筑豊三部作完結編 肉声を伝える確かな記録

炭坑の絵師 山本作兵衛

炭坑ヤマの絵師 山本作兵衛」
宮田 昭

四六判並製、384ページ
定価:本体1,800円+税
ISBN978-4-86385-227-3 C0095

世界記憶遺産に登録された
炭坑絵師の実像に迫る

筑豊炭坑の盛衰を縦軸に、子どもの頃から半世紀を炭坑で過した作兵衛の記憶を横軸に……著者が直接、盃を交わしながら聞いた作兵衛の肉声を伝える確かな記録! 歴史の闇に消えた筑豊炭坑が、絵師・山本作兵衛の驚くべき記憶力と、温かい絵筆でみごとに再現される。2011年に日本初の世界記憶遺産に登録されるまでの経緯も紹介。

2016年7月上旬全国書店にて発売。

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著者略歴

宮田 昭(みやた・あきら)
元朝日新聞筑豊支局長(1978年12月〜1980年7月)
著書 『最後の川筋頭領 坂田九十百伝』(葦書房)
   『筑豊一代 炭坑王 伊藤傳右衛門』『炭鉱(ヤマ)最後の田川市長 坂田九十百(つくも)という男』(書肆侃侃房)

山本作兵衛とは

山本作兵衛(やまもと・さくべえ)
1892年、筑豊炭田の一角、福岡県嘉麻郡に生まれる。7歳から炭坑の水を呑み、十指に余るヤマを渡り歩いて採炭夫、仕繰夫、鍛冶工となる。63歳で炭坑人生を終える。回顧して記録文と墨と水彩による記録画に挑戦。作品の多くは田川市に寄贈され、展覧会や出版で注目される。1984年逝去、享年92歳。記録画、記録文などの作品は2011年、ユネスコの世界記憶遺産に登録される。

目次

はじめに

■七つ八つから
 申し子
 上三緒炭坑 
 加藤清正 
 サガリ蜘蛛 
 お雪さん 
 狐と狸 
 会社の喧嘩 
 講談本 

■腕が鳴る
 いざ採炭 
 わしが様 
 乗廻し 
 広島・愛媛 
 あすか川 
 狐の消え 
 鍛冶工 
 仕繰方 

■激 動
 結婚 
 米騒動 
 恐慌 
 無産党 
 花火 

■破 滅
 いよいよ 
 銃後ノ努メ 
 鉱業戦士 
 切羽は切刃 
 残念ナリ 
 かわいそうな子 
 羽黒の顛末 

■記 録
 坑夫の実説 
 ヤマの絵 
 出版話 
 カンゲキの日 
 電電・地熱 
 頰ぞ赤らむ 
 全国デビュー 
 慰霊碑・大壁画 
 筑豊炭坑繪巻 
 男泣き 
 米寿画業展 
 「無学」は「六学」 
 『王国と闇』 

■大往生
 余す日は 
 作兵衛万歳 
 炯眼の三傑 
 世界の記憶遺産 
 受け継いで
 余香 

おわりに

参考文献

関連書籍

【筑豊三部作】
『筑豊一代「炭坑王」伊藤傳右衛門』
『炭鉱(ヤマ)最後の田川市長 坂田九十百(つくも)という男』