加藤治郎初のエッセイ集

「うたびとの日々」

歌人は職業ではない。
歌人は存在様式である。

「うたびとの日々」
加藤治郎

四六、並製、208ページ
定価:本体1,500円+税
ISBN978-4-86385-082-8 C0095

インターネット上で短歌を発表する若者たちが増えている今、彼らが目標とし、強烈な存在感をもつ、加藤治郎。現代短歌を代表する歌人でありながら、仕事人、家庭人としても生きる著者が、その日常を描くエッセイ集。
岡井隆との出会い、彗星のように短歌の世界を駆け抜け、二十六歳の若さで他界した笹井宏之の透明な世界、ネット上での新人短歌との出会い……など、歌人・加藤治郎の生き方に触れることができる一冊。

2012年6月下旬全国書店にて発売。

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著者プロフィール

加藤治郎(かとう・じろう)
1959 年、名古屋市に生まれる。1983 年、未来短歌会に入会、岡井隆に師事する。1986 年「スモール・トーク」にて第29回短歌研究新人賞。1988 年『サニー・サイド・アップ』にて第32 回現代歌人協会賞。1999 年『昏睡のパラダイス』にて第4 回寺山修司短歌賞。毎日歌壇選者。Twitter:jiro57。
歌集に『マイ・ロマンサー』『ハレアカラ』『ニュー・エクリプス』『環状線のモンスター』『雨の日の回顧展』『しんきろう』。歌書に『TKO』『ゆめのレプリカ』『短歌レトリック入門』。

初出掲載紙:日本経済新聞、朝日新聞、中日新聞、信濃毎日新聞、共同通信、現代詩手帖、短歌研究短歌、短歌往来、短歌四季、玲瓏、井泉、BOOKUOKA、未来、新彗星

本文より

 創作と仕事と家庭と三つ生きる。そう力むことはない。1+1+1で3にしようと思うと苦しくなる。3つ合わせて1でいいじゃないか。そう発想するところから、歩いてゆけばいいのだ。
 そして、その果てに、海の青にも空の青にも染まらない一人の自分に出会うのだと思う。

掲載など

・西日本新聞 2012/10/28朝刊の読書欄で紹介されました。
http://www.nishinippon.co.jp/nlp/book_kyushu/article/11664

本の紹介コメントなど

『うたびとの日々』|うしじまひろこの絵本ダナ
やさしい鮫日記: 加藤治郎著 『うたびとの日々』
うたびとの日々 ikuttiさんの 書評|書評でつながる読書コミュニティ 本が好き!
詩客「歌人として生きるということ」

目次

Ⅰ 短歌の現代性(リアル)
〈リアル〉からの逃走
歌葉という夢
短歌と社会
歌人と一般読者と
〈たんかっち〉という挑戦
惑星ソラリス
カミーユ・クローデル
様式の歌人、春日井建
美意識の前線を歩んだ人
塚本邦雄の魔術
新聞歌壇の現在
たわむれに母を ほんとうっぽい歌とうそっぽい歌
ポピュラリティーの行方
同人誌「新彗星」
実生活と作歌  
飛驒へ  
想像力の回復を  
笹井宏之への旅  
 泉山へ/平明に、そして深く/四人だけの授賞式/風。そして 笹井宏之君、二冊の歌集/ホスピタリティーということ

Ⅱ 歌人(うたびと)として生きる
わが短歌入門
青春の空隙を埋めた短歌
ビートルズとともに
初めての歌会
青春五十年
選からはじまる
短歌結社という名の文学集団
岡井隆、最後の歌会
生涯歌人、近藤芳美
イエス、イエス
企業人として
 五月病/こつこつ/電子の魚/黄金の日々/サティスファクション
鶴間公園噴水塔
加藤家の日々
 歌がるたの風景/1+1+1は1/加藤家の旅/父の日に/裸の言葉どこにある/ダブル・ライフ/歌のある家族
気ままな日曜
少年のころ
 マーケットにて/あつつ/七歳の日記/切手少年/父の車/ベニヤの将棋盤
鶴鳴き渡る

あとがき

関連書籍

『てんとろり 笹井宏之第二歌集』
『ひとさらい 笹井宏之第一歌集』