お前よ 美しくあれと 声がする

矢山哲治

福岡市文学館選書5
「矢山哲治 ―詩と死―」

四六判、並製、336ページ
定価:本体1,600円+税
ISBN978-4-86385-306-5 C0092

装幀 宮島亜紀
装画 佐藤ゆかり

美しいひとは。自分で奪はれていつたのだ。
すべての日の終りに。始めに。

(詩集『柩』)

昭和18年、24歳の若き詩人は、西鉄大牟田線薬院―平尾間の無人踏切で、謎の死を遂げた…。戦時下の福岡で発行された伝説の文芸雑誌「こをろ」の中心的存在だった詩人が駆け抜けた詩的なる魂の記録。
矢山哲治が生前残した3冊の詩集『くんしやう』『友情』『柩』ほか未完詩篇や随筆、小説などの創作と「こをろ」同人による随想を収録。

2018年4月下旬全国書店にて発売。

福岡市文学館選書
福岡ゆかりの文学で、絶版や未刊行により、現在読むことが難しい作品について、福岡市文学館が選び、発行します。

WEBでの本の購入はこちらより
Amazon

著者略歴

矢山哲治(ややま・てつじ)
大正7年、福岡生まれ。福岡県立中学修猷館高校から旧制福岡高等学校理科甲類、九州帝国大学農学部に進学。昭和14年、島尾敏雄、眞鍋吳夫らと同人誌「こをろ」を創刊。詩集に『くんしやう』『友達』『柩』がある。18年に西鉄大牟田線薬院―西鉄平尾間の無人踏切で、上り電車に轢かれて死去。享年24。

解説より

矢山哲治は、戦後、「こをろ」に拠った阿川弘之、一丸章、小山俊一、小島直記、島尾敏雄、那珂太郎、眞鍋呉夫らの文学・思想の仕事のなかに、濃淡はあれその姿が見え隠れする。
(「「こをろ」と矢山哲治」 近藤洋太より)