今明かされる戦争の真実

死んだらあかんえ

「死んだらあかんえ 私は最後の二等兵」
和田文之助

四六判、並製、336ページ
定価:本体1,800円+税
ISBN978-4-86385-191-7 C0095
カバー装画 小貫政之助 

大義などかけらもない。これが、戦争の真実だ。
「最後の二等兵」は激流のような運命を決然と受け容れ、生きた。

「満州開拓団の人々を援護しよう」
二〇歳の若者は、脱走兵になった。
憎しみの報復を受け、死線を彷徨い、
再び捕虜としてシルクロードの果てなる地へ。
困難を、知恵と努力で逞しく生きた
彼の体には、今も一発の銃弾が眠る。
彼は強運だったのか、それとも……。

2015年7月下旬全国書店にて発売。

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著者プロフィール

和田文之助(わだ・ふみのすけ)
大正13年、福島県耶麻(やま)郡山都(やまと)村生まれ。中島飛行機三島工場で徴用工として働く。昭和20年3月、鉄道隊の初年兵として満州・牡丹江に渡る。敗戦時、満州開拓団の民間人を援護しようと15人で脱走。持ち前のタフネスで、ウズベキスタン・タシケント近郊の捕虜収容所の抑留生活に至る、波乱の日々を生き抜く。日本通運株式会社に勤務。現在90歳、妻の外和(とわ)と埼玉県で暮らす。

目次

第一章 出征、大陸へ
 「死んだらあかんえ」
 大阪集合
 関釜連絡船
 朝鮮半島縦断

第二章 理不尽な軍隊生活
 鉄道第四連隊
 初年兵教育
 夜の制裁
 鉄道第一九連隊
 暗号教育  
 突然の戦争終結  
 集結地 敦化飛行場 

第三章 命がけの逃亡
 脱走  
 逃亡兵狩り  
 虎の咆哮  
 朝鮮をめざして  

第四章 敵意と、飢えと、寒さと
 集団解散  
 報復の集団リンチ  
 甲山の街を迂回  
 一軒家作戦  
 鳥羽との別れ  
 雲山里の出会い  
 越冬

第五章 再び捕虜となる
 逮捕  
 銃殺刑の覚悟  
 咸興刑務所  
 興南捕虜収容所  
 夜中の銃弾  

第六章 療養生活のなかで見たもの
 咸興陸軍病院  
 重症患者室の人々  
 日本人避難民  
 富坪の悲劇  
 十三合里捕虜収容所  

第七章 シベリア横断、はるか西域の地へ
 シベリア第一歩  
 ストルイピン列車  
 タシケント煉瓦工場  
 タシケント第五収容所  
 
第八章 農場での日々の闘い
 パトホーズ生活  
 不運な営倉入り  
 分遣隊の正月  
 羊を盗む  
 新農場開拓
  
第九章 帰郷
 帰国の旅  
 引揚船「明優丸」  
 舞鶴港  
 親友のもとへ
 故郷の山河  
 マルカのおばあちゃん  
 辛い役割  

最終章 不思議な巡り合わせ
 これからどう生きるか  
 原隊はバム鉄道建設  
 戻ってきた「寄せ書き日章旗」

おわりに  
主な参考資料