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2006-01-25

春は遠くて誰もいない海

categoryGeneral  time12:14

冬の晴れた午前、百道浜の海岸、いわゆるマリゾンを愛犬と散歩していた。

冬場にしては珍しく北風もなく日差しがある穏やかな天気だったので足を延ばしてみた。マリゾンの店舗は開店まで時間があるので、いずれも閉まったまま。

早朝散歩組が一段落した時間帯だったので、浜辺には人がいない。突然、海岸に面した店舗の陰から中年の男女の一団が現れた。その数、三十人はいるだろうか。

一団の中から男性が一人、向かってくる。そして挨拶した。「おはようございます。私たちは韓国の学校の先生です」。それは、それはとうなづく。男性は続ける。「韓国で経済の博士号も持ってます。日本語を教えています」と流暢な日本語で語る。

質問があるというので「どうぞ」と応じる。

「この海岸にはどうして人がいないのですか?」

人が起きている時間帯で、きれいな場所なのに、なぜ人が集まっていないのか、と疑問に思っているようだった。

店が開店していないことや、朝の散歩組が帰った後だとか、付近の住民は仕事に出かけたとか説明してみた。

それでも男性は得心した風ではなかった。周りを見回すと、私たちのほかに海岸にも堤防にも誰もいない。そう、誰もいない海の光景が静かに広がっている。ここにいるのは男性ら韓国人の一団と犬をつれた日本人の私だけだった。

なぜ人が集まっていないのか。それは、そこが冬場はとーっても寒いからだが、寒い韓国から来た先生たちには疑問でしょうがないらしい。「こげんぬっかとに、なんで家から出てこんとね」

昨年夏場に店開きした韓国料理店が春を待たずに閉店となり、ガラス越しに店内の寂れた様子が分かる。韓国の先生の一団が去って、一段と誰もいない海になった。ぽっかりとできた静かな空間と時間がそこにあった。

2005-12-30

大晦日の前日、高速道路を降りてみたら

categoryGeneral  time23:10

福岡から県外に向かうとき、いつもなら都市高速を使って高速道に入るのだが、知人から「沿道の景色を楽しみながら、ゆっくりと下の道を走るのもいいよ」との助言を受け、下の道こと地方道を走って百道浜→前原→雷山→三瀬→佐賀大和→佐賀→牛津→東分→鹿島→太良→小長井→高来→諫早→うなぎ屋に到着し、鰻膳を食した。

時間にして2時間半、「世界の車窓から」みたいな絵になる風景ばかりではないが、平成の世の九州北部の似たような風景、すなわち郊外型レストラン、パチンコホール、コンビニ、ファストフード店などなどが沿道を彩る。

雷山のゴルフ場近くの道では交通事故で車4台があちこちに停車し警察官が誘導作業中だったし、三瀬では道路以外には雪が一面に積もった雪景色が続いた。

後続車の助手席に乗った美形の女性が雪景色に感激して歯並びのよい口を開けて「オー」とか言いながら携帯電話で写真を撮っているのがルームミラーに映っていた。

有明海の養殖ノリ用の網の群れが干潟で宙に浮いているように見える様は圧巻だった。

急がず、あわてず、高速道を降りて見える世界は実に面白い。2005年12月30日の風景はなごやかだった

2005-11-25

晩秋の京都で想ったこと

categoryGeneral  time17:19

錦秋前の京都を知人たちとこのほど訪れた。八坂神社近くのスターバックス前で落ち合い、タクシーで一路、大原・三千院そばの民宿へ。

鍋をつつき、ビールを飲みながら、それぞれの来し方道を振り返った。

大学生当時、仲間内で最も勉学や生活態度で真面目そうに見えたO氏は学業半ばで退学してしまった。その後、世の荒波を乗り越えてきた。中退の理由を本人が言うには、「学校に行きたくなくなった。マクドナルドのアルバイトには毎日通っていたが……」

人の心の内、とりわけ悩みというものは、外観や普段の振る舞いからは本当にうかがいしれないものだ。親友の悩みにして、そうなのだから、相手との関係が希薄になればなるほど胸の内は分からないことが多い。

そのO氏。今では就職を控えた各地の大学3年生たちに職業選択の意義や入社の心構え、面接官へのアピールの仕方などを講義している。関東や関西の私立大学を中心にし、福岡にも数カ月に一、二回の割合で来ている。

