the limit.(彼の能力は天井知らずだ)。かくまで形容されるとは凄い!
◇
自分に課した朝晩の腹筋30回を何とか続けている。最初の頃は情けないことに起き上がるのに随分苦労した。今でもそうだが。私はこれでも高校時代は器械体操クラブに属していた。器械体操では腹筋はお決まりの鍛錬項目だった。腹筋は好きではなかったが、30回ぐらいは楽にこなすことができた(ように記憶している)。
正しい腹筋の仕方は、上半身をゆっくり倒し、背中をぴたっと床につけ、両手を頭の後ろに組み、胸を張りながら上半身を起こすことだろうかと思う。残念ながら今の我が身ではとてもそういう腹筋はやりたくてもできない。両手を頭の後ろで組んだら、起き上がることは到底無理だ。両手を自由にして何とか起き上がることができる。上半身もぴたっと床につけたら起き上がるのが辛いから、適当なところで止め、上体を起こす動きに移っている。これでは正確には腹筋と呼べないかもしれない。
まあ、やがて正しい腹筋の仕方に近づけるようになりたい。腹筋は英語では “sit-up” か。これを「シットアップ」とカタカナ書きしたくないのは私だけではないだろう、きっと。
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I met Mary in Tokyo and they came to see me here.
- 2021-03-03 (Wed)
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今週とある用事でスーツを着る必要が生じた。最後にスーツを着たのはいつだったか思い出せない。大学で非常勤講師の仕事に従事していた頃もスーツはあまり着なかった。今回、洋服タンスからスーツを幾つか取り出して着てみたが、ズボン(若い人はパンツと呼ぶのだろうか)がきつくて入らない。腰のホックを無理してかけたら、二度と外せない感じだ。なんたることだ、サンタルチア!
辛うじて一着、何とか、はけるズボンのスーツがあったので助かったが、暗澹たる思いに沈んだ。何とかせんといかんばい。やはり、負荷の少ないスロージョギングぐらいでは焼け石に水だったようだ。それで決意した。これから朝晩、腹筋をすることを。大阪勤務時代の同僚からプレゼントされた腹筋用の器具がある。両足のつま先を引っかけて上半身を起こす器具だ。朝晩、それぞれ30回腹筋に励もう。
◇
最近、目が痒い。花粉症だろう。起床した時から、ベッドに入るまで始終痒い。痒いところをさすっていると涙が出てきて、痒みが幾分和らぐようだ。でもあまりさすっていると大事になりそうなので、目薬をつけて何とか痒みをごまかしている。
花粉症は中国語(簡体字)でも「花粉症」。「我有花粉症。」という中国語の文章を見たら、日本人にも「私は花粉症です」という意味ではと理解できるのではないかと思う。ピンイン表記だと「huāfěnzhèng」という発音だから、耳から推察するのは不可能に近いが、視覚的には英語の “I have hay fever.” よりずっと腑に落ちるのではなかろうか。
◇
CNNをネットで見ていたら、アマンダ・ゴーマン嬢の写真が目に入った。見出しは ‘Shocked by the uproar’: Amanda Gorman’s Dutch translator quits after race controversy(大騒ぎにショックを受け、アマンダ・ゴーマンのオランダ人の翻訳家が人種問題の論争で仕事を放棄)と穏やかではない。
本文を読むと、ゴーマン嬢がバイデン米大統領の就任式典で披露した自作の詩をオランダ語に翻訳する役目を担ったオランダ人の作家が白人だったために、他に適任者、端的に言えば、オランダにも黒人作家がいるだろと突っ込みを入れられ、物議を醸しているということのようだ。白羽の矢が立ったオランダ人の作家には非はないことは明らかだが。
私がおやっと思ったのは、このオランダ人作家(Rijneveld氏)のことを紹介したくだりで、この人が白人であり、non-binaryであると記されていた。non-binaryとは「自分の性認識が男女のどちらにも当てはまらないという考え」とある。従来のジェンダーを超えた性認識だ。悩ましいのはこうした人を紹介する場合、代名詞をhe や she で受けることはできないことだ。they で受けるのだ。上記の記事でも次の文章があった。Rijneveld said they thought it was "a great and honorable assignment" to translate "The Hill We Climb," the poem which Gorman read at US President Joe Biden's inauguration, as well as the poet's first collection of poems.
文中にあるようにRijneveld 氏のことをthey で受けている。ウーンとうなるしかない。
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You can never have too much money.
- 2021-03-01 (Mon)
- 総合
最近はパソコンでYouTubeを見ることが多くなった。私はこのYouTubeの仕組みはよく分からないが、CNNやBBCなどお気に入りの一つに入れたYouTubeをクリックすると、YouTubeのさまざまな画面がスクリーン上に広がる。ここがよく分からないのだが、私がよく見るアメリカのパロディー番組や将棋、麻雀の番組の他に中国から流れてきているように思える日本人向けの中国語の講座もある。ひょっとしたら、視聴者の好みに沿った番組が画面に登場する仕組みになっているのかもしれない。よく分からないが。
週末にはアメリカのフロリダ州で開催されている共和党の集会の様子が流れていた。トランプ前大統領の熱狂的支持者の集まりなど興味もなかったが、地元の州が寒波に見舞われ、電気や水道がストップしたテキサス州のテッド・クルーズ上院議員が登壇していたので興味に駆られ、クリックしてみた。クルーズ議員は地元の住民が苦境にあるのに家族を連れて南の温暖なメキシコのレゾート地に避寒に出かけ物議を醸したばかり。乗客にその姿を見つかると、到着した直後にUターンし、娘が学校も休みだし、どこか暖かいところに連れて行って、とせがまれたから出かけたが、やはり地元にとどまるべきだと思い直し、戻ったという趣旨のことを述べている。苦しい言い訳であることは明らか。
クルーズ議員は面の皮が厚いのだろう。自分の醜聞など一向に気にかけておらず、トランプ前政権に批判的なメディアや目の敵のバイデン新政権を酷評していた。私がおやっと思ったのはバイデン大統領が国民に求めているマスク着用について批判した次のくだり。ネットの記事から引用すると・・。
Cruz called mask-wearing is virtue signaling: "We're going to wear masks for the next 300 years," Cruz said. "And by the way, not just one mask — two, three, four — you can't have too many masks. How much virtue do you want to signal?
興味深い記述だ。まず、virtue signaling に目がとまる。virtue を signal するとはどういうことか。ネットで調べると、「美徳シグナリング」として「チャリティー・リボンを身につけたり、特定の人物へのサポートを表明したりして、自分が正しい政治的観念を持っていると主張すること」と説明されていた。「露悪趣味」の対局にある行為? 私が注目したのはこの表現ではなく、you can't have too many masks. という文章。日本人には分かりづらい表現だ。直訳すると「あなたはいくらマスクを持っていても持ち過ぎるということはない」。つまり、マスクはいくら持っていてもそれで十分ということはない、ということだ。
類似の表現では、You can never have too much money. と言えば、「お金はいくらあっても困りません」ということになる。こうした表現をさりげなく口にすることができれば、英語のかなりの達人ではないだろうか。私はちょっと考えないとこういう表現を口にすることはできないだろう。
一夜明けた月曜日朝。CNNをネットで確認すると、トランプ前大統領も上記の集まりに登壇し、例によっていつもの大ぼらを吹き、2024年の大統領選での再出馬の可能性も示唆したようだ。トランプ氏の「復帰」を熱狂的に歓迎する共和党の支持者が依然として少なからずいることが私には信じ難い。アメリカ社会の劣化を物語っているのか?
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