学生として生き方に悩み、青春の挫折を味わったO氏の講義を福岡市内の私立大学で傍聴したことがある。

「この大教室が学生でこんなに埋まったのは久しぶり」。大学の事務局長が驚くほどに学生たちが大勢詰め掛け、O氏の熱弁に聴き入っていた。

人はなぜ働くのか。あなたはどんな生き方をしたいのか。生き方を問われるのは就職前の学生だけでなく、就職した人たちも同じではないか。

時が瞬く間に流れていく中で、「これが俺の、私の人生? 」と自らに問いただすとき、「この世で何をしたいのか」との声が心の中から聞こえてくる。

京都の夜、ついつい酔いも手伝って哲学的な想いに浸ってしまった。

翌朝は、昨晩のことをすっかり忘れて、寂光院近くの宿で鶏鍋と温泉だ。仲間の一人が「絶対、大原で鶏鍋を食べたいー」と駄々をこねたためだ。真昼の京都の青空を眺めながら五右衛門風呂で、ただ、ただ、無念無想に浸った。

2005-11-05

湯煙の向こうに由布岳が見える

categoryGeneral  time23:31

三班のグループで湯布院の「二本の葦束」に宿泊した。

老壮青の男性3人の班は、坪庭のある和風平屋の離れ。老年の男性は博多祇園山笠の中洲流の幹部を務める経営者。夕食にしろ、朝食にしろ、ご飯を口の中にかき込むような食べっぷりに、戦後をたくましく生き抜いてきた人の活力を見せ付けられた。

戦国時代の野武士みたいな風貌もあって、相対して話をすると人間としての凄みが伝わってくる。IT企業には決していない面構えだ。黒澤明の映画「七人の侍」に槍を持って加わってもおかしくない。「八人の侍」になってしまうが、末広がりでいいだろう。

物腰は低いのだが、この「どっしりとした態度」はどこから来るのだろうか。由布岳を遠望する露天風呂で考えた。どっしりとした男はいい。体重80キロ、プラスマイナス5キロの小生。体は「どすこい体形」だが、態度はまだまだだ。

2005-08-24

眠る男

categoryGeneral  time16:27

7月18日以来の更新です。

今日は8月24日。立秋もお盆も過ぎて、残暑を踏み越えて、台風が近づいていました。

いやはやぐっすりと眠ったものです。

この間、世の中は衆院解散、野口飛行士の宇宙遊泳と帰還、イスラエルのガザ地区住民強制退去など、歴史の一ページを記すものばかりが起きてました。

すすむさんは大学教授とお絵かき仲間となり、すぎちゃんは電撃的に見える結婚をするし、大王は前職場から1メートル隣の職場に異動したりと、世の中少しずつ変わっていってますねえ。

秋来ぬと 目にはさやかに見えねども すぎちゃんの結婚にぞ驚かれぬる

2005-07-18

さよなら、福岡ブルーノート

categoryGeneral  time10:10

夏の終わりに博多のジャズスポットが消える。

福岡ブルーノートが8月末で閉店するニュースが流れた。

平成12年9月にリニューアルオープンしてから約5年で店じまいだ。

経営する阪神コンテンツリンクがニューヨークのBlue Noteとのライセンス契約が切れるためとか。

ジャズと博多との相性がうんぬんと言うよりは、高い料金に頻繁に行ける人が多くなかったということかな。

ここではブラザーズファオの生演奏を聴いた。演奏後にグループの代表と握手もして楽しい時間を過ごした思い出がある。

福岡ブルーノートの青色の薔薇の写真を据えたHPを見ることができるのも、残り1カ月とちょっと?

アデュ、福岡ブルーノート!

2005-07-01

雨、雨、降れ、降れ

categoryGeneral  time18:14

暑いから一雨欲しいと思っていたら、午後から本当に降り出した。しかも、亜熱帯のスコールタイプだ。

近くの高校のグラウンドで生徒がサッカーをやっているが、水浸しの中でボールコントロールが思うにまかせず、泥まみれで球遊び?みたいになっている。ほてった体も冷やしてくれる恵みの雨かもしれない。もちろん、農家の方にとってはまさに天恵とも言える雨だ。

降りすぎて被害が出ては困るので、飲料水のCMじゃないが、「ほどほどが一番。ほどほどでいいのよ」といった降り方でお願いしたいね。

スコールみたいな降り方からすると、熱帯化が進み、数百年後には福岡にはジャングルが出現するかな。

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